今宵も劇場でお会いしましょう!

おおるりが赤裸々に綴る脱線転覆の感想記!(舞台やライブの感想です)

「題名のない音楽会21」

2007年07月12日 22時20分27秒 | ライブ/コンサート
「題名のない音楽会21」に行ってきました
二週間分の収録ということで、第一部は8/26「ジャズ巡礼・神々の音楽ヴードゥー」、第二部は8/12「ピアノ無限大」。

第一部はジャズ・ピアニストの松永貴志さんの新作「水ふうせん」から始まり、ヴードゥー教音楽の一団が一曲、その後の二曲は松永さんとヴードゥー音楽のコラボレーションです。
いや~、面白かったわ
ヴードゥー教というと、おどろおどろしいイメージを持ってましたが、そんなことは全くなく、躍動感溢れた「神に捧げる音楽」です。
松永貴志さんは前に「めざましテレビ」で拝見したことがありましたが、明るくて楽しい方だわ。
それに性格が可愛い! まだ21歳なんですって!
ヴードゥーのパーカッションとダンスに挑戦していましたが、さすがリズム感があるのでどれもなかなかのもの。とっても楽しそうで微笑ましいの
神の使いの蛇ダンスも、結構やるじゃない!
そして、二つの音楽のコラボレーションは迫力ありました。
体が自然に揺れちゃいます!
いいものを聴かせてもらったわ

第二部は、先ずは若手ピアニストの外山啓介さんの「英雄ポロネーズ」から始まり、独創的で天才肌な感じの中山天平さんの創作「幻想曲」、なかなかイケメンな兄弟レ・フレールの連弾「Cross第三番」と続きます。
どれも同じピアノを使っているとは思えないほどに音色もちがい、それぞれに良さがあって、やっぱりピアノっていいなぁ~…なんて、音楽通には程遠いので、ろくな感想言えませんが(笑)、ここまででも「来て良かった~っ!」と思いました。

そう、思いましたよ。
でもね、その後のマイケル・ナイマン氏、そしてそして!中川晃教さんの音楽聴いちゃったら、それどころじゃないわ
「良かった」なんて、生ぬるい言葉じゃ足りないの…ってゆーか、言葉もでない。
ああ、幸せ
「エレンディラ」、凄いです! 
耳に残って今でもため息出ます
たった一曲だけど、あっきーの声が隅々に響き渡って、幻想的な舞台を垣間見させてくれたような気がしました。
チケットを買い足して正解だったわ!

「レ・ミゼラブル」7/9ソワレ

2007年07月09日 22時24分08秒 | 観劇(ミュージカル/音楽劇)
楽しみにしていた島田歌穂さんのエポニーヌと石川禅さんマリウスのSP初日でした。

この二人の本を取り合うシーンが好きなんだわ~!
「君の知らないことばかり」の歌詞になんでこうウルウルしちゃうのかしら。
「なんだよ ふざけて」のマリウスの笑みが、昔観た時よりももっと全開の笑みに見えたのがまた切ないわ。
島田さんはこんなにも華奢だったかと、改めて驚いたくらい細くて可憐。
年齢なんかちっとも感じない…どころか、いじらしくて、切なくて、生意気な仕草もキュートな島田エポは健在。
それだけでも嬉しかったけど、彼女が亡くなる時の石川マリウスとのデュエットはやっぱり何度見ても泣けちゃう。
でも、「オン・マイ・オウン」では高音の伸びが記憶にあるものからすると、ちょっとだけ辛くて、調子が良くなかったのかしらね。

で、この日はSPなだけに、俳優さんたちのバランスがどうも気になる。
演技力も歌の上手さも声量にも抜きん出た石川禅さんが、円熟に達してマリウスを演じるとなると……うぅ~…アンジョルラスがねぇ…かすんでしまうのよぉ~
…っていうか、東山さんって私は初見だったけど、この日は特別調子が悪かったの?? 声が出てないのは石川さんに比べると可哀想かもと思うけど、精彩に欠けるというかオーラが足りないっつーか、アンサンブルの中にいてひと際目立つはずの場面でも今ひとつ目立たないし、見せどころも聴かせどころもなんか私の好みから外してくれて残念なのよ。
東山さんが好きっていう人には悪いけど、せめて赤い旗はもっとカッコよく振って欲しかったわ。
でも、この前すごく良かった優ちゃんアンジョだと、いくらなんでも石川マリとは歳の差がありすぎるし。
だから石川マリと原田アンジョの組み合わせが一度もないのはもっともよね……キャストが複数いると、つくづく組み合わせに悩むなぁ…。

あと、今さんのジャベールも初見だけど、なんだかなぁ…で、「この人、この前までラベンダーの貴族服着てたんだよなぁ…」なんて余計なこと考えながら見てしまったせいか、どうも深みを感じられない。
先日マイミクさんがジャベについて語っていて、それがとても心に残っていたから楽しみにしていたのに、今さんジャベがどんな思いで正義に殉じて逝ったのかが私には理解できなんだ。バルジャンに負けたのがただ悔しかったんかい?!……なんてわけじゃないだろうけど…。

ジャベールの正義はすなわち法律で、彼はそれが神に通じるただひとつの道と信じていたのに、バルジャンが思う神の御心は別にある。
ちがう、それはちがう……のか? ええっ? いや、俺こそ法律、正義だ!なのに、なぜ心迷いふるえるのか? このモヤモヤはなんなんだ?? 自分が許せない! ああもう耐えられない!!うわ~~っ!!
……なぁ~んて、頑固なくせにぐるぐるガンガン苦しむ姿のジャベールが見たかったのかもね、私は
でも最終的には対決の歌と、美しく上着をさっとさばいたりして、無駄に(?)カッコよく跪いたりしちゃうあのポーズだけでもカッコよければ、ジャベはまあいいや、なんて思っている不埒な私だけど、一度くらいはジャベで泣いてみたいとも思う。
来月の石川禅さんのジャベールに期待するわ。

……なんて、文句ばっかり言ってしまったけど、この日の別所さんにはかなり泣かされました。
隣の人には迷惑かけたけど、だだ泣きしながら鼻水すすっちゃいましたよ。
別所バルジャンは滝田さんの次に好きだわ。
でもって、本当に力持ちよね!
あの体格の良いマリウスを背負って歩くシーンを、この日ほど感心して観たことってないかも。
背負い方にもバリエーションあるでしょ? よくゼイゼイ言わないな、とか、かなり筋トレしたんだろうか、とか、橋本さんはヨロけるんじゃないだろうか…とか…いろいろ思ってしまったわ