今宵も劇場でお会いしましょう!

おおるりが赤裸々に綴る脱線転覆の感想記!(舞台やライブの感想です)

「日本美術が笑う」展・「笑い展・現代アートにみるおかしみの事情」

2007年01月28日 10時36分32秒 | 美術館/博物館/展覧会
この写真の「風船男」、笑えます?
私は笑えないわ。
これがゆーっくり歩いているのよ。不気味!

六本木ヒルズに行ったついでに、森美術館に行ってきました。
だって、「ぐるっとパス」のモトが取れてないんで(^^;)

「日本美術が笑う」展の展示内容は以下のとおり。
1.土の中から~笑いのアーケオロジー 土偶・埴輪
2.意味深な笑い 寒山拾得、近世初期風俗画、麗子像
3.笑うシーン
4.いきものへの視点
5.神仏が笑う~江戸信仰

まあ、これはいいでしょう。
古代の人々が「笑い」は邪気を払うものと考えていたというのは、現代人にもよくわかるわ。
笑いがストレスを飛ばして病気の治癒力も高めるっていうしね。
平安時代(だっけかな?)の「放屁合戦」もバカバカしくてつい長々見てしまったわ(^^;)

でもさ~。
「笑い展」のほうの現代アートは訳わかんないわよ(^^;)
その「風船男」どころじゃなく妙なものばっかりで、「笑い」は国の文化や年代や人それぞれの感性によって違うものかもしれないけれど、「これのどこが笑えるんですか?」ってものばかり(^_^;)
二畳くらいの何もない部屋に「脳」がぶるぶる移動しているのって笑える?
タライがたくさんガラガラ落ちる様はどうよ? その下にお笑い芸人がいるならともかくとして(笑)何もないところによ。
まあ、それらはまだいいほうで(^^;)
「前衛の笑い」とか「逸脱する笑い」とか‥‥、会場のあちこちで「わかんね~」「よくわからない」の声が聞こえて、私も何度そう思ったことか。
シュールな笑いを通り越して不気味なものもあったし、数々の映像もどこが面白いんだかねぇ‥‥。

ということで、現代音楽(といっても流行歌じゃないわよ、念のため)も苦手だけど、現代アートは理解に苦しむということがわかったわ(^^;)

「深川江戸資料館」「芭蕉記念館」☆

2007年01月18日 20時30分53秒 | 美術館/博物館/展覧会
再び大江戸線に乗り、やってきたのは「江東区深川江戸資料館」。

その前の「江戸東京博物館」があんまり広かったから
ここじゃ、これだけですか?って感じがしたけど(^^;)
これが普通だわね。

ここでは江戸の下町にタイムスリップした気分。
面白いのは、江戸の一日24時間を25分で再現してくれるところです。
今は冬なので館内も冬になっています。
夜のうちにしんしんと雪が降っていたかと思うと、やがて朝が白々と空け始め、チッチッと鳥の鳴き声が聞こえてきます。
そのうち猫がニャ~ンと鳴き、通りを行く物売りの「おけや~!」という声が響いてくるの。
この物売りは、売りに来る時間帯がそれぞれ決まっているんですって。

左の写真は川の船着場と船宿です。
先日観た映画の「大奥」では、絵島と歌舞伎役者の生島がふたりでこんな舟に乗るのよね~。
その場面は、ゆったりとした川の流れに浮かぶ舟と、つかの間ときめきながらもどこか硬い表情の絵島、そして川沿いの賑やかな町の様子がうまく重なり合って良いシーンだったわ(^^*)。

そう、つまり私のこのプチ江戸ブームは「大奥」のせい(笑)。

江戸の庶民気分を味わなから25分の一日も終わったので、30分ちょっとで館内を出ました。

そして次に行ったのは「江東区芭蕉記念館」。
「深川江戸資料館」から歩いて15分です。
途中でアサリと椎茸の佃煮を買ってのんびり歩いたんだけど、
さすがに疲れたわ(^^;)
朝からずっと歩きっぱなしなんだもん。

で、芭蕉記念館は‥‥地味でした(^_^;)
お客さんが私を含めて三人(^_^;)
やっぱさ~、古文書は見るものでなく読むものよ。
でも毛筆で昔の文字じゃ読めないわ(^^;
昔は変体仮名もちょっと勉強した(させられた)のだけど‥‥。

でも芭蕉は51才で亡くなったと聞いてちょっと驚いたわ。
もっとお爺さんだと思ってたから。

200メートルほど歩けば庭園があるそうだけど足が痛くなってきたのでパスしました(^_^;)

「江戸東京博物館」

2007年01月18日 20時28分18秒 | 美術館/博物館/展覧会
新宿新線から大江戸線へ乗り換えて、両国の「江戸東京博物館」へ行きました。

駅から近い!そして思ったよりずっと大きな建物です。
ここは面白い!!
博物館というよりも大掛かりなテーマパークといった感じ。

5階6階の常設展では、江戸や昔の東京の建物が再現されています。
その中で「徳川家茂とその時代展」をやっていました。
徳川家茂というと、激動の幕末を生きた十四代将軍で皇女和宮のダンナ様ですが、13才で将軍になり結婚したのは16才。
そして21才の若さで戦中にこの世を去っているのです。
政略結婚ではありましたが、この二人が互いを想う心が手紙から伝わってきます。
昔の人って、まめに手紙を書いたのね。
和宮が戦場の家茂を心配し思いやっているのが良く分かる心のこもった手紙です。
「せめてもの慰めにとお菓子を贈ります」だなんて、健気で可愛いわ~。
でも、この後早くに夫を亡くしてしまうのよね。
見ているうちに、うるうるっときました。

写真は歌舞伎の中村座を再現したものと、揚巻の衣装です。
歌舞伎の衣装を間近に見られるなんて嬉しい!
前の日記に貼り付けた染ちゃんの写真パネルは、この建物の脇に飾ってあったものなんだけど、あんまりカッコイイので携帯から先に載せました(^^;)
ここって、ほとんど写真撮り放題でいいの。
それに体験コーナーとかもあって、
千両箱を持ち上げてみたら重いのなんの!
これじゃ逃げられないじゃん!
‥‥つて、どーして「逃げる」という発想になるかな~(^_^;)?
火消しの纏(まとい)も重かったし、江戸の男は力持ちだわっ!

特別展では「江戸城」をやってました。
ここでは数々の展示品のほかに、立体的な映像で江戸城を見せてくれます。

それにしても、江戸文化は本当におしゃれだわ!
何を見ても楽しく興味深かったです。
解説の文も面白い。
館内をじっくり見るとたっぶり一日はかかるわね。