さいたまスーパーアリーナは広い!
このライブ、「まるで宇宙の中にいるみたい」と思ったのは、この広い会場で参加者全員に配られた「光るシンクロライト」のお陰でもあったんですよね。
最新の技術って凄い!腕時計型のバンドをはめてスイッチをオンにしておくと、無線制御されたLEDが曲に合わせて勝手に光ります。
客席いっぱいに散らばった光は、まるで満天の星空のようで、宇宙空間さながらの美しさでした。
そして、その光の先には、当然ながら命ある一人ひとりの私達がいるんですよね。
デビュー以来20年…その中でも独立して一人になった時など…、スガシカオにはさぞかし色々な想いの夜があったのだろうと思います。その数々の夜の中で、スガフェスのこの夜ほど賑やかで、美しい光景の夜は無かったんじゃないかしら?
スガフェスの宇宙の、その中にあったたくさんの小さな星々は、私達ファンがそれぞれに思う「スガシカオが好きっ!」の光
その光が音楽にシンクロして、時に幻想的に、時には華やかに美しく光る光景は圧巻でした。
これがチケット代に含まれて全員に配られたのは嬉しかったですが、ライブ後に二度と光らなくなってしまったのがちょっと寂しいかな・・・。
でも、出演者の名前が入っているので良いお土産になりました。
ライブの大詰めは、スガシカオ率いるバンドkokua、そしスガシカオの大フィナーレへとなだれ込み、ほんとうに賑々しく盛り上がりました!
「午後のパレード」では、グッズのサングラスをかけてみんなで踊り歌い、「奇跡」では私も飛び跳ねました!
その興奮の中、「自分が選んだこと、一つ一つが間違いじゃなかった」と語っていたのにも感動です。
最後には移動ステージに乗り、アリーナを一周して自ら客席の近くに来てくれたのは珍しくて、おもしろ嬉しかったし、長いフェスも興奮の極みで終わりとなりました。
フェスが終わってみてこの日、私が今さらながらに思ったこと。それは、
「私、この声が好きだったんだな」ということ。
なんか、そんなのは当たり前のようですが、スガシカオというと、やっぱり彼の曲があって、何よりも歌詞に魅力があるから惹かれているんだと、だんだんそう思い込んでいたんですよね、いつの間にか。
でも、ハスキーな歌声を初めて聞いた時の「この声が好きだ」と思ったあの気持ちを、このフェスで久しぶりに思い出しました。
出演者の皆さんはそれぞれに魅力があって、スガシカオの曲を彼らのスタイルで見事にカバーしてくれるので、それはそれで楽しかったですが、「それは、それ」。
スガシカオの歌が彼自身の声で流れはじめた時の、何ともいえないあの気持ち。
声を聞いて、「ああ、やっぱりスガシカオだ、スガシカオが好きだ!」と思うのは、ハスキーな声に含まれた独特な空気が、彼自身というノイズを含んで胸を直撃するから・・・かも。
普段の日、イヤホンをつけて好きな人達の音楽をランダム再生なんかしていると、スガシカオの曲が飛び込んだとたんに思いがけなくうっかり涙がぽろっとこぼれてしまうのは、歌詞の力もあるけれど、この声に、私自身の殻の奥に潜んだ「何か」を引きずり出す力があるからじゃないか。
時に攻撃的でねじくれていて、繊細でさびしく壊れやすそうなのにとても強くて賑やかで、もの凄く正直で、生きていればこそ赤子のようにクリアではいられない、彼の人生が作るあの複雑で優しい「気」が声に含まれ、生きて私を直撃するんだと思います。
スガシカオとは、たぶん私の人生では直接会って顔を合わせて話をすることなんて、一度もないだろうと思います。
握手やサインをもらうこともないと思う。
ブログやツイッターに数回コメントをしたこともあるけれど、返事は当然ありません。それはこっちも期待していませんし、ただ、目に入ってくれたらラッキー!という感じ。
でも、
・・・でも、目にしてくれただけじゃなく、もしかしたら・・・・もしかしたら、ちゃんと心に届いていたのかも???
だとしたら、それは本当に奇跡だ!!
思い過ごしであっても、もしかしたら、私は私だけの奇跡を聞かせてもらったのかもしれない。
ライブに酔って、そう思った帰り道。
確かめるすべはないけれど、そのほうがかえって幸せ。
何もかも知らないほうが、幸せなことってあるものね。
思い込みでなんぼのスガマニア。
でも、この日、会場に駆けつけたスガマニアの全員が、スガシカオのソウルメイトであったのは間違いないと思います。
感想、おしまいです!
スガフェス!WEST~スガ シカオ vs kōkua 絶対に負けられない対バンがある in 大阪~
日時:2017年9月18日(月・祝)
会場:大阪城ホール
開場/開演:14:00open/15:00start
出演者:スガ シカオ、kōkua and more…