いきなり千秋楽です!
予備知識としては、安寿ミラさんと土居裕子さん、駒田一さんと吉野圭吾さんが出演する舞台で、どうやら泣けるらしい…という程度でしたが、実力のあるベテラン達の熱演に感動しました。
昨日観た恋物語とはうって変って、ベトナム戦争真っ只中と戦後の傷跡深いベトナムを舞台にした重いテーマの作品です。
それだけに作り手と出演者たちの真心が感じられ、中身の濃い物語に涙なくして観られませんでした。
話の展開は「そんなーーっ!」と驚くほどに悲惨なのに、後味が決して暗くなかったのは、この脚本が良くて結末に光が見えたのと、歌もダンスも素晴らしかったから。
特に土居さんのお姉さんが妹を必死に励ます姿に泣けたわ。
お姉ちゃんは大変だな、自分もまだ子供なのにね。
その歌声も感動的でしたが、最後のシーンでその子が母たちの歌を知っていたのは、吉野さん演じた育てのお兄さんが教えたからなのよね?
また会えるという夢を決して絶やさなかったというのも救いでした。
昨日の「ナオトの部屋」のナオトさんの歌にあったメッセージで、『この今の日本では生まれながらにして自由があり、何でもできるはずなのに何もしない』というのがありましたが、恵まれた状況を無駄にしたりせずに、しっかりと、希望を持って生きていきたいなと思いましたよ。難しいけれど。
千秋楽だったので最後の舞台挨拶があり、最初は笑いながら、あとのほうではまた涙がでてしまったわ。
観てないかたは、再演したらぜひどうぞご覧になってね!