今宵も劇場でお会いしましょう!

おおるりが赤裸々に綴る脱線転覆の感想記!(舞台やライブの感想です)

「ACCIDENTS 2(俳優私塾POLYPHONIC第二回公演)」

2011年03月09日 02時01分22秒 | 観劇(ストレートプレイ/人形劇)

早いものでもう三月ですね。なのに、さ、寒い!!
今週もまだダウンのコートにマフラーが手放せないのかと思うと、いいかげんその自分の姿も飽きてきたことだし、春が待ち遠しいです。

ところで、二月は思いのほかお出掛け続きで、舞台を6本、ライブにも三つほど行きましたが、さすがに今月はちょっと大人しくしています。
3月のこれからは、後半に入って「ウェディング・シンガー」、それといよいよ文楽で「曽根崎心中」を見ます!楽しみ~!
それからやっぱ岡本太郎展は行かなくちゃ!なにせ生誕100年ですもんね!あとは見たい映画があるので、明日あたり見てこようと思います。

そして4月以降はぐっと観るものが絞られて、作品数としては月に一本とか二本とか、そのくらいの予定しかありません。
ってか、予算がありません(笑)

神様、誰かが私に都内劇場フリーパス券をくれますように!
って、はいはいはい!、言ってみただけよ!

さて、3/4に観た「ACCIDENTS 2」ですけど。

神楽坂の「die pratze」は80人も入るかどうかという小さな芝居小屋といった感じの場所ですが、その昔に中島梓さんが実験劇場として使われていたことがあったので、私にとっては思い出深く、とても懐かしい場所です。
ハコの大きさや雰囲気としては、先月に行った「新宿のタイニイアリスとよく似ています。
去年はこういった小劇場のお芝居を何本か観ましたが、小劇場には豪華なセットや衣装もなく、テレビでよく見かけるような有名な俳優さんも多くは出演していませんが、それはそれで…というか、だからこそ(?)の面白さがあるんですよね~。
もっとも「当たり外れ」もあるんですけど…。

この「ACCIDENTS 2」にご出演の「俳優私塾POLYPHONIC」の方々はそれぞれにキャリアをお持ちで、演出の石丸さち子さんも勿論そうですから、「外れ」ということはありません。
面白かったです。
特に最後の「命を弄ぶ男ふたり」(作:岸田国士)は短いながらも見応えがあったし、俳優さんでは「しらみとり夫人」(作:テネシー・ウィリアムズ)に出演していた杉浦大介さんは私好みの魅力的な演技をする役者さんだと思いました。

この舞台は前回の「ACCIDENTS」の続編だそうです。
初演の時は、まさにアクシデントの真っ只中を思わす舞台でした。
その真っ只中から二年。
続編の「続」とは、どう続くのか。
私はアクシデントの中から抜けたその先を見に行こうと思いました。
大きなアクシデントを経験し、それを乗越えた人の、その先で創られた舞台を見たかったので。

そして、今回もオムニバス形式で、それぞれの作品にアクシデントが起きるわけですが…
だけど…人生には多かれ少なかれアクシデントがつきものだもの。
ましてや舞台になる物語には大概「えっ?!」と驚く展開がないほうが珍しいです。
だからその、それぞれのアクシデントを通して根底に語られる何がしかの共通のテーマがあるからこそ、オムニバスにする面白さがあるのだと思います。

そういう意味でも二年前の初回公演「ACCIDENTS」は、どの作品にも「人の心の病」とか孤独が感じられて、作品ごとも面白かったけど、舞台全体としてのひとつの面白さがありました。
けれども今回は良作をバラバラに見た感じがして、オムニバスとして根底に流れるものが何なのか私にはわかりませんでした。

舞台全体としていったい何を表現したかったのだろう。
まさか「一寸先は何があるかわからない」とか、それだけじゃないはずだけど…

あ~、最近あんまり本とか読んでないしなぁ…。
自分の駄作にばかり構っているから、頭がすっかり幼稚になっちゃって、とんと理解力が低下しているかも(笑)

それにしてもです、
この公演は三回目の次もまだ「ACCIDENTS」と銘打つ舞台になるのでしょうか?
それはそれで良いと思いますが、だとしたら、この先どこへ行こうとするのか…せっかくなので、次回はしっかりとそれを見に行きたいと思いました。



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