今宵も劇場でお会いしましょう!

おおるりが赤裸々に綴る脱線転覆の感想記!(舞台やライブの感想です)

スガフェス!~20年に一度のミラクルフェス~ライブ感想編(3)

2017年06月04日 11時53分16秒 | ライブ/コンサート

さいたまスーパーアリーナは広い!

このライブ、「まるで宇宙の中にいるみたい」と思ったのは、この広い会場で参加者全員に配られた「光るシンクロライト」のお陰でもあったんですよね。
最新の技術って凄い!腕時計型のバンドをはめてスイッチをオンにしておくと、無線制御されたLEDが曲に合わせて勝手に光ります。
客席いっぱいに散らばった光は、まるで満天の星空のようで、宇宙空間さながらの美しさでした。
そして、その光の先には、当然ながら命ある一人ひとりの私達がいるんですよね。
デビュー以来20年…その中でも独立して一人になった時など…、スガシカオにはさぞかし色々な想いの夜があったのだろうと思います。その数々の夜の中で、スガフェスのこの夜ほど賑やかで、美しい光景の夜は無かったんじゃないかしら? 
スガフェスの宇宙の、その中にあったたくさんの小さな星々は、私達ファンがそれぞれに思う「スガシカオが好きっ!」の光
その光が音楽にシンクロして、時に幻想的に、時には華やかに美しく光る光景は圧巻でした。
これがチケット代に含まれて全員に配られたのは嬉しかったですが、ライブ後に二度と光らなくなってしまったのがちょっと寂しいかな・・・。
でも、出演者の名前が入っているので良いお土産になりました。


ライブの大詰めは、スガシカオ率いるバンドkokua、そしスガシカオの大フィナーレへとなだれ込み、ほんとうに賑々しく盛り上がりました!
「午後のパレード」では、グッズのサングラスをかけてみんなで踊り歌い、「奇跡」では私も飛び跳ねました!
その興奮の中、「自分が選んだこと、一つ一つが間違いじゃなかった」と語っていたのにも感動です。
最後には移動ステージに乗り、アリーナを一周して自ら客席の近くに来てくれたのは珍しくて、おもしろ嬉しかったし、長いフェスも興奮の極みで終わりとなりました。

フェスが終わってみてこの日、私が今さらながらに思ったこと。それは、
「私、この声が好きだったんだな」ということ。
なんか、そんなのは当たり前のようですが、スガシカオというと、やっぱり彼の曲があって、何よりも歌詞に魅力があるから惹かれているんだと、だんだんそう思い込んでいたんですよね、いつの間にか。
でも、ハスキーな歌声を初めて聞いた時の「この声が好きだ」と思ったあの気持ちを、このフェスで久しぶりに思い出しました。
出演者の皆さんはそれぞれに魅力があって、スガシカオの曲を彼らのスタイルで見事にカバーしてくれるので、それはそれで楽しかったですが、「それは、それ」。
スガシカオの歌が彼自身の声で流れはじめた時の、何ともいえないあの気持ち。
声を聞いて、「ああ、やっぱりスガシカオだ、スガシカオが好きだ!」と思うのは、ハスキーな声に含まれた独特な空気が、彼自身というノイズを含んで胸を直撃するから・・・かも。
普段の日、イヤホンをつけて好きな人達の音楽をランダム再生なんかしていると、スガシカオの曲が飛び込んだとたんに思いがけなくうっかり涙がぽろっとこぼれてしまうのは、歌詞の力もあるけれど、この声に、私自身の殻の奥に潜んだ「何か」を引きずり出す力があるからじゃないか。
時に攻撃的でねじくれていて、繊細でさびしく壊れやすそうなのにとても強くて賑やかで、もの凄く正直で、生きていればこそ赤子のようにクリアではいられない、彼の人生が作るあの複雑で優しい「気」が声に含まれ、生きて私を直撃するんだと思います。

スガシカオとは、たぶん私の人生では直接会って顔を合わせて話をすることなんて、一度もないだろうと思います。
握手やサインをもらうこともないと思う。
ブログやツイッターに数回コメントをしたこともあるけれど、返事は当然ありません。それはこっちも期待していませんし、ただ、目に入ってくれたらラッキー!という感じ。
でも、
・・・でも、目にしてくれただけじゃなく、もしかしたら・・・・もしかしたら、ちゃんと心に届いていたのかも???
だとしたら、それは本当に奇跡だ!! 
思い過ごしであっても、もしかしたら、私は私だけの奇跡を聞かせてもらったのかもしれない。

ライブに酔って、そう思った帰り道。
確かめるすべはないけれど、そのほうがかえって幸せ。
何もかも知らないほうが、幸せなことってあるものね。
思い込みでなんぼのスガマニア。
でも、この日、会場に駆けつけたスガマニアの全員が、スガシカオのソウルメイトであったのは間違いないと思います。


感想、おしまいです!

スガフェス!WEST~スガ シカオ vs kōkua 絶対に負けられない対バンがある in 大阪~
日時:2017年9月18日(月・祝)
会場:大阪城ホール
開場/開演:14:00open/15:00start
出演者:スガ シカオ、kōkua and more…


スガフェス!~20年に一度のミラクルフェス~ライブ感想編(2)

2017年06月04日 03時40分07秒 | ライブ/コンサート

スガフェス!」~20年に一度のミラクルフェス」@さいたまスーパーアリーナ 2017/05/06
【出演者】スガシカオ
怒髪天/THE BACK HORN/ UNISON SQUARE GARDEN/ふなっしー/RADIO FISH/稲川淳二/Mr.Children /SKY-HI/山村隆太/高橋優/水樹奈々/ポルノグラフィティ/kokua

スガフェス感想の続きを書かぬ間に一ヶ月が経ってしまいました。
その間、何をしていたかと言うと、勉強、勉強、ひたすら毎日勉強!、という、私にしては珍しい状況でした。
ちょっとした国家試験を受けたんですけど、いや~苦戦しました~!! 
試験場で、(持ち帰り可の)問題用紙の余白に思わず「そんなん、しらないよ!!」とか、「きいてないよ!」と書きなぐったのって初めて(笑)。だって、参考書に書いてない問題が出でくるんだもの。
その受験用参考書の文からして先ず「解説の日本語がわかりましぇ~ん!」ってところから始めたので、ほんと大変でしたが、終わってみればちょっと楽しかったかも?

ま、そんなこんなは、ともかくとして。

第一部の途中、ふなっしーのキョーレツな登場シーンから参加したスガフェスでしたが、第二部もますます楽しかったです!
SKY-HIさんで盛り上がった後に登場したのは、山村隆太さんと高橋優さん、そしてシカオちゃんの三人で組んだアコースティック・ユニット「スガンプーユ」です。
この三人、話が面白い。全体的にガンガンに攻めて盛り上がるステージの中で、ここだけアコースティックで「引きの美学でいく」とかなんとか。
実は私、高橋さんと山村さんのお二人はよく知らなかったのですが、高橋さんの「福笑い」どこかで聞いていましたね。とっても暖かい歌詞で良い曲でした。
山村さんのことは、シカオちゃんが指差して「月9に出てた人だよ」というから、よくよく見たら、あら、ほんとだ! 歌が歌えてギターが弾けて、そのうえイケメン! 思わずまじまじ、まじまじと見てしまいました。
しっかし、終わってみれば、このユニット、「引きの美学」らしき部分はどこにあったんだろう??(笑)
先輩後輩の三人がほほえましい「夜空ノムコウ」から、最後の「家族になろうよ」まで、「スガンプー」ならではの選曲も珍しくて楽しかったです。

そして、そして、そして、お次はなんと水樹奈々さん!
こ、このひとスゴい! ってか、水樹奈々さんのファンがスゴい!!、いや、スゴいっちゅーか、面白い! 面白すぎること、ふなっしーに匹敵すると思ったくらいです!
まず、水樹さんが歌い始めると、一斉にともる青いペンライト。へ?と思ってみていたら、メロディーに合わせて一斉に赤に変わり、どうやらお約束の振り方もあるようで、上から見ているとそのピタッとそろった様が面白いの、美しいのなんの! こ、これが声優アイドルファンというものなんだね!すごい、すごいよあなた達は! しかもそのペンライトの数もスゴい! おそるべし、水樹奈々さんの人気です! 
声量があって、張りのある歌声は、ミュージカルの舞台を見慣れている私にはわりと耳慣れたタイプに近いと思いましたが、その声にちょっと演歌っぽい色もあって、見応えもあれば聞き応えもあります。
・・・ん?ミュージカル?? そこで、なんか引っかかる。
そうだ!水樹さんといえば、この夏に見る予定のミュージカル「ビューティフル」に確かご出演だった!しかも、主演で、あのあっきー(中川晃教さん)と共演しますよね?! フェスで聞く水樹さんはキャロル・キングとは全く違うタイプでしたが、声優さんなら色んな声を持ってらっしゃるでしょうし、どんな風に仕上げてくれるか、突然とても楽しみになってきました! 
水樹さんのステージが終わったあとは、アリーナの舞台前を陣取ったファンの方たちが続々と後方へ引っ込んで行きます。これは、次のステージのファンの方たちに礼を尽くして場所を譲ったのか、それとも早くからスタンディングで待ち続けた後に水樹さんのステージで燃焼した疲れなのか??どっちだ?! 

あんまりキョーレツな印象だったので、水樹さんのステージがあっという間に終わってしまった感がありましたが、その次は楽しみにしていたポルノグラフィティの登場です。そう、楽しみにしていたんですよ。ミスチルの方たちもそうですが、長いこと活躍している方たちのヒット曲にはそれなりに親しみがあって、やっぱり一度はそのステージを見て見たいもの!
そのポルノグラフィティの岡野さんが、「ミュージシャン界イチのスガマニア」と言ってくれたのがまた嬉しいじゃないですか!!もっと嬉しい事に、シカオちゃんと一緒にスガシカオメドレーを歌ってくださったのか、思いがけす感動しました! その中で「黄金の月」が聞けたのには、なんか突然うるっと来るものがありました。岡野さん、本当にありがとう! 
「ハネウマライダー」では私も頭上でタオルをぐるぐる回して、会場一体に盛り上がって楽しみました。


と、ここでまた続く