今宵も劇場でお会いしましょう!

おおるりが赤裸々に綴る脱線転覆の感想記!(舞台やライブの感想です)

「ウィキッド」

2008年07月28日 21時34分57秒 | 観劇(ミュージカル/音楽劇)
グリンダ/沼尾みゆき エルファバ/濱田めぐみ フィエロ/李 涛
ネッサローズ/山本貴永 マダム・モリブル/武 木綿子
ポック/伊藤綾祐 オズの魔法使い/飯野おさみ

ダメだ
ダメなのは私の壊れた涙腺
そして、振り幅大きすぎて持て余し気味のこの心。

もう金輪際、私は四季の文句は言わないでおこうと思ったわ
先週、「五右衛門ロック」を「今年のベスト5に間違いなく入る」と言ったけど、「ウィキッド」は今まで観てきた舞台、これから観るであろう舞台の全部をひっくるめても、人生でベスト5に入るほど好きな舞台だと思いました。

これを観たいと思ったのは四年前かな。
アメリカでトニー賞を取ったところをテレビで見て、これは絶対に観たい!早く日本に来て欲しいと思ったの。
そして念願叶ってやっと観ることができて、それが期待通りで嬉しい
こういうのこそ、四季じゃなきゃ! 今日見た舞台が、上演が続く限り、誰が演じても大きく差のないクォリティーで観られるであろうというのはありがたい。
できれば何度でも観たい。毎月でもいいかも。

悪い魔女と言われたエルファバの濱田めぐみさんは素晴らしかったです!
…なんて、個人の力量はともかく!
この作品が好き!歌もホンも、セットも照明も全部。
もう序盤からウルウルきていたのは、最近いろいろありすぎて心が脆くなっているせい?…もあるかもしれないけど、こういうのはツボです。もう最初から。
一幕の終わりのエルファバを照らす照明がなんと美しいこと。
それを観ながらボロボロに泣けて、さすがに声は出さなかったけど、もう私、両手を挙げて降参しました。
参った! 
その時点で周りにハンカチ握っている人はいなかったけど、タオルハンカチで口元押さえっぱなし。
二幕ではどうしようもなくダダ泣きしてましたよ。

これね、観てない人にもぜひ勧めたいから、あんまりネタばれしたくないけど、
「オズの魔法使い」のもうひとつの物語。
良い魔女と悪い魔女は実は親友だった。という話で、はじめ反発し合う二人が徐々に友情を築くところも感動だけど、ちょっとした(?)ラブ・ストーリーもありで、これも泣かされるのよね。
「もっと綺麗だったら良かった、あなたのために…」って。
誰にも愛されなかったウィキッドの恋。
恋も友情も希望も…ぜんぶひっくるめて彼女の心の動きが圧倒的な歌唱力とともにウワーッ!と胸に迫ります。
それに、王都に来て生まれて初めて誰からも緑の肌を疎まれず、ここが自分の居場所だと思った時の喜びとか、その後に民衆から忌み嫌われてしまう場面、
妹への複雑な愛情……どこもかしこもツボに入りまくりです。
泣いているばかりじゃなくて、ところどころ笑えるのも嬉しいわ!

…って、ネタばれしてるやんか(笑)

というわけで、来月も観ます。オクで良席をゲットしました。
それを糧に今週月末の修羅場もくじけないように頑張ります。
たとえ四面楚歌でも逃げないように!!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「五右衛門ロック」

2008年07月20日 21時32分34秒 | 観劇(ミュージカル/音楽劇)
王子だぁ~っ!未來くんが王子様だぁ~っ!
ダンスもタップも殺陣もカッコよくて、喉も強くなって、
しかも最後までハゲないし!
コミカル少な目で、憂いのある王子でした!

いや~、本当に新感線らしい面白い舞台でしたよ!
ひとときも飽きることなく、笑いっぱなし。
周りよりもひと際ハデにゲラゲラ笑っていましたが、
なのに、最後の北大路パパのカッコよさに泣けちゃった私でございます。

もうね、様式美なのね、いろんなシーンが。新感線の。
なんたって、今回も良い生首でした~。
オペラグラスを忘れたのが残念なくらい。…って、そこですか!(笑)

松雪さんと高田聖子さん二人の「イイ女対決」は大好きだわ!
その後ろでぬるいダンスを踊る古田さん達にも笑える。
橋本じゅんさんボーノ将軍を元気付ける濱田マリさん・シュザク夫人は可愛いのに逞しい。
「あなたはちゃっちい」、でもそんなあなたが好き、ってメタマクでもありましたよね? 
これってきっと中島かずきさんのツボなんだぁ?
ちっちゃい男が大きなことを成し遂げる!頑張って!
…って男って、そんなふうに励ましてくれる女に甘えながら勇気付けられるものなのかしら?
参考にしておこう(笑)

江口さんのギター侍も楽しかったし、ヘンな外人二人も笑わせてくれました。
しっかし、右近さんはともかく、あの慈英さんがあんな格好で、しかも似合っているのがなんとも……歳月ですかねぇ

とにかく
本も面白いし、見どころ満載だし、古田さんは古田さんだし。
お薦めです!必見です。今年私が観る舞台のベスト5に入ること間違いなし!
チケット持ってない人は、来年あたりのゲキ×シネをチェックだ♪
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自動人形師 ムットーニの世界「THE DIARY OF WINGS」

2008年07月19日 22時27分16秒 | 美術館/博物館/展覧会
公園で遊ぶ女の子。
彼女は赤い風船を持つことが自由だと思っていた。

電話を取らない女。
鳴り続く電話を取らないことで、女は部屋を密室にしている。

鏡をゆっくりと振り向く女。
彼女は鏡に映る自身の虚像に目が離せない。

通勤電車に乗る男。
規則正しく並ぶつり革につかまり、男は明日も同じ電車に乗ることを知っていた。

シュートができないバスケット選手。
彼のその躊躇は永遠のようだった。

やがて、公園の少女は、握った赤い風船が、自由ではなく
いつの間にか自分を束縛していたことに気づき……
手を離す。

空にのぼる赤い風船。

その時、閉じた本は開き、翼は広がった。

*  *  *  *

今週は、外気も身体も暑いのに、心の中はずっと冷たい嵐が吹き荒れ、憂鬱な雨が降り止まなかった一週間。
新宿コマの舞台を観る前に、友達に誘われて、
自動人形師、ムットーニの世界、「THE DIARY OF WINGS」を見てきました。
以前に、たけしの誰ピカに出演していたアーティストの作品です。
動く人形、音楽、照明が絡み合い、静かな口調で語られるムットーニの物語には、想像力が駆り立てられました。
約二十分の短い間ではありましたが、幻想的で不思議な味わいのある時間でした。
本当にこれが見られて良かったです。


私は何を握りしめ、何を拒み、何を見つめ、何をあきらめ、何を躊躇しているのか。
風船から手を離したら、翼が手に入るかな?

本当に苦しくて、昨日は友人の歌が入ったCDを聴いて泣いておきました。
今日はまた別の友達に思いっきり愚痴を聞いてもらいました。
どうもありがとう。

自分がうまくいかなくて、人によって傷ついて、人によって癒された一週間。
希望はそこにあるかな……あったらいいな。
あるよね?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

脳天直撃!「STOMP」

2008年07月12日 20時47分20秒 | 芸能/エンターテイメント
東京芸術劇場へ「STOMP」を見に、聴きに、楽しみに行ってきました!

いや~、それにしても、午後三時頃の東京都下は凄かった!
バケツをひっくり返した、というのはこのことか!って感じの豪雨
横殴りでひっちゃかめっちゃか。雷も轟いて、風神雷神大暴れ!
そんな中を二キロも歩けばジーンズは絞ったほうがいいんじゃないかってくらいに水を含むし、傘はオチョコでシャワー浴びたように髪も濡れるしで、とーんでもない有様よ
それでも歩くしかないってのは…、やっちゃった時間を一時間間違えて、のんびり仕度して時計を見てあわてて家を出たからなのね
この辺りって、本当に雷が落ちやすい場所なんで、もしかして雷に打たれて死ぬんじゃないかとスリリング~っ
まあ、その時は、その時ってことで。

「STOMP」は、モップやドラム缶、新聞紙、ライターなど、身近なものでリズムを表現するエキサイティングなパフォーマンスです。
私は二列目だったから、砂埃っぽいわ、水は被るわ、迫力のある舞台を楽しみました
あれね~、見ているとやりたくなっちゃう!そう簡単にはできないけどね。
でも、体全体とそこらにある物全てが打楽器になるって楽しいじゃない?
だから、最後のほうで手拍子入れる客席参加は、みんながみんなウズウズしていたと思う
私も待ってました!のノリで楽しみました。

本当にカッコよくて興奮しました!
私もまたパーカッションやりたいな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

CHEMISTRY 2008Tour 日本武道館

2008年07月05日 22時31分00秒 | ライブ/コンサート
CHEMISTRYは好きですよ。
デビュー前からハマって、それからしばらくはCDも何枚か買っていました。
でも、実は今日の今日までなんでこのチケット買ったんだろう?と
自分の所業に疑問を抱いていたのよね
だって、この数年間でCDを繰り返し聴くのは中川晃教さんとスガシカオさん中心だもの。
CHEMISTRYからはこのところ遠ざかっておりました。
春先につい出来心でポチッとやっちゃった感があったの。
そのうえ、四月からずっと仕事がハードで、平日の夜なんてライブどころじゃなくなった

とはいえ、CHEMISTRYはやっぱり好きです。
ということで、私用で六時に会社を出たのって三ヶ月ぶりだわ。
まだ明るくてまぶしい感じ
そのために昨日は遅くまで残業しましたよ、頑張りました

そして、日本武道館。ツアーのファイナルです
とんでもない席でしたステージのずーーっと遠く離れた上の一番端っこ。
ステージなんかほとんど見えません
前のほうに出て来てくれれば小さく横顔が見えるかも?っていうお席でしたが、疲れている私は「ま、いいか。歌を聞きに来たわけだし」と思い、さしてがっかりもせずにパンなんかかじりながら開演を待っていたら…ですねぇ…

会場係の人が寄って来て、「お嬢さま、」…とは言わないけれど(笑)「お客さま、よろしければお席を別の場所に替わっていただけませんか」と。

はいはい、この席でなければどこへでもって感じで知らない人についていったら…
なんと ご招待席の余りだか何だかステージ近くのアリーナ席の前のほうセンター近し!に案内されちゃって、私はツアーTシャツを着ているようなコアなファンたちの中でライブを楽しんで来ました!!
ええ、さっきまでの疲れきった私はどこ?ってくらいにノリノリで
踊るし、ヒューヒュー言うし、頭上から降ってきた銀テープを振り回すし
だって、目の前に彼らが来るんだも~ん
あっきーのライブだってもっと遠くから見ていたのにねぇ?
こんなところで(って、おい!)運を使ってしまって良いものでしょうか?

とっころがですね~、冒頭で言いましたように、ここ数年は彼らのCDは買ってない私ですから、3分の一くらいは初めて聴く歌。
それでも楽しめましたよ。聴き応えのあるライブでした

ちょっと目を離している間に彼らもずいぶんと世慣れして、大人な感じになったもんだわ。
昔、テレビで初めてのライブに挑む彼らの特集をやっていましたけど、あの時とは大違い。
二人ともとてもノリが良く、バラードのメドレーはじっくり聴かせてくれたし、ソロもそれぞれ素敵でした。
お楽しみコーナーの「カルビ―のカッパえびせん」「徹子の部屋オープニングテーマ」「チェルシーのCMソング」は大いに盛り上がり!楽しい!上手い!

ところで、要さんは最近結婚してパパになるんですって。
ああ、青年達も父になってゆくんだなぁ…。
それとは関係ないけど、堂珍さんは喉がだいぶ強くなったわね。
歳を重ねると声質も少しずつじわ~っと変る。
加えて、歩いた人生が歌を変えてゆく。
二人とも今は私生活が幸せに安定しているみたい。
その幸せをわけてもらったようなライブでした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする