遡ること、6月14日。封切の翌日に見て来ました。
映画「海街diary」 2015/06/14
【監督・脚本】 是枝裕和
【原作】 吉田秋生
【撮影監督】 瀧本幹也
【出演】 綾瀬はるか/ 長澤まさみ/ 夏帆/ 広瀬すず
加瀬亮/ 鈴木亮平/ 池田貴志/ 坂口健太郎/ 前田旺志郎/ キムラ緑子/ 樹木希林/ 風吹ジュン/ リリー・フランキー/ 堤真一/ 大竹しのぶ
まぁ~、この姉妹の美しいこと!! コミックよりも美人すぎるってどうなのよっ?!ってなくらい、それぞれに綺麗な四姉妹。
こういう映画は好きよ。ゆっくりと流れる時間の中で、人が丁寧に描かれていました。
隣の男性は途中で寝ていたようですが
もしかして、はらはらドキドキの急展開とかドラマティックなストーリーとか、スピード感とか、そういうのを好む人にはスッキリとしない映画なのかもしれません。
意識が吹っ飛んでいた隣の男性はもしかして、この美人姉妹の誰かがお目当てだったのかしら? だとしても、それなりに満足したでしょうね。
なにせ四人とも美しいし、可愛いしで、それぞれに魅力的で、それだけでも見る価値があったもの。
ってね~、美人姉妹ってことだけを注目すべき作品じゃないし、外見よりも内面を感じてじわ~っと何がしかを感じる物語なんですけど(笑)
この四人姉妹の日常生活感が満載で、しかもリアルな感じがするだけに、ついついこの設定を現実的に突っ込みたくなりました。
もしもこの姉妹が全員男っ気のなさそうな、見栄えのしない容姿だったらどうなのかなぁ~とか、三人のお姉さんの一人でも失業したり結婚や独立をすると、残りの二人で中学生の女の子を育てて進学させたり、この古い家の維持やこの先修復したりする費用が大変だろうに・・・とか。
なんて、余計なお世話ですけど。
ところで先ほど「じわ~っと何がしかを感じる物語」と書きましたが、こういう映画は観る人の過ごしてきた人生によって感じるツボがそれぞれに違うんでしょうね。
私が一番感動したのは、すずと風太の桜のトンネルのシーンです。
好きな人を喜ばせたい、元気になって笑顔を見せて欲しい。
何の見返りも求めず、打算もない、少年の純粋なその気持ちこそが、「好き」という基本かもしれないな。
美しい桜並木のやさしい桜色が、柔らかに心にしみ込むような、とても素敵なシーンでした。
血のつながった家族だからこそ腹も立つし、心配もする。
家族だからこそ、許せないと思ったり、時間を経て許せたり・・・。
この物語は四人の一年間の日記ですが、その後、5年、10年後の彼女達が知りたくなりました。
でもって、思わず梅酒が飲みたくなりました
おまけ
この映画を観に行った翌週に、母と姉と三人で鎌倉に行って来ました。鎌倉は横浜の実家に近いです。
昔は格好のデート・コースのひとつでしたが、今となっては色気抜きで、三人のお目当ては去来庵のビーフシチュー!
なんと、これを食べるために2時間半も並んだんですよ~!
大きなお肉がいっぱい入っていて、柔らかくてすごく良いお味! 女三人、昼間っからビールで乾杯です。
そのあと、去来庵に近くて季節も良いからと、「あじさい寺」で有名な明月院にも行って来ました。
「明月院ブルー」と呼ばれるこの清々しい青は、ヒメアジサイで、心洗われるような美しさです。
うちの近所で見るような、その辺の紫陽花とは全然色味が違います!
このブルー、実際に見るのと携帯の写真とは微妙に色味が違います。実物はもっと「気持ちの良い」ブルーだと思いました。
姉と私の写真も機種が違うから同じ色には写りません。
でも、人の目もそうでしょうね。色は光の屈折だから、同じものを見ているようでも、それぞれの目に映る色も微妙に違うのかもしれません。
そんなことを姉と語り合いながら、でも同じものを見て「綺麗だね~」と言い合える家族がいて、美味しいものでお腹はいっぱいだしで、平凡だけど平凡なりに幸せな一日となりました。
明月院のあじさいの見ごろは6月から7月の上旬だそうなので、今はもうこのブルーは終わりかな?
鎌倉はそろそろ海の季節ですね~。
また鎌倉に行きたいな。