こんばんは、おおるりです。
いつもの方も、初めましての方も、私の感想記(観劇記だけじゃないので、今度からそう言うことにしました) をご覧いただきましてありがとうございます。
表題の「たかが5年」なんですけどね、そういえば井上芳雄くんの10周年コンサートの感想の時に、私が芳雄くんの舞台を見始めてから五年が過ぎたと書いて、その時にコンサートのチラシの言葉を「たかだ10年…」って誤字を入力しちゃってるんですよね~。
たかだ10年って(笑)、高田さんの10年じゃないんだから。
それで、わりと早目に気がついたのですが、面倒だから放っておいたら、これがまたそういう記事に限って毎日のように誰かしら見に来てくださるのね(笑)
さんざんバカ丸出しで、まあ、いっか~!とか思ってたけど、この際だから直しておきました。
あ、のっけから脱線しているんですけど(笑)
五年といえば、先日のラジオ収録であっきー(中川晃教さん)も、「デビューしてからの五年とその後の五年を比べると、後半のほうがずっと濃密な五年間だった」と言ってましたが、(後半はまだ四年半ですけど、)とにかく前半の五年とそのあとでは、感触がそんなにも違っていたんですね。
それでこの前に改めて2003年のLIVE DVD「MATADOR ~闘牛士~」を見てみたら、歌を聴いて「あっきーが薄い~」って、やっぱ思いましたよ。
…って、あれ? そーいう意味じゃなくて?(笑)
いや、でも歌に現れているから。
で、私がなぜその2003年のコンサートや、その前に「モーツァルト!」の初演を見ていなかったのかというと、ちょうどその時期を挟んで、五年間ほど観劇断ちをしていて、いわば「土日休日限定の引きこもり」をしていたからなんです。
その頃はいろいろと大変で……とかいう理由はともかくとして(笑)
五年もそんなことをやっていたら、そろそろそれも飽きてきて…というか、気が着いたらとても寂しくなっていたので「頑張ってきた自分のご褒美に」と選んだのが、前から好きだった劇団☆新感線で帝劇の「SHIROH」だったわけです。
思えばそれがきっかけで、坂を転げ落ちるように舞台にハマり……なんて話もどうでも良いのですが(笑)
「石の上にも三年」と言いますが、さらに五年ともなると何かしら変化の時期、くぎりの時期になるのかもしれません。
方向は違うかもしれませんが、私の父も癌の手術を三度ほどやりましたが、「その後五年を転移せずに持てば何とか無事」と言われ、五年をすぎてお祝いしたことがありました。
今は年老いてはきても、お陰様で元気なようです。
そんなこんなの話はどこへ繋がるのかといえば…
先々週の土曜日に、女流講談師の神田紅師匠の塾生さんたちの発表会へ行ってきたんですけどね、私はこの発表会はここ数年の新春の楽しみにしているんですが、このほど友達に紅師匠の一字をいただいて「まれ亭千紅」という高座名がついていました。
今までは本名で高座に上がっていたのですが、塾生になって五年経つと名前がいただけるのだそうです。
これがね~、その五年過ぎて「紅」の一字がついた塾生と、そうでないご本名で出てらっしゃった塾生の方とでは全然違うんですよね。
少なくとも私が見た10人ではそうでした。
どこが違うかというと、講談ですから簡単に言えば面白いかどうかなんですけど、下手でも演目だの、講談師さんのキャラによっては面白いです。
でも、それだけじゃなくて、講談はナレーション役も含めて登場人物が何人も登場する、いわば本を見ない朗読劇であり、「一人芝居」のようなものですから、その演じ分けができるかどうか、そして噺手の見せる情景がそのままにお客さんに伝わるかどうかというのが、腕の見せどころみたいなんですよね。
ちなみに、友人の千紅さんは一人八役をそれぞれの性格で演じ分けていました。
私はこの発表会を数年続けて見ているので、友人の他にも今年はじめて高座名のついた方たちがあと二人ばかりいたのでその変化を見させてもらいましたが、ぐっと上手になられたと思いました。
この「五年たったら」と決めのたのは、もちろん紅師匠でしょうが、紅さんは流石です。
これがプロだったらもっと厳しい世界なので別の基準になるかもしれませんが、お稽古の励みにするくぎりとしても、五年はちょうど良いと思いました。
たかが五年、されど五年。
何にせよ、五年も頑張り続けることができるならば、それが花開くかもしれない。
たとえ花開かずとも、別の新しい道が見えるかもしれない。
もしも今、辛いことが続いていたとしても、これから五年後には何がしかの変化があるに違いありません。
それは、きっと良い変化であると信じましょう。
…って、べつに私は新興宗教の教祖を目指すわけじゃないんですけど(笑)
なんとなく、五年というと、あの観劇断ちをしていた「プチ引きこもり」だった私の五年間を思い出すので。
そして、あの時には想像もできない今を想って、つらつらと書いてみました。
私のこれからの五年間と、あなたの五年間が、どちらも幸せに向かう五年であるように、心からお祈りします。
…って、だからアヤシイ宗教じゃないっですって!(笑)
あ、そうそう。
先日私が聞きに行った「いさらい香奈子コンサート」の動画を入手しまして、いさらいさんご本人に許可をいただきましたので、その時の感想文に、ピアフの歌から「世論」という曲を貼り付けました。
画像は暗いですが、ご興味のある方はぜひ聴いてみてください。
そして、もう一曲、私の好きな曲で「あなたに降る雨」をこの下にも貼りますね。
今この時、画面の前のたったひとりのあなたへ…
では、いつかどこかの劇場でお会いしましょう。
おおるり
「あなたに降る雨」いさらい香奈子