今宵も劇場でお会いしましょう!

おおるりが赤裸々に綴る脱線転覆の感想記!(舞台やライブの感想です)

中川晃教コットンクラブ その2

2011年02月26日 16時56分00秒 | ライブ/コンサート

そんなわけで、真夜中に白ワインをグラス二杯半ほど飲んだら、もう、かなり酔って寝てしまいました(笑)
だから一夜明けて今はもちろんシラフです。

それにしても、お酒を飲みながら音楽を聴くお洒落なお店といえば都内にはたくさんありますけど、私のお初は銀座の「スウィング」だったっけかな? 
「スウィング」はジャズを聞かせてくれる老舗で、二十代の頃に、たしか、仕事帰りかなんかにお坊ちゃんな先輩が連れて行ってくれたのでした。
さっき検索してみたら、ベテラン勢の中にも若手では天才ジャズ・ボーカリストと言われている小林桂さんとかも出演しているようです。
だけど、コットンクラブもそうですが、このあたりは一見さんとしてはやっぱり敷居が高いですよね~。
もっと気楽なところでは、昔は青山の曼荼羅とか行きましたけど…懐かしいかも。
…ああ、六本木のSТBも敷居は高くないし、雰囲気のいいお店でしたっけ。

いずれにしろ、どこへ行っても緊張感のない私ですけど(笑)
コットンクラブは確かに格式のある老舗かもしれませんが、先日の私のようにあまり酔っ払いすぎてはなんですが、そんなに身構えなくてもいいんじゃないかと思うんですよね。
お酒を飲みながらリラックスして音楽を楽しむ場所なんですから。

ところで歌の感想なんですけど…それが実はあんまりないんですよね~(笑)
お酒に酔うというのは、つまりアルコールで脳細胞が麻痺されている状態ですから、理性や想像力が鈍くなって、逆に本能や感情のほうが活性化されてしまうんですよね。
ですから、酔っ払いすぎてしまった時に感じたことなんて、言語で説明しようとすると支離滅裂になってしまいます。

なので、1stでは酔いが回るに高じて、ひたすらに「あっきーが近くて嬉しい!楽しい!」で終始し(笑)、2ndにはその酔いが次第にさめていく過程のなかで妙に感覚だけが敏感になっていく。
だから、これは私だけが感じたことだと思って、適当に聞き流して欲しいのですが…

2ndt目に歌った「Miracle of Love」の後に、あっきーがこう言ったんです。
「今までほんとうにありがとうございました」って。
だから私、「ああ、そうか。そういうことか…」って……

こういう言葉って、卒業とか、別れや、旅立ちによく聞く言葉だと思う。
嫁ぐ日の前の挨拶とか…。そういった区切りの時にふさわしい言い方ではなかったか…?
だから私は突然、酔いからさめて勝手に寂しさを感じてしまったのですが…。
まあ、あっきーの場合には、いちいち言葉尻を捉えて反応するのもいかがなものかとは思いますけど(笑)だから相当酔っ払っていましたね、やっぱり。

ところで、「I have nothing 」は、あっきーの曲の中では最近一番好きだと思うので、コットンクラブで聞けてほんとうに良かったと思います。
この曲は友人たちが口々に「セクシー」だって言うんですけどね、私にはセクシーかどうかはわからないけど、ひと言でいうとエロいです(笑)

けれども、この「I have nothing 」の世界にあるエロティシズムには、享楽的なものがないので、リアリティーから離れ、エロティックではあっても、私にはあまりセクシーという感じがしません。
むしろ、そこには肉体的ではなく観念的な美が昇華されている。
エロティックでありながら同時にプラトニックな側面があるように思います。
その快楽への欲望は、抑制して押し込められた心の奥底から抑えきれずにトロリと零れてはみ出されたものであり、だからどこかしらタブーの香りが潜んでいる。
閉じ込められた意識や自我が月灯りに照らされて、肉体から溢れ出した魂は誘惑を求めている。
それは幻想の愛と欲望。
その世界には特定された愛の対象…具体的な相手の姿が全く見えないので、まるで「誰でもいいから今すぐに私の傍に来て抱きしめて欲しい」とでもいうかのような、孤独な飢えが感じられます。
脱肉体的に飛び出た魂が、回りまわって肉体の刺激である快楽を求めているような…そういうエロさを私は感じるので、それだけにとても中性的でもあると思うんですよね。
だから、あっきーがこの曲を女性の気持ちで書いてみたと他人事のようにいうのには、実は私は違和感を感じてしまって、むしろ高校生の時のあっきーが自分のことを書いたと言ってくれたほうがより納得ができます。
というか、創った時と歌う時のタイムラグを埋める話をいちど聞いてみたいです。
言わないと思うけど(笑)

…とまあ、こういった面倒くさい文になる感想は、シラフの今だから書けるもので、私の場合、音楽というのは、もしかしたらシラフで聞くよりも、案外とほろ酔いのあたりで気持ちよく聴くのが丁度良いのかもしれません。
今度からコンサートの前はグラス一杯までにしておきます。

以上、反省記でした(笑)



最新の画像もっと見る

コメントを投稿