今宵も劇場でお会いしましょう!

おおるりが赤裸々に綴る脱線転覆の感想記!(舞台やライブの感想です)

おけぴ新年特別企画「ミュージカルファンのためのオペラ入門講座&ガラおコンサート」

2012年01月11日 23時41分14秒 | ライブ/コンサート

2012/01/07
場所:東京建物 八重洲ホール
【出演者】港幸樹/武井基治/中西勝之
【ゲスト】石飛幸治/宇部洋之/四宮貴久/須藤香菜/高舛裕一/山岸麻美子
【演奏(ピアノ)】高野直子(第一部)/山野上寛(第二部)/山岸麻美子(星よ/ブイドイ)

ブラ~ヴォ~っ!!  ブラ~ヴィ!!

私の新春の一番最初、遊び事初めはこの「おコンサート」でした!
いや~、この企画、すっごく良かったです。
人に教えてしまうのがもったいないくらい(笑)

とにかく第一部の港幸樹さん、武井基治さん、中西勝之さんの三人がそれそれに素敵でした!!
この顔ぶれはミュージカルファンならば、あちこちで絶対に見覚えがあると思います。
司教さま(レミゼ)が二人いるし!
だけど、私は司教さま達を今までこんなに至近距離でまじまじと見たことが無かったので、なんだかすご~く新鮮でした!
ってか、この三人は歌が良いだけでなく、かなり面白い方たちだったのね?(笑)

司会&レクチャー役の港幸樹さんのこの日の目標は、「話をなるべく短くまとめる」ことだったそうで、港さんのコンサートって、いつも話が長くなって長々と時間超過するのだとか。
なにせお話が面白くってお上手なので、ついそうなってしまうんでしょうね。
それで、その面白い港講師がお話ししている合間に、とても静かに頷いていらした武井さんや中西さんは大人しい方達かと思いきや、やっぱりそれぞれにチラリホラリと面白い。
中西勝之さんは、「私は鳥射し」(魔笛)でいきなり客席に下りて、お客さんたちと握手をし始め、しまいに手の甲にうやうやしくキッスまでするし(笑) 
きゃ~!、そこまでやるの? でも、ちょっとうらやましい~! なんて、すごく楽しかったし、冒頭の「ブラーヴォ~っ!! ブラーヴィ!!」の掛け声を体験させてくださった武井基治さんも、なかなか盛り上げ上手な楽しい方でした。

ちなみに、オペラで「素晴らしい!」という賞賛の掛け声、「Bravo(ブラーヴォ)」は、歌い手が男性一人の時に掛ける言
女性歌手へは「Brava(ブラーヴァ)」、重唱などに対しては「Bravi(ブラーヴィ)」なんですって。
この「Bravo(ブラーヴォ)」は、この前見に行った私の初オペラ「サロメ」でも客席から飛んでいましたが、オペラだけでなくバレエでもよく耳にしたりします。
ところがミュージカルではほとんど聞かないですよね? これは歌の種類、発声とか、物語の進行の仕方とかが違うからかしらね?
ミュージカルではこの掛け声を聞くと余韻が妨げられたりして、私はちょっと迷惑なんですけど、オペラだと、歌舞伎の掛け声と同じで、なぜかぴったりきますよね。通の方たちの掛ける「ブラゥォ~っ!」は聞いているこっちも気持ちよくて、拍手する手にも益々力が入ります。
とはいえ、オペラだって歌によりけりなんだそうで、初心者は「どういう曲ならブラヴォ~!って言ってもいいのかな?」というのは、周りの空気を読みながら他のお客さん達の真似から始めるとよさそうです。

ってな、いかにも初心者向けのお話もありましたが、この日「オペラ入門講座」は、何といっても「ミュージカルファンのための」というところがミソ。
去年に初めてオペラを経験したばかりの私にはうってつけでした。
まるで私のために企画してくれたみたい! (←ドカ、バキっ!)
ミュージカルの「ミス・サイゴン」はオペラの「蝶々夫人」が下地になっているとは私もどこかで聞いたことがありましたが、ブロードウェイ・ミュージカルの「RENT」も「ラ・ボエーム」というオベラ歌劇を元に創られたものだという話なども聞けて、港幸樹さんのお話はどれも興味深くて楽しかったです。

そして! そのお話もさることながら、なんといっても生の歌声です!
とても近い距離で生のオペラが聴けたのは、想像した以上にとても気持ち良かったです。
オペラって、大きな劇場の建物中全体に鳴り響かせる迫力の歌声ですものね。もちろん、マイクなしで。
その、港さんいわく「客席に緊張感を強いる」というオペラの歌を、ホール一杯に張り詰めた空気と共に味わいながら聴くのは、なんだか胸がスカ~っとするような心地良さがありました。

その時の動画がこれね↓(※ブログ転載しても大丈夫だそうです)
第一部「ミュージカルファンのためのオペラ入門講座」


このお三人、動画では伝わりにくいと思いますが、生で聴く歌声は少なくともこの動画の百倍以上、お姿の見た目も二十八倍以上は素敵です。って、その違いと微妙な数字はなんなんだ?(笑)

ところで、オペラの物語は三角関係の話が多く、その中で二枚目でモテる役がテノール歌手、恋敵役がバリトンというのが主流だそうです。
そのせいか(?)私は、歌を聴けば聴くほどに、だんだんとテノール歌手の武井さんが素敵に見え始め…って、最初から素敵ですけど(笑)、なんかどんどん素適度が増して見えたのが楽しかったです。
三角関係の物語はともかくとしても、武井さんの二枚目役をぜひ見てみたくなりました。
この動画の「乾杯の歌」も良かったですが、三人の「闘牛士の歌」もとても素晴らしかったです。
他に歌ってくださった曲も、どれもこれもが耳に馴染みのあるような有名な名曲ばかりで、オペラの魅力が垣間見られて嬉しかったです。、
私は俄然オペラに興味がわいてきました。


そして、第二部は「ガラおコンサート」。
これこそ、ミュージカルファンの客席みんながお馴染みの名曲ばかり。
皆さんの「ブイドイ」は東北大震災の被災地への想いも込められていて感動的でした。
紅一点ならぬ、紅二点の女性お二人は、曲のセレクトがナイスです!
「エメ」には胸がキュン!とし、「命をあげよう」には、舞台のシーンが目に浮かぶようでした。

一部、二部共に楽しかったので、本当に行って良かったです。
「ミュージカルファンのためのオペラ入門講座」は二回、三回と、ぜひ続けて欲しいです。
もちろん、オペラも機会があれば、また観に行きたいと思います。
でも私は、なるべくなら三角関係じゃない話が良いんだけどね(笑)

第一部「ミュージカルファンのためのオペラ入門講座」~
♪間奏曲(ピアノ独奏:高野直子)
P.マスカーニ作曲 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より
♪Ombra mai fu/樹木の陰で(武井基治/中西勝之/港幸樹)
G.F.ヘンデル作曲 歌G.F.ヘンデル作曲 歌劇「セルセ(クセルクセス)」より
♪Der Vogelfanger bin ich ja/私は鳥刺し(中西勝之)
W.A.モーツァルト作曲 歌劇「魔笛」より
♪Lunge da lei~De'miei bollenti spiriti/あの人のそばを離れては~燃える心を(武井基治)
G.ヴェルディ作曲 歌劇「椿姫」より
♪Piacer d'amor/愛の喜びは(港幸樹)J.P.マルティーニ作曲 歌曲より
♪諸君らの乾杯を喜んで受けよう/闘牛士の歌(中西勝之)G.ビゼー作曲 歌劇「カルメン」より
♪O Mimi,tu piu non torni/もう戻らないミミ(武井基治)
G.プッチーニ作曲 歌劇「ラ・ボエーム」より
♪Libiamo ne'lieti calici/乾杯の歌(武井基治/中西勝之/港幸樹)
G.ヴェルディ作曲 歌劇「椿姫」より

~第二部~「ガラおコンサート」~
♪炎の中へ(石飛幸治/宇部洋之/四宮貴久/高舛裕一/武井基治/中西勝之/港幸樹)
ミュージカル"スカーレット・ピンパーネル"より
♪パズルメント/Puzzlement(四宮貴久)
ミュージカル"王様と私"より
♪愛せぬならば/If I can't love her(高舛裕一)
ミュージカル"美女と野獣"より
♪神は死んだ(中西勝♪神は死んだ(中西勝之)
ミュージカル"ダンス・オブ・ヴァンパイア"より
♪生きている/ALIVE(石飛幸治)
ミュージカル"ジキル&ハイド"より
♪嘘の仮面(石飛幸治/宇部洋之/須藤香菜/中西勝之/山岸麻美子)
ミュージカル"ジキル&ハイド"より
♪エメ/Aimer(石飛幸治/宇部洋之/山岸麻美子)
ミュージカル"ロミオ&ジュリエット"より
♪命をあげよう(須藤香菜)
ミュージカル"ミス・サイゴン"より
♪星よ/Stars(武井基治/ピアノ伴奏・山岸麻美子)
ミュージカル"レ・ミゼラブル"より
♪ブイドイ(石飛幸治/宇部洋之/四宮貴久/高舛裕一/武井基治/中西勝之/港幸樹/ピアノ伴奏・山岸麻美子)
ミュージカル"ミス・サイゴン"より
♪愛さずにいられない/Can't Help Falling In Love(全員)
ミュージカル"オール・シュック・アップ"より
♪ブイドイ(石飛幸治/宇部洋之/四宮貴久/高舛裕一/武井基治/中西勝之/港幸樹/ピアノ伴奏・山岸麻美子)
ミュージカル"ミス・サイゴン"より
♪愛さずにいられない/Can't Help Falling In Love(全員)
ミュージカル"オール・シュック・アップ"より


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「AKINORI NAKAGAWA'S -THE ... | トップ | 映画「フレンズ もののけ島... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ライブ/コンサート」カテゴリの最新記事