今宵も劇場でお会いしましょう!

おおるりが赤裸々に綴る脱線転覆の感想記!(舞台やライブの感想です)

「サンデーコンサート」日本フィルハーモニー交響楽団

2008年03月30日 22時36分55秒 | ライブ/コンサート
東京芸術劇場・大ホールへ、日フィルの「サンデーコンサート」に行ってきました。
指揮:服部隆之//スペシャル・ゲスト:井上芳雄/サプライズ・ゲスト:山崎まさよし

わたくし、中学と高校の五年間ほど、吹奏楽部でクラシック音楽に捧げる日々を送っておりましたの。

だけどさぁ~(笑)
卒業しちゃうと、めったにクラシックの音楽会なんかに行かなくなるもんだわね~!
オーケストラっていえば、だいたい舞台下のオケピの音だし。
で、なんで今日は行ったかというと…言わなくてもわかりますよね?
きっとご同類は多かったはずです。
同じにおいのするお姉さん達にたくさん会いました

服部隆之さんといえば、数々のテレビドラマの名曲を生んだ方で、舞台やコマーシャル、ゲーム音楽、また、福山雅治さんや山崎まさよしさんらポップス界のアルバムやコンサートなども手がけ、幅広く活躍している方です。

オープニングの後の一曲めは、「のだめカンタービレ」で流れるベートーベン・交響曲第7番より第一楽章を。
オリジナルのあと、ジャズにアレンジしたものを聞かせてくれました。
この曲は聴いているほうも楽しいですが、指揮を振るほうも大変気持ちいいとか。
その次は「桜坂」、大河ドラマの「新撰組」と続きます。
知っている曲ばかりなので、かなり楽しいです

私は吹奏楽部ではパーカッションだったので、ティンパニーとかついそっちのほうに目が行ってしまいますが、そ~んな視線は芳雄くんが登場したとたんに、ただただ一点のみに釘付けです
やーっぱ、芳雄くんは素敵だわ~
今日の芳雄君は生成りに近い薄いベージュのカジュアルなスーツで、髪は明るい茶色で、相変わらずの爽やかなお姿
三階席のお客さんたちへも「見えてるよ~!キレイだよ~!」と手を振るお茶目な心遣いが嬉しいわ……って、私は一階席でしたけどね。
このソツのない王子さま振りには頬が緩みますよ、ほんとに。
芳雄くんの最初は「ミス・サイゴン」より「神よ、何故?」を短めバージョン。
これこれこれなのよぉ~
舞台ではこんなふうに聞かせて欲しいのよ!
昨日観た舞台のフラストレーションも、大阪や名古屋に行けなかった寂しさも、みんなみんな芳雄くんに癒してもらおうじゃないの

二曲目は服部さんが作曲した舞台の「オケピ」で、アドリブ含んだセリフ付きです。
ちょっと噛みましたが、曲にぴったりはまるセリフも楽しかったです。
そして、最後には服部さんのお爺様、服部良一さんの名曲「蘇州夜曲」を歌ってくれました。
芳雄くんはオーケストラが似合うわ~
あ、もしかしてこっち見た…ような気がするわ!
気がするだけで嬉しいミーハーな私
隣を見れば、私よりちょっとオトナのお姉さまもそんな雰囲気。
芳雄くんが面白いこと言うと顔が輝く女性達でした。

さて、芳雄くんが去ってしまうとテンションが下がるか…っていうと、そんなことは全然ありませんよ
今日の私は、なんだか音楽に溺れてしまいたい気分。
ドラマ「王様のレストラン」組曲も良かったですが、記憶に新しい「華麗なる一族」はドラマのシーンを思い出すし、合唱も入り「あの感動をもう一度!」という気持ちになります。
音楽って、記憶の奥深い部分、たんなる場面でなく感情までもパワーアップして呼び覚ましてくれるものですね。
なかなかの感動ものでした。

最後に、サプライズ・ゲストとして登場した山崎まさよしさんは、服部隆之さんが作曲した「蘇州夜曲」のアンサー・ソングのような中国っぽい曲を歌ってくれました。
ラテン・パーカッションのお姉さんがカッコよかったです!〈って、おい!〉

お馴染みの曲が多く、とっても親しみやすい音楽会でした
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「ベガーズ・オペラ」「きみがいた時間 ぼくのいく時間」「さらばわが愛 覇王別姫」編

2008年03月30日 21時54分54秒 | 観劇(ミュージカル/音楽劇)
3/20「ベガーズ・オペラ」

セクシーな生うっちー、オトナになった孕ませ屋の優ちゃん、ステージ・シートに座ったマイミクさんを観てきました。
客席参加型の舞台はリピーターさん達が楽しそうだわ。
貢物競争もすごいわね。

ストーリーは、前にDVDで観たし、これと言ってあまり感想はないんですけど…
ピーチャム夫妻の結婚観や、女好きのマクヒースの女性観にどこか共感して頷いてしまう私
あの花もこの花も、みんな好きなんだよぉ~!って感じ、わかるわぁ~。
「恋をしてますか?」と聞かれたお客さんに「してます!内野さんに」と言われた時の、うっちーの反応が面白かったわ。
セクシー・カリスマ!マクヒースはカッコよかったですが、私としてはハマるってほどじゃないのよね。
よかった!これ以上大好きな人を増やしたら身が持たないもの……なんて、妙に安堵したりして。

3/22「きみがいた時間 ぼくのいく時間」

キャラメル・ボックスの舞台を生で観るのは、すごーく久しぶり。
その私が言うのもなんだけど、キャラメルらしい良い舞台でした
タイム・トラベルしちゃう脚本も、セリフのノリや音楽の使い方も…全てがキャラメルらしくて、それがすごく良い方向で、久しぶりの上川さんの演技もとても良くて、かなり楽しめました。
愛する人と自分の未来を繋ぐために39年前に飛んだ主人公は、その時代ではその彼女に会うことも触れることも、名乗ることさえできない。
切ないです。
たとえ未来の自分達に幸せがあるとはいえ、自我はここにあるのですから。
とてもストイックな愛を貫く主人公を演じた上川さんは魅力的だわ~っ
実は私、上川隆也さんが芸能界で一番かも?っていうくらいにビジュアル的に好みのタイプです
ああ、本当に観てよかったという舞台でした。

3/29「さらばわが愛 覇王別姫」

これって蜷川さんの舞台だったのよね……。
というわけで、またしても
「だからつまり、一番言いたいのは何?」とか「この舞台の感動のしどころはどこ?」とか、そんなことにこだわるような精神的お子ちゃまの私には、やっぱ百年くらい修行しなきゃ楽しめないんじゃないかって気がしてきたわ。
で、とても苦労して頑張ってこの役に挑んでいるのであろう東山さんやそのファンの方々には申し訳ないんだけど、どうもね~、女形の東山さんってなんか違和感があるのよ。
先日観た歌舞伎の女形の役者さんたちの、男が造る女性よりも女性らしい立ち居振る舞いと、京劇のそれは比べられないのだろうけど、やっぱり年季が違いすぎる。
かといって、韓国映画の「王の男」で女形の旅役者を演じたイ・ジュンギのような、中世的な色気も感じられなかったわ。
それに、歌で観客を感動させることができない役者さん達に歌わせる無理やりなミュージカルってどうなのよ?
それが誰がとは言いませんけどね、役者さんとしては魅力があるんですよ。
でも、セリフじゃ表現しきれない感情を歌で聴かせて、さらにテンション盛り上げてくれるんじゃなきゃ歌わせる意味がないと思うんだけどなぁ……。
もっとも、新感線のように初めから「なんちゃってミュージカル」と嘯いて、ここはもう歌うしかないぜぇ~~!って感じに、少々下手でも舞台が盛り上がっちゃうならアリだと思いますが。
この舞台で一番印象的だったのが冒頭と最後の、母親に追われる子役ちゃんと、半裸でアクロバットするお兄さん達っていうのが……なんだかねぇ…って感じ。
う~ん、蜷川さんの舞台観ると、辛口に語りたくなるのはなんでだろう?
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スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」

2008年03月08日 21時57分03秒 | 観劇(ミュージカル/音楽劇)
新橋演舞場へ「ヤマトタケル」を観に行ってきました。
ヤマトタケル 市川段治郎/タケヒコ 市川右近

年度末です。働いてます。ヘロヘロです
なのに、先月17日に「タン・ビエットの唄」を見て以来、なんと!一ヶ月以上も観劇の予定がないなんて、仕事と遊びに収支がつかないわ。
干からびてしまう

…ということで、先週あわててポチッとした三階席ですが、歌舞伎に疎い私が気楽に楽しめて大変お得なお席でした
ヅカと歌舞伎は三階席で充分だわ。
良いお席は、私なんかには猫に小判というものです
どうせ役者さん知らないし、お化粧濃くて遠目で見て美しいし
煌びやかな世界の全体が見渡せて、その派手派手しさが堪能できますね。
カテコ(歌舞伎ではなんていうのかな?カーテンコールって)で出演者全員が勢ぞろいした様には、上から見ていると、そのままガラスのケースに納めて飾っておきたくなるほどに艶やかでした。

スーパー歌舞伎は、期待通りに外連味たっぷりで、見せ場が次から次へ移り、ストーリーも分かりやすくて飽きません。
市川段治郎さんのヤマトタケルは若々しくてとても良かったです。
見得を切る姿のカッコいいこと
双子の兄との早替えも見事に演じ分けていたので、初めは一人二役なのに気が付きませんでした。
なにしろ、予備知識ゼロで行きましたからねぇ……。
知っていたのは、宙乗りがあるってことぐらいで

だから、一幕、二幕を観たところで、
「タケル、いつ飛んでくれるんだい」と思う私
そして、三幕の待ちに待った場面で、いよいよ宙乗りに
この舞台、思った以上に感動するんですよ
宙乗りになって、白い羽を優雅に振りながら舞い上がるヤマトタケルにうるうるしながらも、ふと思い出しちゃったわ。

そういえば、去年の夏に、やっぱり白い翼を背負って飛んでいたあの姿。
結構バタバタと苦しそうにもがいてませんでしたっけ?
違う、あまりに違う

まあ、いいや
去年は翼を背負った人をやたら見かけましたが、今年初の翼でした。
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