いよいよ「麒麟が来る」が再開された。新型コロナウイルス感染予防のため撮影が中止になっていた。その間、NHK、民放を問わず、テレビでもラジオでも、歴史番組で足利時代、室町幕府をとり上げた番組が多く結構楽しませてもらった。
「麒麟が来る」は桶狭間の戦い後光秀が福井で牢人(浪人)生活を送っている場面から再開されたが、先日のNHK BSP「英雄たちの選択」で、新田義貞の墓所の目の前に住んでいたとのコメントがあり、さらに興味が増した。
さて、30日(日)の「麒麟…」では、13代将軍足利義輝が「観能の会」を催し、光秀が呼ばれ久しぶりに京へ上る場面から始まった。能は「箙(えびら)」。箙とは、矢を入れて右腰につける武具のこと。
👇 ようこ姫さんのブログから。数年前の「伸謡会」の「箙」より。梅の枝がはっきり見えます。
👇は、テレビの録画映像から。シテ(梶原源太景季・かじわらのげんだかげすえ)
👇 能を見つめる将軍義輝。
👇 将軍を見つめる光秀。
👇 ネットの映像より。
《あらすじ》
西国方にいる僧が都見物に出て、須磨の浦生田の川に着くと、若き里人が現れる。僧が梅の木を見て、これは名木かとたずねると、昔 源平の時代に梶原源太景季がこの梅花一枝を折り、箙にさして笠印とし名を挙げたので、この木を「箙の梅」と称すると話し、昔の一の谷合戦の様子を語る。その後、実は自分がその景季の幽霊だと名乗って消え失せる。
僧が花の木陰で寝ていると、若武者姿の霊が現れ、修羅道の苦しみ、戦いの様子を再現して見せ、僧に弔いを頼み消え失せる。
僧が花の木陰で寝ていると、若武者姿の霊が現れ、修羅道の苦しみ、戦いの様子を再現して見せ、僧に弔いを頼み消え失せる。
《みどころ》
「八島」「田村」とともに、勝修羅物と呼ばれる能。物語は平安時代の末期、主人公の梶原源太景李は源氏方の武将で、源頼朝に重用された梶原平三景時の嫡男である。多くの合戦で、若武者ながら父ともども奮戦し、武名を上げている。その一つ、一の谷の合戦で、生田川付近で戦った景李が、色の異なる花をつけた梅の枝を箙に挿したというエピソードが物語のもとになっている。
みずみずしい若武者と盛りの花をつけた梅の枝。その取り合わせは、血みどろの陰惨な戦闘の場であるからこそ、際立って美しく輝く美を感じさせる。昔の侍はただ、戦闘に没頭する武骨なだけの存在ではなく、和歌や管弦に秀でる者もあり、風雅な心を解し、美への感受性も高かったようだ。武将の位にある者たちは、深い教養と独特の美学を持っていた。この能でもそんな侍の美学が陰影深く描写されている。(以上ネットより抜粋)
「麒麟が来る」を見て能に目が行くのは、習っている者だけですよ。能は室町時代に大成しているから、すぐ前の源平時代が題材になるのでしょうね。「源氏物語」や昔話から取った話もあるのですよ。
今夜のNHKの「知恵泉」で東山文化を取り上げるはずです。時間があればご覧ください。
一乗谷はKAさんと行かれましたか。我が家も亡夫が遺跡が好きで、発掘が始まった頃、まだ小さな子どもたちを連れて見に行きました。何もなかった頃です。
今は復元されて立派になっていますね。
油揚げのことは全く知らず、次回訪ねる時はしっかり食べてみますよ。