今宵も劇場でお会いしましょう!

おおるりが赤裸々に綴る脱線転覆の感想記!(舞台やライブの感想です)

映画『アナと雪の女王2』(日本語吹替え版)

2019年12月01日 18時41分23秒 | 映画

アナ:神田沙也加/エルサ:松たか子/オラフ:武内駿輔/クリストフ:原慎一郎/イドゥナ:吉田羊

今、先日の旅行記の続きを書いているところなんですけど、それどころじゃない!
アナ雪2、観て来ました! すっごく面白くて感動しました!
前作を超える大スペクタクルです!
なんたって、松たか子さんの歌が超素晴らしい!!
私、松さんが大、大、大好きなんですよ! 
神田沙也加さんの声も相変わらず可愛いし、「この方、誰の声?」と思った吉田羊さんの歌も素敵でした。
ああ、いっそこの吹替えキャストでイン・コンサートをやって欲しいです!

会場は日曜日の昼、そして「映画の日」とあって、家族連れ多しの満員御礼でした。
特に小さいお子さんが多く、小学生、保育園児たちはもちろんのこと、「あれは2歳、1歳児かな?…え、赤ちゃんまでも!!だ、大丈夫かしら?」…という小さいお子さんもいましたが、これが大丈夫だったですね~! 泣き声なんか一度も聞こえませんでしたし、小さいお子さんの話し声も少しは耳に入りましたが、私は全然気になりませんでした。むしろ、お子さん達の無邪気な笑い声が微笑ましかったです。
でも、もし、こういう映画でも子供の声が気になるようならば、そういう方はレイトショーに行ったほうが良いかもしれません。

それにしても、昨今は空前のミュージカル・ブームのような感じですが、このブームの起爆剤となった前作よりも、さらにこの作品は流行りそうです。
エルサの健気さに泣き、カッコ良さにわくわくし、アナのキュートな可愛さ、姉を思うやさしさにキュンとしました。

ミュージカル・ファンも、そうでない人も、大人も子供も、全ての方にお勧めします!
私も、もう一回は観たいです。松さんの歌をもっと聴きたいし。4Dも良いかも!
それから松たか子さんの生の舞台、「ジェーン・エア」も再演希望です!!

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映画「引越し大名!」

2019年09月23日 02時30分38秒 | 映画

せっかくの三連休、映画をどれか一本観たい!
それで選んだのがこの映画、「引越し大名!」です。
三谷さんの新作「記憶にございません!」は始まったばかりだから、まだ次の機会にしても余裕で間に合うしね。
結果、正解でした!「引越し大名!」を見逃さずに済んで良かったです。

「引越し大名!」 2019.9.22

【監督】犬童一心
【出演】星野源、高橋一生、高畑充希、小澤征悦、濱田岳、西村まさ彦、松重豊、及川光博

書物が好きで書庫に引き篭もり、「かたつむり」とあだ名される書庫番・片桐春之介(星野涼)が少しずつ成長していく姿が予測どおりとは言え、楽しいし愛おしい。そもそも私はこういう男性が好きだと思う。現実には滅多にいなさそうだけど。
頭が良いのに野心や私利私欲がなく、身分の上下なく公平で人にやさしく、実直で誠実。でもって、女性には奥手で不器用。
こういう役どころは星野涼さんにぴったりです。
高橋一生さん演じる武芸の達人・鷹村源右衛門はアニメキャラのように軽妙コミカルでカッコいいし、小澤征悦さんも濱田岳さんも、それぞれナイスなキャスティング。ちょっとエロくて頼りないお殿様の及川光博さんも、相変わらず可愛くて魅力的な高畑充希さんも、このところアチコチの映画やテレビドラマで見る旬の役者さん揃いで申し分がない感じ。

全体的に笑える物語ではあるけれど、特に一番緊張感のあるシーンに笑いを持ってきたのは、犬童一心監督なかなかやるな! 
しかも、最後は感動でうるうるさせられ、観終わった後味がすごく良いです!

やっぱり、こういった、誠実に生きる人々が報われるハッピーエンドの物語は、観ていて心が救われるような気がしますね。
連休中なせいか、劇場内は老若男女で様々でしたが、誰が見ても楽しい映画だと思いました。 

映画『引っ越し大名!』

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映画「アラジン」

2019年08月04日 15時03分28秒 | 映画

映画「アラジン」(字幕版) 2019.8.3

【監督】ガイ・リッチー
【出演】メナ・マスード ナオミ・スコット ウィル・スミス

期待以上に良かったです!
今まで見たディズニー映画の中で、一番好きかも。
映画の迫力、映像の美しさ、ミュージカルの楽しさが上手く合体し、冒険とロマンスの混じり具合も程良いです。
中だるみすることもなくて、ワクワクしながら楽しみました。

「アラジン」は3年前にバレエで観ましたが、あれもあれで面白かったですが、この映画では物語に最近のディズニーらしいアレンジが加わっていました。
近年のディズニー作品って、おとぎ話にありがちな「美女に一目惚れ」という出会い方を何とかして変えたいらしいのね?
「女は見た目の美しさだけに価値がある」というのは、やっぱり現代では受け入れがたいものがあるからなんでしょうね。
互いの人柄に触れてこそ恋が始まるというのは、たしか「マレフィセント」や「シンデレラ」もそうでした。
「アラジン」では、それに加えて「女性だって人生の幸せは恋だけではない」というような物語になっていました。
これはアニメや劇団四季もそうなのかしら? どちらも観ていないので比べようがありませんが、私はこの映画版の物語は好きです。

アラジン役のメナ・マスードさんは、「ダイヤモンドの心」を持つ青年にふさわしく、真っ直ぐで爽やかでカッコよくてハートフル。
ナオミ・スコットさんは、知性的で意志が強く、しかも女性らしい柔らかな心も兼ね備えた魅力があり、現代風ジャスミンがぴったり。話す声は低めのアルトで、歌っては声の伸びがよくて気持ちよかったです。見る前に字幕版か吹き替え版かで迷いましたが、二人の歌声も字幕の訳も良かったしで、字幕版にして大正解でした。
そうそう、字幕版では「信じて」という言葉が、”believe” ではなくて”trust”で聞けたのが、私のツボでキューンとしました!
この一言で重みが違いますよね~!

そしてなんと!ランプの魔人ジーニー役はウィル・スミス!
これが凄く良かったです! 彼の登場シーンでは、あまりにテンションが高いので「こんな騒々しい魔人なんて、いやや~!」と思った私ですが、そのうち彼のノリに引き込まれ、最後はこのジーニーが大好きになりました。ウィル・スミスさん、さすがです!

全体的に物語の構成がよくできていて、最後に「そうなったか!」というオマケがあったかと思えば、ミュージカルのファンが心沸くカーテンコールのようなシーンもありで、観終わった後に幸せな気持ちになりました。
Mena Massoud, Naomi Scott - A Whole New World (from Aladdin) (Official Video)

こっそりと…

本田美奈子 × 中川晃教/A Whole New World

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映画「天気の子」

2019年07月23日 06時48分29秒 | 映画
ここ数ヶ月、どうも持病が重くなってきたみたいで……
「私のためにありがとう病」とか、「勝手にシンクロ病」という、つける薬のない病気なんですけど(笑)

映画「天気の子」には、私の好物やツポが満載で、いろんな場面で脱線的に楽しみつつ、でもやっぱり泣いちゃいました。


「天気の子」 2019.7.21
【原作・脚本・監督】新海誠 
【音楽】RADWIMPS 【声の出演】醍醐虎汰朗 森七菜/本田翼/吉柳咲良 平泉成 梶裕貴/倍賞千恵子/小栗旬

世界には、「夢や幻」ではなく、「誰でもが共通に認識できる現実」でもない領域があって、それは、そのどちらでもあり、どちらでもない「重なりの世界」や「狭間の世界」と言うべき世界なのだろう。
それが見えたり感じられる人間は確かにいるのだけど、見えない人達にこれを理解させるのは不可能なので、そのような話をするならば、頭の変な人と思われる。
だから、本当に見える人は、自分でしか見えないものを不用意に語ったりしないものだ。
でなければ、別の形で物語にして人に見せたり聞かせたりするしかない。
……のではないか。

などど言ったらですね~、仲良しの若いお姉さんに、
「そんなこと言うのやめなよ。会社でそういう人がいたら大概ドン引きするよ。他で言っちゃいけないよ!」とたしなめられた
やーね~、言わないわよ! 何年会社員やってると思ってるのよ!

うん、だけどね。
そもそも、恋って、幻と現実の狭間の領域だと思うわけよ、私は。

新海監督の作品は、前作の「君の名は。」がとても良かったので、DVDで「言の葉の庭」と「秒速5センチメートル」を見ました。
いずれも、狭間の世界で互いを想ったり、探し求めているような物語だと思いました。
で、その感覚、すごく良くわかるんですよね。
私も「秒速5センチメートル」の主人公と同じくらいの年頃(15歳くらい?)で、あれと似たような恋をした経験があるので……。
なんちゃって、ね。

でも、新海さんも、もしかしたらそういう恋をしたことがあったのかもね。
狭間の世界の恋を。

ところで、冒頭の「私の好物やツボが満載」の件ですが。
この映画を観た前日にオリジナル・ラブのコンサートに行って来たのですが、それがとってもスペシャルなステージだったんですよ!
その時に見た映像の一部に宇宙の映像があって、それと同じような景色が一瞬この映画にも登場したのが第一のツボ。
第二は、手をかざして太陽を透かして見るシーン。これは、少し前に見たあっきー(中川晃教さん)がステージで同じことをしていたのを思い出したり。
第三は、少年を拾ったスガさんという名前のキャラ。
声は小栗旬さんですが、「スガさん」と聞くと私はいちいちスガシカオさんを思い出す。似てはいないけど、好きだ!このキャラ。
なんか、ここ数ヶ月で三人が繰り広げた怒涛のコンサート・ツアーの様子がちらちらと思い出されて面白いのなんの

さらに、大好物の龍の天井画があるわ、舞台は新宿で職場は近いわで……
なんか、新海監督ありがとう!と言いたくなりました(笑)

物語の結末には賛否両論あるかもしれませんが、私は「これで良かった」と思いました。
というか、「こうでなくては!」とも思います。
そして、狭間の世界を卒業して、より現実的な恋愛に進むためには、やはり年月が必要なんですよね。
「君の名は。」もそうでしたけど。
この後、「あれは夢だったのかもしれない」と思いながら、少年少女は大人になっていくのかも。

この映画も、数年待ったらテレビで放映されるのかな?
その時は、見逃したかもしれないものを確かめるように、もう一度、じっくりと観たいです。
音楽も場面ごとにぴったりで、映像も美しく、なにより少年少女の互いを想う気持ちに感動し、とても好きな映画だと思いました。

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映画「長いお別れ」

2019年06月30日 15時41分27秒 | 映画

映画「長いお別れ」 2019.6.3

監督:中野量太
原作:中島京子 
出演:蒼井優 竹内結子 松原智恵子 山崎努

この日は蒼井優さんが例の結婚会見をする前でしたが、ちょうど朝に映画開幕の会見などがTVで放送されたせいか、平日の昼だというのに映画館は満員でした。
その時間帯だからか、それともたまたまだったのか、その観客の多くが(もしかして、ほぼ全員が?)私よりも年上の、お元気な高齢者の皆さんだったというのが驚きであり、少しだけ残念でした。この映画は、ご高齢の方達だけでなく、もっと下の世代の方にも見て欲しいと思ったので。

この映画は決して暗くはないし、劇場内で笑い声が上がる場面が何度もあります。
その屈託のない笑い声を聞きながら思ったのですが・・・
誰でもが「認知症にはなりたくない」と思いながら、でも「自分だけは大丈夫じゃないか?」と楽観しているのかもしれません。
病気が進むにつれてトンチンカンな言動をする「お父さん(山崎努さん)」に、観客が思わず笑ってしまうのは、「映画が楽しめるくらい元気なのだから、今のところは痴呆や介護がまだ他人事なんだろうな」という気がしました。
でなければ……つまり、今の私のように介護の当事者でもなお笑って見ていたのだとすれば……、もしかして、長生きするにはそういう逞しさ、深刻にならずに日常を笑って過ごせる朗らかさや大おおらかさが大切だということかもしれません。

でも、7年かぁ……。

正直言って、その7年はさぞかし大変だったろうと、介護のリアルな現場を思う私です。

この奥さん(松原智恵子さん)の苦労が、どれほどなのかは映画では見えません。
介護サービスを受けるにしろ、入院の手配をするにしろ、いちいち色々と考え、選び、判断し、申請書などの書類をそろえて書くのも想像以上に大変です。
私の実家では姉にすっかり任せてしまっていますが、この家族でそれをしたのは奥さんだったんでしょうね、やっぱり。
画面からは伝わらない苦労のあれやこれや……介護につきものの「臭い」までもをリアルに想像して、「笑える場面」に、私はひとり笑えなくて、ついマジ顔で見てしまいました。
認知症特有のトンチンカンな言動の父親も、お漏らしをした父親に「恥ずかしがらなくていいから」と声をかけて汚れた身体を洗ってあげようとする次女の姿も、実家に遠い場所で何もできずにヤキモキと心配する長女も、どのシーンも、私にとっては、それが「切ない」とも思えないほどに日常です。

なので、もし、認知症になるのがどうしても避けられないというのならば、この家族のお父さんの状況は、滅多にない理想的な状況かも?とも思います。

年を取ってもなお可愛らしく、美人でしっかり者の妻がいて、愛情をもってやさしく世話をしてくれています。
松原智恵子さんは、たとえボケてなくても何度でもプロポーズしたくなるような素敵な奥さんでした。(これがまず珍しい!)
二人の娘達は同居していなくても、何かと気にかけ実家に帰ってその母を助けます。

若い時代には人から尊敬されるような職業につき、大きな家を建てて裕福な老後を過ごし、記憶を失っても、やさしい家族(しかも美人揃い)に囲まれながら、最後に家族から愛されて温かく介護されて逝けるというのは、男性にとって幸せかもしれません。まあちょっと、これほど美人揃いに囲まれて、っていうのは贅沢すぎる気もしますけど(笑)7年という長い時間をかけての「お別れ」ができたこのお父さんは、家族に愛された幸せな人でした。
ラスト間際の遊園地のシーンは冒頭の伏線で想像できてしまったとはいえ、現代だからこその心温まるファンタジーとも見えました。

ところで、先ほど、「この映画は、(高齢の方達だけでなく)もっとその下の世代にも見て欲しい。」と書きましたが、この映画で痴呆や介護に直面するのが女性ばかりだったというのも、少しばかり残念です。
というのも、私の実家もこの映画の家族のように両親と娘二人の家族ですが、世の中はいろいろな家族があると思うんですよね。
この「長いお別れ」は、病気を考えたり介護の様子を描く物語というわけではなくて、何よりも、娘達や孫も含めての、家族それぞれの人生を思う映画だったので、だからこそ、息子がいても良かったんじゃないかと思いました。
蒼井優さんや竹内結子さんは、それぞれに悩みを抱えて生きている娘達を好演していて、思った以上に良かったので文句はありませんが、どちらかが当世大人気のイケメン男優さんならば、もっと若い世代の方たちも興味を持って映画館に足を運ぶかもしれないし。

子供がいてもいなくても、結婚してもしなくても、男でも女でも、誰もが認知症になるかもしれないし、そうならなくても介護が必要な状態になる可能性があるはずです。
これから社会が深刻な高齢化にすすむこともあり、いずれ皆が当事者となります。
それでも幸せに、おおらかに笑って暮らせたらどれほど良いか・・・。
ワクワクドキドキする冒険劇やロマンスも良いですが、もっと現実に近い話を、さまざまな年代、さまざまな立場から描く物語が今後はもっと出てきても良いかもしれませんね。できれば、この映画のようにどことなくユーモアがあって、最後には心温まるような良作が見たいです。

 

それにしても……
我が家も両親共に要介護状態となってから八ヶ月が過ぎました。
「まだ、たったの八ヶ月間」と言うべきかもしれませんが、この間、姉は平日のほぼ毎日を通い、私は会社勤めをしながら毎週土日に泊り込んでの介護という生活に、だんだんと疲労とストレスが蓄積しつつあります。

両親はここ数ヶ月でそれぞれに治療不可能な癌が発覚し、老人性認知症の初期症状も進んできました。
そろそろ自宅での生活に限界が来ています。
その先のプランはしっかり者の姉が調べてくれて相談中です。
さあ、どうなることやら……。

その心配をしつつも、

ああ、休日に自由に遊べる人が羨ましい!私も旅に行きたい、出かけたい~!!
なんて、、、「どの口が言うか
とか、言われそうなほど、ちゃっかりと(でも、姉には内緒で)こんなふうに映画を観たり、ライブやコンサートには出かけている私です

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映画「キングダム」

2019年05月17日 23時58分28秒 | 映画

【原作】原泰久
【監督】佐藤信介
【出演】山﨑賢人 吉沢 亮 長澤まさみ 橋本環奈 本郷奏多 満島真之介 阿部進之介 深水元基 髙嶋政宏 要 潤 橋本じゅん 坂口 拓 宇梶剛士 加藤雅也 石橋蓮司 大沢たかお

面白かったです

次の展開、次のシーンが待ち遠しくて、ワクワクしながら観てました!
原作を見ていないので、次々と登場する魅力的なキャラにも驚きで目が離せません!

去年、テレビドラマ「グッド・ドクター」で好演していた山﨑賢人さんは、直情型で猪突猛進の主人公・信がぴったりでした!
その信の親友役・凜を演じた吉沢 亮さん。ただのイケメン・アクション俳優かと思いきや・・・失礼しました!、王(政)との二役がハマっていましたし、後半の凜の回想シーン、そのやわらかい笑顔も本当に良い表情で印象に残りました。

と、そんなこんなの若いお二人はもちろんですが、意外にもカッコ良くて惚れ惚れしたのが、なんと!長澤まさみさんだっだりして
凄い!強い!美しい!だけでなく、ほ~んとに男前でセクシ~ 
やだ、もう、あんだけ強いのに、なんでそう女っぽくて色っぽいのよ! スタイル良すぎ!まじ惚れる~、頬がゆるむ~
ここ数年の彼女、何の役を見ても魅力的です! 「コンフィデンスマンJP」もぜひ観に行かなきゃね!
楊端和(長澤まさみさん)↓

そして、さらに、さらに、なんか不思議なツボに入るのは、やっぱり大沢たかおさん、よね!
んじゃ、大沢さんを見ると必ずやるアレを叫んでおかなくちゃ

きゃあ~~っ! たかお~!、素敵~
歳を重ねても、太っても、こんな怪しいキャラでも、
何しても、だんぜんカッコイイ~! 素敵~~っ!

って、だから、大沢さんに「きゃあ~~、たかお~!」を(心の中で)叫ぶのが、ここ十年以上の私のお約束なので(笑)
大沢たかおさん、出番が多かったわけでもないのに、すごい存在感でした。
でも、なんか顔が太ったよね? と思ったら、王騎という役のために15キロも体重を増やしたのだとか。
な~るほど、原作に寄せたわけか。
あの独特の台詞まわしといい、メイクといい、実にアニメちっくなキャラでいながら、そこはかとなく滲み出る男の魅力。
やっぱり最後にはカッコよく「持っていく人」なのね。

ま~、そんなこんなで、豪華な俳優揃え、たっぷりのエキストラにたっぷりの馬、中国でのロケと技術が合わさって、映画ならではの壮大な娯楽作品となっておりました。

うん、この物語は舞台的でもあるかも? アクションが大変だけど、舞台にしても面白そう。
でも、ミュージカルにはしないでほしいな。
歌のために叙情的な要素を盛り過ぎてしまうと、原作が壊れてしまいそうだもの。
そういう意味でも、エンドロールの歌が英語の歌詞で丁度良くて、邦画の枠を超えた面白さがありました

コメント (2)
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映画「マスカレード・ホテル」

2019年02月17日 23時58分08秒 | 映画

「マスカレード・ホテル」 2019.2.4
【原作】東野圭吾「マスカレード・ホテル」 【監督】鈴木雅之 
【出演】木村拓哉 長澤まさみ 小日向文世 梶原善 泉澤祐希 東根作寿英 石川恋 濱田岳 前田敦子 笹野高史 髙嶋政宏 菜々緒 生瀬勝久 宇梶剛士 橋本マナミ 田口浩正 勝地涼 松たか子 鶴見辰吾 篠井英介 石橋凌 渡部篤郎

キムタクは何を演じてもキムタク、だって??

だとしたら、むしろ「スゴい!」とか思うけど。
木村拓哉さんはキムタクだからこそ、これだけの大勢の観客を動員できるのであって、それを長きにわたって出来る俳優さんなんて滅多にいない。本当にスゴいです!
と、思うのは私だけではないはず。

チャップリンは何を演じてもチャップリンで、ジャッキーチェンはジャッキーチェンだ(たぶん)。
そう、もしかしたら違うのかもしれないけれど、「たぶん」そんな気がします。日本でいうと、田村正和さんがその括りに入ると思う。

ところで! 
今回私は、映画館に行く前に、ついうっかりと、ネットのレビューにいきなり犯人の名前(役者さんの)を書いた記事を目にしてしまって!!
いくら「ネタバレあり」でも、ミステリー物の犯人をいきなり明かすとは!! 自分がうかつだったとはいえ、がっかりです。
仕方ないので犯人当てのお楽しみは諦めましたが、知ってて観たせいか、どうも犯人がバレバレに見えました。
ハラハラドキドキのシーンもありましたけど、ミステリーとしては、なんだかなぁ~…という感じ。
う~ん、もう金輪際、ミステリー映画を観る前に知らない人のレビューを読むのはやめるわ!!

終わってみると、ホテルに泊まりに来るお客様はみな仮面を被っているのかもしれないけれど…そうか!一番上手に仮面を被ったのはやっぱり主人公の刑事・新田(木村拓哉さん)でした。

覆面刑事としてフロントマンの仮面を被っているうちに、だんだんんとフロントマンらしくなっていく新田刑事を見るのは面白く、そのカッコ良い姿は実にキムタクならでは!です。

キムタクは、キムタクにしか造れない仮面を被る。
誰にも真似ができず、継承することもできない仮面を。

映画「マスカレード・ホテル」は、キムタクが主演だからこその娯楽映画でした。
長澤まさみさんとの掛け合いも良かったです。
立場の異なる二人が始めは対立し、次第に互いを認め合い信頼していく展開は、期待通りに楽しめました。




この予告映像、そのうち消えてしまうんだろうなぁ~。キムタクだし。

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映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』

2019年02月10日 18時04分28秒 | 映画

去年の秋から、基本的に週末は横浜の実家で両親の介護をしております。
というのは、私の話ですが。
まあ介護と言っても、うちの母親は今では何とか一人でトイレに行けるようになりましたし、この映画の主人公ほど手がかかるわけじゃありません。

とは言え、骨折で寝込んだせいか記憶力や会話能力が幼児並みに低下してしまい、かなりトンチンカンな人になってきました。
そのトンチンカンでボケた言動はさておき、その他に何が大変かと言うと、母の食べ物に対する我が儘…というか、こだわりに付き合うのが、まぁ~大変

買って来て欲しいという食品や品物にはいちいちメーカーが指定されるので、母の希望を満たすために、週末は東京の自宅から横浜まで片道2時間半にプラスして、スーパーを二軒、三軒とハシゴする事も度々です。
それでも母のお気に入りの品物が必ず手に入るわけではないので別の物を買って行くこともありますが、すると母はこっちの苦労も知らず、私や姉に文句を言いたい放題です! 
「楽しみは食べることくらいだから多少の我が儘は大目に見てあげたい」と思いつつも、とうとう母に説教してしまった私。あ~あ
もしかして、ちょっとばかりストレスたまっているのかも?

ということで、今年初めて観に行った映画がこれ、「こんな夜更けにバナナかよ」です。

いや~、相変わらず、前置きが長い(笑)


『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』2019.1.16

監督:前田哲 
原作:渡辺一史
出演:大泉洋 高畑充希 三浦春馬 萩原聖人 渡辺真起子 宇野祥平 韓英恵 竜雷太 綾戸智恵 佐藤浩市 原田美枝子 

映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』予告

我が儘も、生きていればこそ。
筋ジストロフィーの鹿野靖明(大泉洋さん)の我が儘を小憎らしく思いつつも、そのうちだんだんと「愛すべき人」に見えて、、こない!、、ん?、、こともない(笑)

我を通してでも自分の思い通りに生きたいと思ったり、何かに強いこだわりを持って押し通そうとする人って、障害の有る無し関係なく、その人の本来の気性なんだろうと思います。
筋ジス・鹿野の、ボランティアへの我が儘な言動は、あまりに傍若無人で自己チューで、新人ボランティアの美咲ちゃん(高畑充希さん)ならずとも、「あんたは何様?!」と言いたくなります。
元々、この人の本来の性格が我が儘で悪すぎるんじゃないの?ボランティアに感謝のかけらもないのか!!とか。
私だって、ムリムリ、こんな人!
ボランティアの人達は、何でこんな我が儘大魔神に尽くしていられるのか、正直言って、最初は不思議でしょうがなかったです。

鹿野は何よりも、自宅で生活する事にこだわっていました。

けれども重度の障害者が「自宅で生活する」のはどれほど大変なことか。それを一番よく理解しているのは当人に違いありません。
この人は、一人ではほとんど何もできす、だだ生きるだけでも大変な人です。
だからと言って、というか、「自宅だからこそ」と、無遠慮に我が儘をつらぬく鹿野には、物語が進むにつれて次第に心を動かされていきます。
夢を持って前向きに理想の人生を歩みたいというその願い、ただ生きるのではなく、より良く、思い通りに生きようとすると、鹿野の場合はああいう風にならざるを得ないのかもしれません。

では、自分はどうなんだろう?

やって出来ることはいっぱいあったはずだけど、今まで、思い通りに、前向きに生きようとしてきたのだろうか?
そうして、ボランティアに参加する若者達も、鹿野と接するうちに、やがて自分の本当の夢や生き方を見つけていきます。

鹿野の図々しさ、けれども何とも言えない可笑しさや憎めなさは、大泉洋さんならではという感じでした。
大泉さんは、この役作りのために10キロも痩せたそうですが、外見以上にこの役にハマっていたと思います。

そして、高畑充希ちゃんは可愛いかった   
最初は嫌がっていたのに、だんだんと積極的にボランティアに参加し、変化していく彼女の存在で、鹿野の人生もだけど、この映画そのものが明るくキラキラしたように見えました。
ボランティアとか介護とかは、感謝されたくてやるものじゃないですよね!

この物語は実話だそうで、病気が治るような奇跡の話ではないですが、ラストには清々しささえ感じられました。

・・・と、この展開は期待していた通りっちゃ、そうなんだけど(笑)
期待通りに笑えて元気がもらえて良かったです。
ちょっとはストレス解消できたかも。


私の両親がこの先どれくらい自宅で生活できるのか分かりませんが、そのうち、もしも母が食べ物に全く注文をつけなくなってしまえば、たぶん寂しくなるかもしれません。
ましてや「もう何も食べたくない」と言われたら、さぞかし悲しいでしょうね。
我が儘も、生きていればこそ。

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映画「怒り」

2016年10月10日 17時41分29秒 | 映画

映画「怒り」 2016/09/20
【監督】李相日
【原作】吉田修一『怒り』(中央公論新社)
【音楽】坂本龍一
【出演】渡辺謙/森山未來/松山ケンイチ/綾野剛/広瀬すず/佐久本宝/ピエール瀧/三浦貴大/高畑充希/原日出子/池脇千鶴/宮崎あおい/妻夫木聡/他

「喜怒哀楽」という熟語がありますけど、人間の感情にはもっと沢山のものがありますよね。
愛とか憎しみ、恐怖や驚き、憧れや諦めとか・・・まあ色々とありますけど、人の感情にはどうしても一言(ひとこと)では言い表せないものがあります。
その「言葉では言い表せない感情」が溢れてしまい、どうしようもなく抑えきれない時、人はどうしたらよいのでしょう?
ある人はそれを音楽にし、ある人は絵を描き、ある人は詩を書いたり小説を書いたりできるかもしれない。
また、ある人は踊ったり、歌ったり、走ったり・・・そんな風にできない人は、だだ笑ったり泣いたり叫んだりするしかないのでしょうか。

この映画で私が受け取った感情は、「怒り」というよりは、もっとずっと複雑な、一言では言い尽くせない感情で、けれどもあえて一言で言うならば、「やり切れない思い」でした。
自分ではどうしようもなく、成すすべのない、「やり切れない思い」は、生きていれば誰だって経験します。
そこには、思い通りにならない他人、思い通りにならない自分、思い通りにならない人生があります。

男は、なぜ、罪も無い人を惨殺したのか? 
壁に残された「怒り」は、何に対する怒りだったのか?
そして、彼はいったい誰で、何処にいるのか・・・? 

沖縄、東京、千葉に現れた、得たいの知れない男たち。
今まで何処にいたのか、何をしていたのかわかりません。
三人の男達と、それぞれに関わる人々、それぞれの物語を、同時進行で交互に見れば見るほどに、誰もが怪しい気がしてきます。
時折出で来る犯人のモンタージュ写真は、見ようによっては、森山未来君にも、綾野剛君にも、松山ケンイチさん(何故にこの方だけ「さん」付け?)にも見えるから不思議です。
・・・とか思っていたら、映画で使われたモンタージュ写真は、シーンによって微妙に調整されて複数あったのだとか! すっかり、はめられた私は、モンタージュが出で来る度にまじまじと見てしまいました。
でも、モンタージュ写真はともかくとしても、男達の様子からしても、やっぱり最後のほうまでは誰が犯人かわかりませんでした。
まあ、もともと推理小説の犯人当ては苦手な私ですが、「この三人のうち、犯人のそばにいる人が、決定的に傷ついてしまうのだろう」とは予想していました。
結局は男達に関わった人々は皆傷ついてしまうのですが、私が傷ついて欲しくないと思った人までもが傷ついてしまったのが、本当にやり切れなかったです。

それにしても、この映画の役者さん達は、もうみんな凄い演技派揃いで! 脚本も良かったですが、その脚本を超えていそうな迫真の演技が皆さん素晴らしかったです。
「素晴らしかったです」と一言で言うのも、なんか芸の無い感想ですが、何ていうか、「痛い」んですよね、それぞれから伝わってくるものが。
人を信じられなくて傷いた者の心の傷は、奥深く染み込むようにじわじわと、、信じて裏切られた者の傷は、抉られたそれが踏みにじられるほどに激痛として伝わりました。
もしそれぞれの傍らにいたとしたら、慰めの言葉も見つからないと思います。 非常に衝撃的でした。

衝撃的といえば、妻夫木くんと綾野剛くんの出会うシーンも衝撃的でした。特に妻夫木くんは、この前に見た「殿、利息でござる」とのあまりの違いで! そのギャップに、見ていてオロオロ(笑)。
二人とも、役柄の幅が広い方で、この先彼らが40代50代と、どんな役者さんになっていくのか楽しみです!

広瀬すずちゃんは、・・・ああ、もう何も言うまい! この難しい役柄をを、ただただ、頑張ったね、と言いたい。
松山ケンイチさんの抑えた演技も、宮崎あおいさんの迫真の叫びも、森山未來くんの爆発するような衝動の姿も、もうどの方の演技も素晴らしくて、やり切れない痛みが伝わってきました。その中でもひと際、渡辺謙さんの静かなる存在感が半端ないです!

ところで、エンドロールを見てから知ったのですが、この映画の音楽は坂本龍一さんだったんですね。 
この映画では、三人の素性の知れない男を巡って、それぞれのシーンで海の景色が印象的ですが、そこに流れる音楽が、最初の頃にはエリック・サティのように物憂げで、最後のほうでは映画「ガタカ」に流れたマイケル・ナイマンのピアノのように切なく、物悲しいと思いました。
と、思ったら、マイケル・ナイマンや、坂本龍一さんの、特にこういった反復する音楽は「ミニマル・ミュージック」というそうで、どうやらサティもそのつながりの元にいたようです。
とても抽象的であり、心の奥底に潜りこんでくるような魅力があります。
映画自体も音楽も、しばらく胸に残りました。

坂本龍一 feat. 2CELLOS 『M21 - 許し forgiveness』(映画『怒り』主題曲)

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映画「君の名は。」

2016年09月16日 01時38分54秒 | 映画

映画「君の名は。」 2016/09/10
【原作・脚本・監督】 新海誠
【出演】 神木隆之介/上白石萌音/成田凌/悠木碧/島﨑信長/石川界人/谷花音/長澤まさみ/市原悦子

ちがう、夢じゃなかった!
まだ会ったことのない君を、探している。 

ってね~、いきなり脱線話なんですけど、去年そういうお話を作ったんですよ!
え、誰がって? いや、私が
そのちょっと不思議なお話・・・「銀河の友だち」という物語を、画家の亀本みのりさんと共作で絵本にしてまたコンクールに出したんですけど、見事に予選落ちしまして
いや~、でも書きながらうっすらと思ったんですよね、「これは始まりの物語だな」って。
つまり、展開に乏しかったのね。 君を探して、探して、探して・・・・やっぱ会うだけじゃ駄目なんだな。
出会うことで「何か」が起こらないと、ね。

そんなわけで、方向は悪くなかったと思うのに、「やっぱ、つくづく修行が足りなかったなぁ~!」と反省しつつ・・・、この上なくすんばらしいお手本を見せていただいた気分。
映画、「君の名は。」は、大ヒットの評判にたがわず、とても面白かったです!

  

「よみがえりモノ」とか、「タイムトラベル話」とかもそうだけど、ここ何年(何十年?)も、「男女の魂の入れ替わり劇」っていうのも、あまりに沢山出回りすぎて、もういい加減に出尽くしちゃってる感があって、なんだか設定に新鮮味がないんですけど~?
なぁ~んて、最初はこの映画を観ようかどうしようか迷ったものの、日に日に評判は上がってくるし、観客数はうなぎのぼり。
も、もしかして、あの「シン・ゴジラ」を抜くかも?という勢い。
観てみれば、その「入れ替わり」だけじゃなくて、「よみがえり」や「タイムトラベル」の要素も含んでいて、じつに脚本が面白いです!
そのうえ何と言っても、あの映像美! まるで実写のように・・・ではなくて、実写よりも美しい。 
美しい、けれども、ただ目に美い、という以上に「心に美しく」感じられます。
なんだろう、これ。
・・・たぶん、実写では自分の目に映らない、というか、実写だと見逃してしまいそうな物まで見えるからなんですよね。

自然でも建物でも人間でも、人は何でも、他人と同じ物を見ているようで、実はその目に映るのはそれぞれに違うのではないだろうか。
この物語の主人公達や、監督の新海誠さんの目に映った「風景」が、アニメという映像を通したことで、彼らの心に見る「情景」となってこちらの目と心にも届いたように感じられました。 

自然や街の風景は、高度な映像によってリアルな「情景」と変わり、より美しく、登場人物はアニメっぽく魅力的で、神木隆之介くんや上白石萌音さん達の声は誰も皆アニメにぴったりだったし、RADWIMPSの音楽もそれぞれのシーンに合っていて良かったです!

それにしても・・・

いつかどこかで出会った君を、今この時の僕を、
書かないと忘れてしまうから・・・・書いておかなくちゃ。

そんな二人のシーンを見ながら、「うんうん、そうなんだよね。書いておかないと忘れるよね。書いていても忘れるけどさ。」と思った私

 新海誠監督の他の作品も、ぜひ観てみたいです。 
過去の作品はDVDも良いけれど、やっぱ映画館で見たかったな~!

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映画「殿、利息でござる」

2016年05月22日 17時28分21秒 | 映画

映画「殿、利息でござる」 2016/05/21
【監督・脚本】 中村義洋
【脚本】 鈴木謙一
【音楽】 安川午朗
【原作】 磯田道史
【主題歌】RCサクセション
【キャスト】穀十田屋三郎: 阿部サダヲ/菅原屋篤平治: 瑛太/浅野屋甚内: 妻夫木聡/とき: 竹内結子/遠藤幾右衛門: 寺脇康文/穀田屋十兵衛: きたろう/千坂仲内: 千葉雄大/早坂屋新四郎: 橋本一郎/穀田屋善八: 中本賢/遠藤寿内: 西村雅彦/なつ: 山本舞香/加代: 岩田華怜/橋本権右衛門: 堀部圭亮/
斉藤歩/芦川誠/中村ゆうじ/上田耕一/ナレーション: 濱田岳/音右衛門: 重岡大毅/伊達重村: 羽生結弦/萱場杢:松田龍平/きよ:草笛光子/先代・浅野屋甚内十三郎:山崎努

良い映画でした。
・・・いや、言い方を変えようかな。

善きお話でした。 

これが実話を元にしているというのに尚更心が洗われたし、人の世に救いを見た感があります。
良い意味で、予想を裏切られた気がしました。

だってねぇ、これを観る前は、主演が 阿部サダヲさんともなれば、「これは絶対に笑える!きっと、ゲラゲラ笑いながら観る映画にちがいない!」とか思ったんですよ。
阿部さんのコメディのセンスは抜群で天才的だと思うし、しかも予告動画を見たらいかにも面白そうで笑えそうな感じだったんです。

こんな感じ↓

  

この映画、史実とはいえ、ストーリーやら伏線やらのネタバレの話はあまりしたくないです。(予めどんな話か知りたい方は動画を見て下さい。)
もちろん面白かったし、たまにクスリと笑えるところもありました。 だけど始終ゲラゲラ笑いながら見るような全編コメディではなかったです。
はらはらドキドキとかワクワクともちょっと違います。
私はそれらを予想していたので、テンポは決して悪くないのに後半に来るまでは多少じりじりとしたかもしれません。けれども話が進み、最後のほうになると、阿部さん演じる穀十田屋三郎につられるように瞳が涙でいっぱいになりました。阿部サダヲさんは面白いだけじゃなくて、稀有なキャラクターを持つ本当に良い役者さんですね~。

でも、このお話って江戸時代の話なんですよねぇ・・・。
テレビをつければ、今日もどっかの都知事の話題ばかりでうんざり。見ていて都民として、いえ、人として恥ずかしい。
お金、お金、お金・・・お金がなければ人は暮らしていけません。だからお金は大切ですが、大切だからこそ、金銭感覚やお金に対する想い、お金の使い方には人の品性を感じます。
それはお金を通していろいろな心の有り様が見えるから。お金持ちでも心の卑しいは沢山いて、そういう人はたいがいお金にも卑しいです。
その大事な金銭感覚を教えるのは、親の「最も重要な仕事のひとつ」ですね。
ここがマトモならば、人生を大きく踏み外すこともないかもしれない。

貧しくても、真面目に一生懸命に働くこと、人を騙してズルをしてまで得るお金はろくなものでないこと、簡単にお金を貸し借りしたり保証人にならないこと、借りたら返せ、大金を手にしたとたんに近づいてくる人を信用するな、ギャンブルやリボ払いに手を出すな、お金の無い人を見下したり逆に金持ちに対して媚びるな、金で人の心を釣るな、人をカモにして不当に儲けるな、他人の金や公金をちょろまかすな・・・・お金に関しての注意など、言い出したらキリがない(笑) 何にしても言わなきゃならない事はちゃんと言うべきだし、子供は親の背を見て育ちますよね。(とか言いつつ、すぐに無駄遣いしてお金の使い方が下手な私も、書いていて自分の棚上げ状態がだんだん恥ずかしくなってきた

でも、困っている町の人や仲間のために、「いざとなれば貯金や家の資財を全て投げ打ってでも、自分のお金を役立てろ」とまでは、普通の親なら言いませんよね。
そう言われても、なかなか出来るものじゃなし。
うん、だから現代はやっぱり、賢くて力があり、お金に清い政治家が必要なんですよね。それから、みんなで助け合う精神の保険も。

なんて、脱線してますけど(笑)
お上(かみ)に金を貸そうと千両もの大金を集める町民達もさることながら、前例にない申し立てを受けるお役人達の心の動きも面白かったです。
でもって、そのお役人の武士達の頂点には、な、なんと羽生結弦くんがいたりして! いや~、ご登場のシーンまでその事をすっかり忘れていた私はつい頬が緩みました。
そうだよね~、仙台藩のお話だもんね~! うふふ、羽生くん、なかなか貴重な体験が出来てよかったね! ベテラン揃いの中で一人だけ異質ちゃ異質だけど、そりゃ~きっと緊張したよね~、頑張ったよね~!・・・なぁ~んて、まるで近所のオバちゃん状態(笑)。仙台って、人が素晴らしい!と、羽生くんのご登場で改めて納得。
でもまあ、私のツボっちゃ、羽生くんよりも妻夫木くんなんだけど、羽生くんファンのお友達がさぞかし喜ぶだろうな~とか、思わずニヤニヤ。

ラストに付け足されたエピソードも、決して蛇足になるような事はなく、この顛末に心温まり、清々しくさえ感じました。久々に綺麗な心を持つ人々が見られて嬉しかったです。
映画館を出る頃には、「善い映画だった、見て良かった。」と思うと同時に、「どっかの都知事に見せたい!」とも思いましたよ、ほんとに!

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映画「信長協奏曲」(のぶながコンツェルト)

2016年02月27日 18時46分58秒 | 映画

「信長協奏曲」(のぶながコンツェルト) 2016/01/31

【監督】松山博昭
//原作】石井あゆみ
【脚本】西田征史/岡田道尚/宇山佳佑
【キャスト】小栗旬/柴咲コウ/向井理/山田孝之/藤ヶ谷太輔/水原希子/濱田岳/古田新太/高嶋政宏/でんでん/勝矢/阪田マサノブ/阿部進之介/北村匠海/他

『 現代の高校生が戦国時代へタイムスリップしたことで巻き起こる、奇想天外な物語。』

と、今日の昼間のテレビでも紹介されていましたが、 全くその通り!
史実をぶっとばせ!的な奇想天外さで、 とにかく「現代に生きる私達が面白いなら、それで良いじゃない!」に徹しています。
なので、歴史的にはかなりアチコチと無理があって、「本能寺の変で、あの場に秀吉がいるって変じゃない?」 とかもそうだけど、「何よりも、タイムスリップしてからどう考えても30年は経ってるはずなのに、なんでみんな若いままなの??」・・・なんて、史実のアレンジうんぬんよりも、時間経過そのものが滅茶苦茶なので、「もう、この際どうだっていいや~!!」という気持ちになって楽しかったです。
だってねぇ~、なんたって柴咲コウさんがあんまり可愛いんで、「老けメークした帰蝶ちゃんなんか見たくないや~」とか思うし(笑)  
それに、私達が史実と思い込んでいる話だって真実とは限らないしね。 

  

これはたぶん、もともと原作が面白いのだろうけど、私はテレビや映画で見て良かったです。
歴史的人物に被せた漫画キャラの上にそれぞれ俳優さん達の魅力が加わってキャラも立っていたし、映画は大掛かりな映像もありで良かったし、重厚になりがちな戦国物語に漂う妙な軽さ明るさも程々に可笑しくて、まさにエンターテイメントな映画。
な~んも考えて見てなかったけれど、不覚にも涙がポロリとこぼれたシーンもありました。
それに、テレビドラマの時から毎週楽しみに見ていたので「最後まで見届けた感」も半端なく、ラストも(予想した通りの展開とはいえ)気持ちよ~く終わってくれてスッキリ、満足です。
逆に言えば、「テレビドラマを見ずにこの映画を観る意味ってあるのかしら?」という気はしましたが。


ところで、この映画は前に感想を書いた「キャロル」よりもずっと前の、1月の末に観たものですが、もう2月も終わりだっていうのにまだ映画館で上演されているのね。
人気テレビドラマの観客動員力は侮りがたし。
まあ、毎回こんなふうに「ラストは映画館で」と言われるのも嫌だけど、お金を払ってでも映画館で見たいと思うテレビドラマがあるっていうのはわるくないよね?
とか言って、今回の映画代は自分で払ってないけどさ(笑)

さあ、次は何を観ようかな~!

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映画「キャロル」

2016年02月21日 16時56分09秒 | 映画

映画「キャロル」 2016/02/17
【監督】トッド・ヘインズ
【脚本】フィリス・ナジー
【原作】パトリシア・ハイスミス
【キャスト】ケイト・ブランシェット/ルーニー・マーラ/サラ・ポールソン/カイル・チャンドラー/ジョン・マガ/他

1950年代のニューヨーク。
クリスマスを前にして、多くの人々が行きかう街は賑やかだった。
その賑やかさの中に潜んだ孤独が、じわりと滲み出るような真冬の画面。真冬の街、真冬の自然。

これは冬の物語だ。
冬という季節は、あらゆる到達でありながら次の始まりを内包している。
映画「キャロル」は、何もかもが「始まりの物語」であると私には感じられた。

「心に従って生きなければ、人生は無意味よ」
そう、キャロルは言う。
心に従い、「自分らしく生きる」ことは、なんて難しく、厳しいのだろう。

    

二人の出会いの場面が心から離れない。
どんなに大勢の人の中に紛れていても、必ず見つけ出してしまう。そんな特別な存在に出会ってしまったならば、ただひたすらに見詰めずにはいられないだろう。
それは本能と言うべきものかもしれないし、運命かもしれない。二人が見詰めあうシーンは「一目惚れ」と呼ぶに足らない、互いへの激しい吸引力が感じられた。
その力に抗うのが難しいのは、相手が異性であろうと同性であろうと同じこと。なにしろ始まってしまったのだ。

キャロルはまるで大女優のような女性だと思った。(もちろん、ケイト・ブランシェットは大女優なのだが)華やかで美しい容姿に高価な毛皮のコートが良く似合う、いかにもゴージャスな女。一見して何一つ不自由はなさそうなマダムなのに、身にまとう孤独の陰がやけにセクシーで魅力的だ。1950年代だからか、煙草を吸うシーンが多かったが、その仕草がこれほどまでに男前に、しかし女らしくてカッコよく見える女性も珍しい。女装であるのに、まるで「男装の麗人」を見るようだ。
「ああ、もしキャロルが男性であったなら、さそかし私も惚れてしまうだろうな」と私が思ったのは、それはただ自分の性的指向が女性に向かっていないから・・・ただそれだけのことだろうと思った。
テレーズ・ベリベット役のルーニー・マーラは若い頃のオードリー・ヘップバーンを思い出させる可憐な顔立ちで、一途で繊細な役どころがよく似合っていた。夢を見るに縁のない労働者階級で、付き合っている彼氏との結婚にもいまひとつ希望を見出せず、彼女もまた孤独の影をまとっていた。「自分らしく生きる」などとは、テレーズはキャロルに出会う前は、おそらく一度も考えたこともなかっただろう。

「自分らしく生きる」というのは、どういうことなんだろうな。・・・と、私などは思う。
「自分がわかってる?」というテレーズに、「わかってないわ」とキャロルは笑って答えた。
これは、「何をしているかわかっているの?」という問いだろうが、上手い訳だと思う。ただ自分の心に従って動こうとするならば、理屈などはどうでも良いのかもしれない。
キャロルに知り合って後、テレーズは変わっていく。人生で、そんな出会いがあったことが私には少し羨ましい。

二人が出会う前から離婚協議中で夫と親権を争っていたのキャロルだったが(だから不倫にはならない)、物語の最後には、娘の親権を手放すことになってしまう。
この時代、女性が離婚をし、新しく仕事を探して生活していくことは、たぶん今の時代よりも困難だったにちがいない。けれども完全に自立したキャロルは、お金持ちの奥さんであるよりもずっと彼女らしく見えた。
一旦は別れた彼女達だが、ラストで再会する場面は不思議な感動があった。

「これから始まるのだ」と思った。
愛と、それに伴う喜びと苦しみの生活が。そして何よりも、「自分らしく生きる人生」というものが。

映像も、音楽も、すべてが胸に染み入るように美しかった。
二人の女優には、ぜひともアカデミー賞をダブル受賞して欲しい。
・・・にしても、この作品自体がノミネートされなかったのは惜しいと思う。

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映画「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド」

2015年09月22日 17時27分19秒 | 映画

8月に「後編も必ず観ます」と書いたので初日に行ってきました。

その時保留にしていた正直な感想は、「お金や技術や労力を費やして、スタッフや役者さん達が一所懸命に頑張って作ったとても贅沢なB級映画」って感じ。
そのB級感の原因は、たぶん・・・先ずは脚本、そしてもちろん演出。 
だけど、その理由をいちいち書く気がしなかったのよねぇ・・・。この映画の辛口批評ならばネットでいくらでも読めちゃうし。 

え~っと・・・
これね、決してつまらなくはなかったです。
大怪獣映画や巨大ロボとかの特撮好きの人は楽しいかと思う。うん、ぜひ見ましょう!マニアな人なら面白いはず。
それと、三浦春馬くんや桜庭ななみちゃんなどに役者萌えする人も、頑張っている彼らをぜひ応援しましょう。
そして私のように石原さとみさんが好きな人は、この映画を踏まえてからdTVオリジナルの「進撃の巨人 反撃の狼煙」の視聴をぜひお薦めします(「ぜひ」の三連発) 石原さとみさん中心の第1話「反撃の幕開け」は無料で見られます。こちら→http://pc.video.dmkt-sp.jp/ft/s0000778#
ちなみに「反撃の幕開け」も脚本は渡辺雄介さんですが(町山智浩さんは加わってないみたい)、監督は足立公良さんという方です。
  
石原さんの「何が何でも、壁をふさぐぞっ!」という台詞、今までに彼女の口から聞いたことのない声と口調で萌えます!巨人の痛点を試す実験シーンは見ものです。
映画のハンジはいつでもハイテンションでコミカルにしか見えませんが、dTVオリジナルではコミカルなりにメリハリあるハンジが見られて面白かったです。彼女の新境地が見られて楽しい!
第2話の主人公、サシャ役の桜庭ななみちゃんも好きだな~。弓を背負い満月に現れる演出はベタだけど、ベタなりにカッコ良い!

・・・って、映画の話になってない 

まあだからね~、あんまり辛口は書きたくないのよ、今の私は。
なにせ転職して以来のこの半年間、穏やか~にゆるゆると暮らしているもんで、何に対してもあまり腹も立たないし、この映画は原作知らないからこの作品に何の思い入れもないし、仮に原作の素晴らしさや面白さを知っていたとしても、それなら尚更に「二次作品には原作と同等の面白さを期待してはいけない。気をつけろ!」というのもここ数年でだいぶ学習しているし・・・

うん、なので(いや、それでも?)この映画「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」の残念なところを極控えめに言うならば、原作を読んでいない私には「この原作のスピリットがあまり感じられず、人が抱える「壁」と、それを破り乗り越える意味とか苦しみとか、人間の自由だとか、いくつかの美味しいはずの題材がぼやけて薄っぺらに感じられた」ことが先ず一つ。
それから、長谷川博己さんは素敵な役者さんだと思うのに、彼の演じるシキシマのナルシストぶりや登場シーンのことごとくが見ていて恥ずかしい演出だったこと。
そして、前編の時に「グロテスクで、ひどく惨たらしい!」とドン引きした巨人達のシーンに、後編では心理的な怖さとインパクトがなくなり、巨人シーンが大怪獣から(まるで)巨大ロボへと変わったところでますますB級感が増してしまい、特撮好きでもない私には「なんじゃこりゃ??」とその場で不必要な疑問が沸き起こったこと。
ところどころに感動場面がなくもないのに、そこに至るまでの人間模様の描き方や心理描写が雑で、どれもこれもに掴みが甘くて物足りなかったこと。
ラストシーンで、壁の向こうにすぐ見えてしまった「あの景色」には安易で思わずガクッ!としたけど、その「ガクッ!」を黙らせ唸らせるほどの感動シーンに最後までならなかったこと。 

・・・なんて、控えめに言うつもりが、書き出したら止まらないのは・・・たぶん、この演出や脚本は、特撮シーンほどには原作のストーリーやキャラ達を丁寧に扱っていないんじゃないか?と思わずにはいられないから。そんなはずはないんだろうけど・・・。
それに対して、私は期待値低くして観に行ったので、(いろいろ書いた割には)がっかりもしなかったけれど、とどのつまりは「原作ファン達がこれで納得するのかな?」が最終的な感想だわ。

と、思ったら・・・
映画館を出るときに、原作ファンらしきカップルが「原作者はこれを承諾したのかな?」と、原作と比べて話に盛り上がっている模様。
そうそう! こういう二次作品を観たあとの原作ファンって、良いにつけ悪いにつけても何だかんだと盛り上がるのよね~! うんうん、私もミュージカルの銀英伝を観た後の事を思い出したわよ! それに、誰かと一緒に観た作品で、その後にいつまでも話題にのぼるのは、案外と「素晴らしい作品」よりも「不満の多い作品」だったりするものね?
私は一人で観に行ったけど、この映画は原作の濃ゆいファンと観に行ったらさぞかし話に盛り上がったに違いないでしょうね。残念だなぁ~、知り合いに熱く語ってくれる進撃の巨人(原作)ファンの友達がいなくって(笑)

なので、これからこの映画を観るならば、特撮ファンも
原作ファンも、役者さんファンの方も、ぜひとも誰かを道づれ・・・じゃない!(笑) 誰かを誘って行くが吉!ですね。
で、もし続編があるとしたら、私は「石原さとみさんの出番がどれだけあるか」で決めます。

   

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映画「ターミネーター:新起動/ジェニシス」

2015年08月03日 00時45分54秒 | 映画

♪ダ、ダン、ダン、ダ、ダン! ダ、ダン、ダン、ダ、ダン!

人気シリーズには、必ず耳に残る音楽が付きものよね!
行って来ました!(先週だけど)、シュワちゃんお帰りなさい!のターミネーター。


映画「ターミネーター:新起動/ジェニシス」 2015/07/26
【監督】アラン・テイラー 
【出演】アーノルド・シュワルツェネッガー エミリア・クラーク
   

チラシには「未来を取り戻せ。」ってコピーが入ってますけど。
いや~、だけど未来も過去も現在も、こうもくるくると変わるんじゃ、いっくらだって「たくさんの」時空が出来てしまうんで、こういうタイム・トラベル物につきものの疑問・・・つまり、タイム・パラドックスの問題とかね、今を生きる「私」がいたはずの過去や未来はパラレル・ワールドになるとしても映画で言っていたように「削除された」ことにならないんじゃ??とか・・・まあ、いろいろと考えはじめたらきりがないわけよ。 そーいや、アインシュタインの相対性理論だって、未来にはいけても過去にはいけないでしょ? 基本的に未来は流動的でも過去も流動するなら、もう何でもありよね~。
ってか、今度のターミネーター、シュワちゃんは調教の甲斐あってかなり人間臭くなってるし・・・、敵のほうだって、なんかね~あの執念深さや、過去に飛んで運命を変えてしまえ的な発想が妙に人間臭くないですか??

って、あれっ?!
そもそも、機械は何で「人類を敵とみなした」んでしたっけ??
覚えてないな~、第一作目があまりにも昔だし。
え~、だけど、だったらさ~、この人間達が過去に戻ってするべきことは、機械との戦いに勝つことや消滅させることよりも、未来で人間と機械が平和的に共存できる道を模索して、機械を調教するソフトを開発するべきなんじゃないの? シュワちゃんターミネーターが人間と暮らして彼らを守ったようにさ~
ねえ、何でそうしないのかなぁ~? 平和に共存できると映画が終わっちゃうから? 延々と続けたいから?

な~んてね、あっちこっちと「無理やり感」満載だから、あーだこーだと考えるのも面白いっちゃ、面白いけど・・・・
「♪ダ、ダン、ダン、ダ、ダン! ダ、ダン、ダン、ダ、ダン!」って、音楽を聞くと、「ま、いっか~」と、どうでも良くなるのよね(笑)

シュワちゃんはお元気で何より。
この際だから、生きてるかぎり体を鍛えて、際限なく続けて欲しい(笑)

今度の物語は何時の間にやら「家族の話」になっちゃって、機械のシュワちゃんにはどうやら父性愛も芽生えた模様。このあたりで、ウルウル。
翻訳版では「おじさん」と呼ばれていたのが新鮮で、ここまできたら「おじいさん」と呼ばれる渋~い続編ができるかもね?
サラ・コナー役のエミリア・クラークは可愛かったので、この人がオバサンになる前にお願いします。 できればイ・ビョンホンも若いうちにまた出してね。
と、言っておこう(笑)

 アクションシーンは大画面で観る価値あり。
♪ダ、ダン、ダン、ダ、ダン! ダ、ダン、ダン、ダ、ダン!
期待以上でも以下でもなく、予想範囲の面白さでした。
あ、これから観る人は、エンドロールの途中で席を立たないようにね!

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