今宵も劇場でお会いしましょう!

おおるりが赤裸々に綴る脱線転覆の感想記!(舞台やライブの感想です)

【2009年観劇・その他】 リスト

2009年12月31日 00時00分00秒 | 【観劇・ライブ・その他】リスト

【2009年観劇・その他】
1月10日「ウィキッド」
1月11日中島梓「お正月晴れ着見せびらかしライブ」
1月17日NODA・MAP「パイパー」
1月24日「リチャード三世」

2月14日「ACCIDENTS」
2月22日ムットーニの世界

3月11日「ストーン夫人のローマの春」
3月14日「春琴」

4月11日「Тriangle」
4月18日「三文オペラ」
4月19日「MISSING BOY's」
4月24日「もしもキミが。」
4月25日「赤い城 黒い砂」
4月25日「ドラムライン」
4月26日中川晃教コンサート2009」~THE LIFE IS CONTACT~

5月 2日「MISSING BOY's」
5月 9日「シラノ」
5月10日メカロックオペラ 『R2C2』
5月23日「白鳥の湖」
5月31日「ムットーニ・ワールド」 

6月 5日「女信長」
6月 6日「ヘアスプレー」
6月 7日「女信長」
6月12日「女信長」
6月13日「ミーマイガール」
6月13日「女信長」
6月18日「女信長」
6月19日「女信長」
6月20日「女信長」
6月21日「女信長」
6月27日「炎の人」
6月28日「アンドゥ家の一夜」

7月11日「SEASONS CONCERT」
7月18日「ブラックバード」
7月25日「ダンスオブヴァンパイア」

8月 1日「ウエストサイドストーリー」
8月13日「怪談 牡丹燈籠」
8月15日「blast」
8月16日「RENT」
8月22日「ドリアン・グレイの肖像」
  〃  「7Days Judgementー死神の精度ー」
8月23日「7Days Judgementー死神の精度ー」
8月27日「7Days Judgementー死神の精度ー」
8月29日「ドラムストラック」
  〃  「7Days Judgementー死神の精度ー」
8月30日「7Days Judgementー死神の精度ー」

9月 6日中川晃教「HOUSE!」
9月19日「ネジと紙幣」
9月21日「ジェーン・エア」
9月23日「コースト・オブ・ユートピア」
9月26日「ジェーン・エア」

10月 3日「カーニバル・オン・アイス2009」
10月 8日「ニューヨーク・シティ・バレエ Aプロ」
10月10日「レミゼラブル」
10月12日「ドン・キホーテ」
10月16日「印獣」
10月17日「組曲 虐殺」
10月18日「蛮幽鬼」
10月31日「真田風雲録」

11月 5日「中川晃教 誕生日コンサート」
11月 7日「錦繍」
11月11日「SUGA SHIKAO FUNK FIRE'09」
11月20日「中川晃教 プラグレスコンサート」
11月21日「ヘンリー六世」

12月 5日「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」
12月14日「スガ シカオ JAPAN-UK サーキット」
12月19日「シェルブールの雨傘」

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「楽屋」2009/12/25 

2009年12月25日 22時22分19秒 | 観劇(ストレートプレイ/人形劇)
今宵も誰かが演じてる

世界中で
どこかの国で
西荻窪の芝居小屋で

…というわけで、いさらい香奈子さん・演出の「楽屋」を観てきました。
この書き出しは「今宵はいさらいシリーズ」になってますから(笑)


女優四人の楽屋裏を描いたストレートプレイです。
私はかなりとんでもない席に座ってしまいましたね(笑)
ちょっと早めに到着したので、どうせだからってんで一番前のド真ん中に座ったら、そこは楽屋の鏡の場所。
いさらいさん演じる女優さん(ややこしいかな?…つまり役柄も女優さん)が鏡の中の自分を見つめる時、目の前の私を見つめることになります。

いや~、これはね、最初どうしようかと思いました
こちらから見返すのも目を逸らすのもなんだか落ち着かない、
かと言ってキョドってたら女優さんの集中の邪魔になるかな~?とか。
でもまあ、そんなに自意識過剰になることもなかったんですよね、
いさらいさんは一度もブレなかったです。

「私はカモメ…?…いえ、女優よ。」

これは劇中で、楽屋裏で四人が繰り返す台詞。
チェーホフの「かもめ」、ニーナの台詞です。
四人の女優さんの中で、このニーナを舞台で演じることができるのは、楽屋の鏡の真ん中に座る一人だけ。
あとの三人はといば、かつてプロントか端役の経験しかあらず、それなのに出番のあてもなく勝手にメークを続けます。
とても丁寧に時間をかけて…。

「私はカモメ…?いえ、鏡よ」
と、途中から腹を決めて、楽屋の鏡になった私は女優の顔を見返し、「これは私だ」と思い始めた、
その時です。
突然、世界は反転しました。

私は鏡…?…いえ、女優よ。

「女優は残酷な職業」と誰かが言います。
それを百も承知で、でも辞めることができない。
その残酷さを身にうけて、堪え難い孤独の痛みに、女優は真夜中に一人…吠えると言います。
泣くのではなく、吠えるのだと。

舞台の世界が反転した中で、今や鏡ではなく、女優となり自分自身の顔を凝視することになってしまった私は、
いつしか真夜中で声を抑えながら吠えていただろう、いつかの自分を思い出し、
こう思うのでした。

自分もやはり女優ではないかと。
あらゆる仮面を被り、衣装を替え、こうして化粧をしながら出番を待っている。
誰か私の役をちょうだい、私は舞台に上がりたい…と。

その私である鏡に映った女優、いさらいさんの右目から涙がつぅ~っとこぼれ落ちた次の瞬間
思わず私の左目からも同じように涙が流れました。

負けず嫌いの女たちの
切なくやさしい楽屋裏。

こんなクリスマスイヴがあっても
たまにはわるくないもんだ。


ありがとうございました。
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