Ruby の会

シニアライフ~能楽・ボランティア・旅行・食べ歩き・演劇などを綴っています

映画「あん」

2015-07-06 | 映画・テレビ・演劇・芸能

 映画「あん」は、県内では富山市の「大都会」でしか上映していない。我が家からはかなり遠いし、8号線を走るのはどうも苦手だ。なはさんと二人ではちょっと心配、と思っていたらSE子さんの都合がつき運転してくださることになった。
 やがて打ち切りになると言う7/1(水)に出かけた。途中呉羽の「百万石大伍」でお蕎麦を食べる。この店はSE子さんのご主人のお店で修業を積まれた人が、名前を継いでやっておられるそうだ。よくよく聞くとその店長さんはKUさん、なんと城端出身で私の古い知り合いだった。↓は、そのお店。お昼時でもあって満員御礼だった。ご夫婦でSE子さんに挨拶に来られ、私たちまでオマケのサービスに預かった。     

 百万石大伍 :〒930-0138  富山市呉羽町7026-4  TEL:076-434-0005
          定休日月曜日
          旧8号線沿い 富山に向かい右側です。共同駐車場が広い。

 ↓は、「シアター大都会」。パチンコ店と隣り合わせ。              
 『殯(もがり)の森』などの河瀬直美が樹木希林を主演に迎え、元ハンセン病患者の老女が尊厳を失わず生きようとする姿を丁寧に紡ぐ人間ドラマ。樹木希林がおいしい粒あんを作る謎多き女性を演じ、どら焼き店の店主(永瀬正敏)や店を訪れる女子中学生(内田伽羅)との人間模様を描いている。
 原作は、詩人や作家、ミュージシャンとして活動するドリアン助川。 

       

 桜の花が大好きな徳江(樹木)が花を見上げる姿、ハラハラと落ちる花びらを掬う姿、風に揺れる木々の葉、小さなどら焼き店の回りの街の風景、東村山の療養所「全生園」へ向かう林の道…ともかく映像が美しい。
 また、ぐつぐつと小豆の粒が鍋の中で柔らかに煮えて行くさま、その小豆に向かって「頑張りなさいよ」と言う徳江。             

 刑務所から出所したのち、どら焼き屋「どら春」の雇われ店長となった千太郎(永瀬)の店に、徳江がやって来る。その店で働くことを強く希望するが千太郎は断る。徳江が自分で作った粒あんを持って来て「コレ、食べてみて」と言う。ケースごと一旦捨てるのだが、重い直して指にとって食べると驚くほど美味しいのだ。徳江が作る粒あんが評判となり、店は大繁盛。そんな中徳江は、つぶれたどら焼きをもらいに来ていた女子中学生のワカナ(内田)と親しくなる。ところがある日、かつて徳江がハンセン病を患っていたことが近所に知れ渡り……。  

 

 

 物語には起伏があるのだが淡々と描かれ、特にハンセン病がどうのこうのと強調されない。が、長い間隔離、差別されていた病気のことを知っている者には深い思いが残る。あくまでも徳江さんの生き方や、仙太郎が変わり、ワカナが気づいて行く過程が、短いセリフを通してしんみりと伝わって来る。
 ちなみに、伽羅さんは希林さんのお孫さんだそうだ。


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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (なは)
2015-07-06 17:30:18
清姫様
百万石 大伍のうどんは美味しかったです。店長さんと貴女のお出会いは全く素晴らしいことでした。

映画「あん」は良かったですね。遠かったですけど連れて行っていただいた甲斐が充分ありました!
美しいいい写真を見ながら思い出します。訴えるものが沢山ありました。
病気ゆえの差別とか、老人に対する見方とか、生きていく上の心の持ち方とか・・・・静かな考えさせる映画でした。紹介していただいてありがとう。
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Unknown (よっしー)
2015-07-07 08:26:42
清姫さん
今でもこういうところで映画上映されてるんだね。
うちの息子が保育園のとき能町(米島かな)今のアルビスになってるところでもパチンコ店や映画館があって子供向きのウルトラマンの映画みせにいきましたから・・
清姫さんが行かれたのは富山の自動車免許更新の所に行く道かな?
ハンセン病・・伝染病ですか?昔は病気で差別あったんですね。お孫さんならシブガキ隊もっくんの娘さんだね。
大伍のうどん。戸出にあったのも関係あるかな?
最近うどんといったら丸亀がすごいけど・・・
お店で食べるうどんは出汁もおいしい。なかなかまねできない味です。
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Unknown (茶々姫)
2015-07-08 10:42:24
よい映画をみてきてよかったですね。人は自分の置かれた環境にひたむきに生きていくようすがえがかれているのですね。励まされます。うどん大好きです。姉の付添していた11日間はお昼はうどんばかり 周りの人を見ていろいろ想像するのがおもしろかったです。
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Unknown (清姫)
2015-07-08 12:19:49
なはさん
「やり残したことはありませんか」と言うのがテーマなのでしょうか?
私も、考えてしまいます。たくさんあるようで…、一つと言えば何でしょうね。
北海道の旅で、城端のお菓子屋さんの友人から「あん」や「赤飯」の話を聞きました。
それと、ファボーレに来ている「愛を摘む人」が美瑛を舞台にした映画だそうで行けるといいと思っています…。
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Unknown (清姫)
2015-07-08 12:31:24
よっしーちゃん
そう言えば、米島にありましたね。私もときどき観に行ってました。あなたは子どもさん連れで?
そう、運転免許センター」(金泉寺)のちょっと手前です。
ハンセン病は、菌の感染症だそうです。今は薬で完治しますが、以前は遺伝だとか不治の病と言われ、隔離されさまざまな差別を受けておられたのですね。ハイ、もっくんにどこか似ておられますね。
「大伍」のうどんは、戸出の大伍で修業した店長さんです。機会があれば寄ってあげてね。
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Unknown (清姫)
2015-07-08 12:33:30
茶々姫さん
そうですね。置かれた環境は変えられないけど、その中で「ひたむきに生きる」と言うことかも?説教がましくなく、希林さんの嬉しそうな笑顔に自然と惹かれて行きます。
なはさんのコメントに書きましたが、ファボーレへ一緒に行く日があればいいですね。時間も決まっているし難しいかな?
お姉さんの付き添い、長かったのですね。病院通いをされたのですね。
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Unknown (なは)
2015-07-08 17:46:21
清姫様
北海道はご苦労様でした。でも、きっと楽しまれたことでしょう。お話が聞けるのを楽しみにしています。
「愛を積む人」は見たいですね。せっちゃんとも見たいね,と言っていたのですが、高岡へは来ませんね。佐藤浩市と樋口可南子の夫婦の物語のようですね。
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Unknown ()
2015-07-09 01:29:00
北海道から帰って、すぐに書いたのですね
せっかく誘っていただいたのに、時間の都合がつかなくて・・・
TVで、樹木希林さんが孫競演することも宣伝されていたのですが・・・
主人公2人とも、わけあり。 あなたの言葉を借りれば、謎めいている ですね。
淡々と描かれているが、考えさせられることの多い映画。
希林さんが、出ているだけで重厚になりますね。
大伍、偶然とはいえ、感激の対面?! だったのね。
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Unknown (清姫)
2015-07-09 10:31:32
なはさん
行ってきました。昨日は疲れで一日中ボーっとしていました。ゆっくり行程だったのですけどね。ボチボチ書きますね。
「愛を摘む人」のストーリーは、奥さんが亡くなる話とか、私好みじゃなさそうですが、美瑛の四季が見たいな~と思っています。
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Unknown (清姫)
2015-07-09 10:34:25
姫ちゃん
いえ、コレは予約して行きました。旅行後はしばらく疲れて何もできないかと…。その通りでした。今日は木曜なので平米です。しばらくのんびり練習で嬉しい。
大伍のマスター、当時は可愛い少年(坊や)でした。
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