蒼穹のぺうげおっと

-PEUGEOT in the AZURE- マンガ・小説・アニメの感想を書き流すファフナーとエウレカ好きのサイトです

蒼穹のファフナー 第15話 感想

2004-10-19 00:13:36 | 蒼穹のファフナー
これは実は近年稀にみる傑作なのではないだろうか・・・。

12話以降、一気に伏線が展開してきたこの蒼穹のファフナーですが、今回の15話、実質前半クールにおける最大のクライマックスだったと感じました。

フェストゥムという存在、ファフナーという存在、この世界観、全てが微妙に理解できない描き方をされているんですが、それすら物語の中核・テーマを浮かび上がらせるための演出にすぎなかったのではないか、そしてそのテーマが浮かび上がる瞬間、それはもう鳥肌が立つほど素晴らしかった・・・。

作中繰り返し語られる「ここにいる」とはどういう意味か?
ではその中でちりばめられる「言葉」とは?
「人を人たらしめるもの」とはいったい何なのか?

それらが意味するものは、SFとして構築されてきた要素を全て剥ぎ取って、至ってシンプルな部分に収斂していく。

「人と人とが触れ合うことができるから人なのであり、その触れ合いをつなぐものが「言葉」、理解しあうため、存在しあうために「言葉」が必要なのであり、存在するとは「ここにいる」こと、つまり前を向いて歩き出すことである」

第15話を通して語られたテーマ、人によって解釈の仕方はきっと違うと思いますが、少なくとも僕はこのテーマをこう解釈しました。

そして溶岩の中から壮大なオーケストラと共に復活する一騎=マークザイン。
最高。

このテーマに至るプロセスがSF的に語られるではなく、一騎の独白によって辿りつく、この演出が本当に秀逸。これはほんとに凄い。
冲方丁(うぶかたとう)先生にはほんとにやられっぱなしです(涙)。
つか、もうこのまま終わってもイイというくらい満足してしまった。

真矢のポジショニングも徐々に明確になってきて、これから一気に盛り上がっていくことが予想される蒼穹のファフナー、かなり期待大です。
つか、DVD買おうかな。

そして今更ですが、この主題歌がかなりイイ。
angela『Shangri-la(シャングリラ)』
ストーリーの盛り上がりとともに、この曲の良さも深まった、そんな感じ。
今回もオープニングを何回も見てしまった・・・。
つか、CD買おうかな。

さらに全体の音楽もイイ。このオーケストラがなかりイイ。
つか、サントラ買おうかな。
つか、きりが無いよ。

SEED DESTINYといい、この蒼穹のファフナーといい、平井久司キャラが僕の頭の中を回っている感じです。

舞-HiME 第3話 感想

2004-10-18 19:43:00 | 舞-HiME
これ、やっぱり面白いなぁ。
特にバトルシーンのAパートの出来はかなり良かったです。
音楽は梶浦由記さん(あんなに一緒だったのにの人ね)が担当していますが、MADLAXの時よりもかなり良いと思いますし、バトルシーンの緊迫感は音楽もかなり貢献していたと感じました。
#ファフナーのオーケストラも好きですが、梶浦さんはMADLAXの時もそうですがコーラス系の使い方がうまくて、結構好きです。

舞、命(みこと)、なつきの3人のコンビネーション、今後に期待です。
#なつきはキャラ自体結構好き。
#みことはあの遠心力斬り?が好き。
#舞は吐息がエロい(えー)。

あと、サブキャラがどう噛んでくるか、それも一応注目。
当面はナギのポジションと、理事長のバックグラウンド、そして楯が剣道部最強の剣士だったという伏線がどの辺で表面化してくるか、その辺注意してみたいと思います。

今週ツボだったのは次週予告。
なつきのナレーションとそれに対応する画のギャップがイイ。
(随所に散りばめられたチラリズムエロが)来週も楽しみです(えー×2)。

ガンダムSEED DESTINY 第2話 「戦いを呼ぶもの」 感想(補足版)

2004-10-18 10:00:55 | ガンダムSEED DESTINY
ガンダムSEED DESTINY第2話まで観た感想をちょっと補足です。

■アスランの視点
あいばさんケイタロウさんのところでも言及されていますが、アスランの視点、これってほんとに重要だと思うんですよね。
アスランとカガリの描写について、随分くっつき過ぎだなとか、違和感を感じませんでしたか?
これは裏を返せば、次のステージへ向けた二人の自立を暗示していると言えますよね。
この辺あいばさんのところが特に詳細に考察してるんでとても参考になりますよ。
ザフトを捨て、カガリを守ることだけを信条としている今のアスランが、今後何を考え、何をきっかけとしてザフトの最新鋭MSであるセイバーに搭乗するのか。
まさにこのプロセス、今から想像しても熱い。
#本音を言えば第1クールの終盤にセイバーへの搭乗を最大イベントとして持ってきて欲しい。
#でもそれは考えづらいので恐らく第1クール序盤の最大の見所として持ってくると思います。
ここに至るプロセス、ウォッチせずにはいられないところです。

■OP曲とED曲
今回のT.M.Rの『ignited』これほんとカッコイイなぁ。
前作の『INVOKE』もかなり良かったんですけど、『ignited』は秀逸ですね。
T.M.Rはガンダム系には今後欠かせないのではないかと思えるくらいハマッてる感じがするのは僕だけ?

またED曲玉置成美の『reason』これも一番最初に聞いたときは、たぶん『あんなに一緒だったのに』の影響が強すぎて良さがまだ分からなかったんですが、EDを4・5回観たらかなりしっくりきてることに気が付きました。
人によって取り方は違うと思うんですが、僕個人としてはこのエンディング結構気に入ってます。
エンディングで特筆すべきはやはりエンディングへのフェードインの仕方だと思うんですよ。
特にガーティー・ルーを映しつつミネルバが発進していくシーンにかぶってくるイントロは「次も早く観て~!!」と思わせるに十分な効果がありました。
前作のエンディングのフェードインも秀逸でしたが、今作もそれに負けず劣らず秀逸。
コンプリート・ベスト、絶対出ると思うのでこの時点で既に購入決定です。

■インパルスの盾
今回設定資料を見るに、一番かっこ悪いと思っていたのがフォース・インパルスの盾。
ところが今回、どうですか?
不覚にも盾が開くシーン、カッコイイと思ってしまいました・・・(僕だけですか?)。
大河原ガンダムはほんとに不思議です。
#結構他のデス種系ブログさんでもカオス、アビス、ガイアの評判が前評判より良い感じですよね。
#特に評判が良かったのが黒ダガーL。僕もあれはカッコイイと思いました。
#キャノン装備のダガーLを見て0083のキース機を思い出しちゃったよ。

あー、既に来週が楽しみです。
ではみなさん、ごきげんよう(書くとこ違っ)。

ガンダムSEED DESTINY 第2話 「戦いを呼ぶもの」 感想

2004-10-16 21:09:29 | ガンダムSEED DESTINY
MS戦闘シーン満載の第2話。
しかし、今回は何と言っても「ネオ・ロアノーク」の登場、これが強烈でした。

■ネオ・ロアノーク
仮面キャラでCVが子安さんとくれば「アル・ダ・フラガ」の系譜に属する人物というのは想像に難くない、というか容易に想像できるところです。
ましてやメビウス・ゼロを彷彿とさせる「MA エグザス」でガンバレル(しかもビーム兵器で無線式)を使うとなれば、前作のフラガファンはもちろん、そうでなくてもキター!って感じになるってもんですよ(少なくとも僕は)。

ただ、まだこの時点ではネオの本シリーズにおけるポジショニングは何とも言えません。
連合の指揮官ではあるけれど、クルーゼのようなポジションを取らせるとは思い難い。
Zガンダムでクワトロ(シャア)がエウーゴにいたように、味方ポジションを取らせてくるか、それとも第3、第4勢力となってくるか、うーん全く分かりません。
#(ここから妄想開始)地球連合軍はブルコス一色なんだけど、分裂しても面白いと思うんですよね。またZを引き合いに出しちゃうのですが、連邦内部でもティターンズが暴走したし、ユーラシアあたりが離反してもアリかな・・・(妄想終了)。

■そこで重要なキャラが「レイ・ザ・バレル」
SEEDの世界観ではニュータイプというカテゴリは存在しないため、あの「キュピーン」って感覚、フラガ家の能力のひとつなんですよね。
自分に近い存在を感じることができる、つまり「ネオ・ロアノーク」と「レイ・ザ・バレル」は明らかに「アル・ダ・フラガ」の系譜に属する人物だと思われます。
再びクルーゼvsムウの関係を繰り返すのか、この辺まだ分かりませんが、バトル面では確実にぶつかってくるでしょうし、互いの出自の鍵を握っていることも疑いようのないことでしょう。
#レイは知らないかもしれないけど。
マリューさんが再び登場するとすれば、やはりこの辺が鍵になって登場するのではないか・・・。
レイとネオ、そしていつか登場するであろうマリューさんを絡めてウォッチしていくことにします。

■ステラ・ルーシェとフォウ・ムラサメ
僕は今のところどうしてもZガンダムを投影してしまうので、今回のステラのトラウマによるイタイ状態はフォウとかぶってきてしまう。
フォウとカミーユが悲恋だっただけに気になって仕方ない・・・。
ただ、ステラについては第1話の感想でも書いたのですが、トラウマになっている部分をどう乗り越えて、人間らしさを取り戻して行くかがキーになりそうな気がするので、その「変化」を見てみたい。
#余計フォウとかぶる?でも全く同じにはしないと思うんですよね。
#SEEDは30話くらいまでファーストの影を敢えて引きずったらしいんで、今回も序盤はあえてかぶせてきているのかもしれない・・・。

■デュランダルとカガリ
デュランダルはやはり政治家・指揮官としてもキレ者系の役所で行く感じですね。
CVに池田さんを充てるくらいなんで、やっぱりシャアの声の人は敵でも味方でもキレ者でいて欲しい。
対するカガリですが、DESTINYでのカガリのポジショニングは恐らく為政者として悩み、成長していく、そういう点に力点を置いて描かれるのではないかと。
まだ18歳のカガリはデュランダル、ブルコスのジブリール(未登場)たちに比べると為政者としての経験値が圧倒的に不足している。
現時点ではかなり力不足に描かれているカガリが、1年を通じて為政者としてどう成長するか、そこが見てみたい。

■ルナマリアとアーサー(ミネルバの副官)
今回のギャグ担当ですか?
つか、アーサーかなり気に入ってしまったんですけど(ププッ)。

■大河原ガンダムについて
絶対おかしい。
設定資料だと全然かっこよくないのに、動いてるとどうしてああもかっこよく見えるのか。
いつも不思議に思ってしまう・・・。
ガイア、アビス、カオス、ともに今回かっこよかった。
僕個人としてはガイアがかなりイイ感じ。
#いやステラが乗ってるからとか、そんなんじゃ(ごにょごにょ)、否、ステラが乗っているからです(カミングアウト)。

■ジムとザク
キャノン搭載型のダガーLとかダークダガーLとか普通に良かったですよ。
ビームライフルを撃つザクというのも、ある意味感動です。

■ドレッドノートとハイペリオン
EVOLVE 6のCM、めっちゃカッコイイ!!
ドレッドノートとハイペリオンはどちらも『GUNDAM SEED X ASTRAY』に登場する機体ですが、動いてるのは本当にカッコイイな。
これも大河原マジックなのか・・・。

というわけで、第1話ほどの感動は無かったものの、次週も期待です。
機関最大、発進せよミネルバ!!
#て今シリーズは「ガンダム!!」で通すわけではないのね。

KURAU 第13話~第15話 感想

2004-10-15 18:26:35 | アニメ 感想
感動的で切ないクラウ親子の別離で終わった12話から、新たなテーマを迎えようとしている13話以降の後半シリーズ。
「家族(大事な人)への思慕」という大きなバックグランドはそのままに、「別れ」というサブテーマが見え隠れしているようにも思えます。

この後半ではここまで前半では描かなかった描写が入っており、それが「別れ」を暗示させている気がします。

しかし、その別れとはクラウとクリスマスの関係性に収斂するのか、父親である天箕博士に収斂するのか、それともこの世界との関係性に収斂するのか、それはまだ分からないので見守りたいと思います。
#「別れ」自体がサブテーマではないかもしれないですし・・・。

ただ、天箕博士との別離から今回のもう一人のリナクスの死に至るプロセスを見るに
人であれリナクスであれ、一人では生きていけない、互いに想い想われて支えあっている、それを忘れてはいけない
こんなテーマを最終的に昇華して欲しい、そんな気がします。

それにしても、このエンディング曲は沁みる・・・。
こういう「切なさ」「寂しさ」を想起させるエンディングはなかなか無いです。
#ガンダムSEEDのエンディングも次を期待させる感じでかなり好きですが、個人的にはこのエンディングもかなりイイと思っています。
参考:ED曲 勝木ゆかり『MoonLight』

感謝と感想を その2

2004-10-15 11:57:09 | Weblog
今朝出社して一番驚いたことは、gooブログのアクセスランキングにおいて初めて100位以内に入っていたことでした(といっても、ちょうど100位なんですが)。
先週1週間のpvは400~500程度なので、たぶんその辺に落ち着くと思うのですが、瞬間最大風速とはいえ、素直に嬉しいです。
これもひとえに遊びに来て頂いている皆さんのおかげです。
ありがとうございます。

■以前
ブログについて「感謝と感想を」という記事を書きましたが、ブログという情報媒体はトラックバックを軸にして展開される横のつながりが本当に面白いですね。
情報を発信する楽しさだけでなく、有機的連鎖を起こす際に構築されるネットワークの広がりがこのサービスの本質の一つではないかと思いますし、そのことを今更ながら実感した次第。

■トラックバック先に遊びに行き、
さらにそこからトラックバック先へ、またその先へという感じで数多くの面白いブログにめぐり合うことができましたし、今ではトラックバックを貰った方のブログは僕のブラウザではお気に入り登録して直接遊びに行っています。
そこでまた新しいトラックバックに出会う。
マーケティングとかではいかにグッドサイクルを回すか、という点を考えてイシュー(問題)に対して打ち手を考えるのですが、トラックバックはそのグッドサイクルを回すツールとして非常に興味深いです。

■今回は
最大瞬間風速的な意味合いが強いpv数なんですぐに落ち着くと思いますが、今後とも僕のスタンスはあまり変わらず、色んな感想を積上げていこうと思っています。
カテゴリとか趣味の方向性にまとまりがないですが、皆さま今後ともお付き合い頂ければ幸いです。
#ちょっとでも趣味が合うと思ったら(僕個人が勝手に思ってるので一方通行でゴメンナサイ)トラックバック貼りに行きますので、宜しくお願いします。

■おまけ
ブログ始めようと思っている方がいらっしゃいましたら、チャレンジしてみては如何ですか?
#やってみるとチャレンジというほど敷居は高くないことにすぐ気がつきますよ。
確か僕の最初のpv数は4だったと思いますが、pv数気にせずマイペース更新が続けるコツかと。

では、みなさま、今後とも宜しくお願い致します。

昨日までに購入したもの 2冊

2004-10-15 02:00:00 | 小説 感想
『ファウスト Vol.3』
『ガンパレード・マーチ5121小隊九州撤退戦 下巻』

■丁度手持ちの小説を
読みきっていたところに立ち寄った書店で、ファウストを見つけてしばらく考えたんですが、奈須きのこの誘惑に耐え切れず購入。
ところが、奈須きのこに行き着く前に西尾維新の『りすか』を読んだのですが、これが抜群に面白かった。
西尾維新作品はこれが初めてだったのですが、『りすか』は当たり、これノベルズ購入決定です。

西尾氏の作品でもうひとつ『零崎』は僕個人としては趣味ではなかったのですが、『りすか』とは異なる文体の使い分けや制作スピードはすごいですね。
対談でイチロー的と評された理由が何となく分かります。

今順番に読んでいるので奈須きのこはもう少し後になりそうです。

■で、ガンパレ
これで一応シリーズ最終巻になると思うのですが、今100ページまで読んだ感じはかなりイイですね。
ここまで来たら皆生き残って欲しい。
特に紅陵女子アルファ小隊(モコス隊)。
「死んで花実が咲くものか」
これを合言葉に最後まで頑張れ。

これアップする頃、既に200ページまで読んだですよ。
今回は300ページ強あるのですが、ここまでかなり息詰まる攻防戦が展開されているであります。
時間単位で場面が切り替わって、それぞれの場所でドラマが展開されているから、何か臨場感がたまらない。
ほんと、みんな生き残ってくれ~(特にモコス隊)。

もうすぐ読み終わるので感想はまた後日。

今週のマガジン 46号 感想

2004-10-14 12:20:00 | マガジン(とサンデー)感想
今週はマガジンもサンデーも読み応えがありましたよ。

■エア・ギア
僕の場合、エア・ギアが無いと駄目なんです。
つーことで、今週のマガジンはエア・ギアが掲載されているのでそれだけで嬉しい(あくまで僕の場合だけです)。
アキラとアギトの対決、最高!!
そして、キターーーーーーー!!
両目を開いたアギト(アキト)!!
こ・れ・を・待っていた!!!!
以前からアギトとアキトの融合が鍵になると確信していたのでこの瞬間を待っていたのです(この辺は32号43号の感想をご参照下さい)。
次号巻等カラー、増ページ、待ちきれないぃぃ。

■涼風
この巻等カラーはアリですか?アリです(即答)。
そしてこのラストシーンはアリですか?分かりません(絶叫)。
ほのかちゃん・・・(驚き→呆れ?→中略→1回転くらいしてなぜか応援)、僕の今の気持ちはこんな感じ。
既に感想にすらなっていません・・・。

■テル
実は今回(超個人的にひいきしているエア・ギアを除けば)テルがかなり面白かったです。
ヴァルハラに勤務する医師は皆一貫して熱い、そしてプロフェッショナルだと思うのです。
マンガだから大げさに描いているところもあるし、リアルとは程遠いのかもしれない。
それでも輝が時間を縫って練習するシーンや、三八が「見ればわかる・・・これはプロの仕事です」と呟くシーンを見るたびに、自分も頑張らなければならない、経験を積み重ねなければいけない、そんな気持ちになるのです。
ほんと熱いなぁ、このマンガ。

■フルたま
これも今回良かった。特にラストシーン。
ケガの原因はちょっとなと思っていたのですが、「きっとまた燃えることができる」の台詞に辿り着くまでのプロセスはそれを補って余りあったかもしれません。
なにより、それを心配し支えてきた古都が泣きながら「タマ笑った やっと笑えたね」のシーンが良かった・・・。
喪失したものを取り戻そうと努力することも大変なんですが、それを支える側も大変なんだ、その象徴である古都に焦点が当たった。
どちらかと言うと古都の涙の方にぐっときたのでした。

■ツバサ
このシリーズは結構面白いんではないか?
絵的にもキャラも良いし、阿修羅城の描写とかかなりかっこいいですよ。
でも今回このCLAMPで特筆すべきは巻末コメントですね。

「ケロロ軍曹」サイコーであります!

そんなCLAMPがサイコーであります。そして僕もケロロ軍曹大好きです。

■濱中アイ
最近、マサヒコをうらやましいと思う自分がいます。

■チェンジング・ナウ
かなり安定して好きになってきました。
特にお便り募集欄に
「まるで変身する「島○作」のような展開のこの漫画にお便りを」
と書いてあったのが微妙に面白かったね。

■ステイゴールドとかキャプテンとか
こういうぎりぎりの神経戦、結構好きです。
特に岡野の気持ちは分からなくもない。
壁を越えなければ次のレベルに自分は行けない、絶対行くんだ!そんな気持ちを応援したい。
佳山は一度ここで負けてもいいんじゃないか?
3年のブランクを感じつつ、スパの元で鍛えなおすっていうストーリーも見てみたいんだよね。
あひるの空とか、マガジンはこういうマンガを大事にしてほしいところ。

巌窟王が面白いかも

2004-10-14 10:35:00 | 巌窟王
今秋はかなりの数の深夜アニメが放映されていますが、『巌窟王』面白いですね。
原作はフランス古典文学、アレクサンドル・デュマの『モンテ・クリスト伯(翻訳の邦題が巌窟王)』。
原作は未読なんですが、恐らくかなり大胆にアレンジしてあるんだと思います(月にいるとか設定ののことではなくてストーリーの中核部分のことね)。

今までに類を見ない作画が非常に美しく、世界観や情景描写もかなりイイ雰囲気を醸し出しているなと感じます。
#第1話では酔いそうになりましたが・・・。
#アニメーション製作はGONZO、新しい試みしますねぇ。

OP曲はショパンの別れの曲をアレンジしたような静かな感じかと思えば、ED曲はパンクっぽい(でも映像はかなりイイと思う)。
相反するようで、きっちりはまっている。

また心理描写も嫉妬、不安、信頼をきちんと描こうとしていて、この辺が今後も見てみたいなと思わせる点でした。
今度原作とか映画とかもチェックしてみたいと思います。

これで今秋の軸は、
舞-HiME、巌窟王、蒼穹のファフナー、KURAU
あたりになりそうです。

『マリア様がみてる 特別でないただの一日』感想

2004-10-13 12:21:50 | マリみて
ラストシーンで祥子さまから語られるこのタイトルの真意のあまりの出来の良さと、最後の一言のおかげで読後暫く放心していました。
一年前の学園祭の出来事を思い起こし、一番最初の『マリア様がみてる』を再度読みたくなったのでした。
こう書くと語弊があるかもしれませんが、久しぶりに『マリア様がみてる』らしい『マリア様がみてる』を読んだ、そんな気持ち。

『バラエティギフト』『チャオ ソレッラ!』と軽めのエンタメ系が続いたので、祐巳を中心に人との交流によって変化していくプロセスをまた堪能できたことが何より嬉しいです。
今回は待ちに待った学園祭なので、読者としては祐巳の妹が誰になるのか?気が気ではないのですが、今野先生はこの辺の読者心理を掴むのが非常に上手くて、しっかりとタメを作っておいてラストに「それをもってくるか」という構成を仕掛けてきました。
※以下ネタバレありです。ご注意を。

■バネとハリガネ
分かる人にはこの表現だけで何のことかすぐ分かると思いますが、まずは祐巳の妹候補として今一番近い?位置にいる瞳子と可南子から見ていきたいと思います。
順番は前後しますが、まずは可南子から。

■可南子
今回父親との伏線を完全消化した可南子ですが、祐巳への偶像視破綻から憎しみへ転換したバックボーンはやはりここにあったんですね。
自分は不幸なんだと自分の殻に閉じこもっていた可南子が、その原因となった父親と正面から向き合うことでその殻を破ることができた。
「とりかえばや」とは今回、相手の立場にたって考えてみなさい、という裏の意味合いがあったのかもしれません。
この変化の触媒として祐巳との一件があったというわけですね。
自分の想いをきちんと相手に伝えなさい、というのが祐巳が可南子に示した態度にあたるわけで、ある意味姉的指導とも言えます。
しかしながらこの父親との和解にあたり、祐巳自身が深く関わったわけではなく、ある意味祐巳がいなくても時間はかかったかもしれないが解決したかもしれないわけで、伏線を完全消化してしまった可南子としては祐巳の妹候補としてフラットなポジションに戻ってしまったとも言えます。

■ドリル
今野先生は結構マリみて関連サイトを見ているんでしょうね。
読者の期待に応えてくれましたね(こういう応え方、大好きです)。
公式に「電動ドリル」発言されてしまいましたよ。バネを飛ばしてもう「電動ドリル」確定です。
えー、もちろん瞳子のことですが。
瞳子のエイミーは今回はまり役だと思うのですが、エイミーは確か女優になるんですよね?
若草物語上では最初はおてんばで困った役なんだけど何故か憎めない、だけれども女優として4姉妹中一番の大物になるあたり、瞳子にエイミーを投影したとも取れます。
今回の瞳子の言動は読者としても微笑ましいし、今後もいじられキャラとして瞳子の変化を見ていきたい気もするんです。
瞳子の「変化」はだんだん核心レベルに近づいている、みたいな。

しかし、この状態において祐巳というキャラが「どちらか一方を選択する」というのはちょっと考えづらいところ。
このへん新刊がでるまで読者心理を煽るアプローチなのでしょうか。
その意図にきっちり、はまりそうです。

■妹選びの話はこの辺までとして
僕が今巻を「マリみて」らしい「マリみて」と評したのはやはり学園祭終了後の祐巳と祥子さまの描写にありました。
祐巳が感傷に浸っているところに祥子さまが来て、一緒に座るシーン。
このシーンまで来ると読者として一番最初の『マリア様がみてる』から『レイニーブルー』あたりを思い出し、『チャオ ソレッラ!』までの二人の歩みがフラッシュバックしてきて既に感無量状態です。

にも関わらず、姉妹になって丁度一年のこの日に祥子さまから語られるこの言葉

「私にとっては何も今日だけが特別な日ではないからよ」

『特別でないただの一日』今回のタイトルの意味が明かされる瞬間なのですが、このタイトル、間違いなく既刊一、語る言葉を失いそうです。
言い得て妙、ふたりの気持ちがシンクロしたこの瞬間は、祐巳でなくとも涙が出るってもんです。
このシーンに至るまでも十分楽しんでいたのですが、このシーンの出来は出色、大事なことを教えてもらった気がします。

■めっちゃ私事ですが、
自分の娘と遊んでいると子供の成長の早さに驚かされます。
誕生日とかそれはそれで凄く感慨深いんですが、日々の遊びや交わす会話もこの瞬間を逃すと戻ってこない、だからこっちも一生懸命遊んであげよう、そんな気になったりまします。
「特別でないただの一日」この言葉の持つ意味は温かくて、それでいて重い、結構気がつかないものです。
#深夜帰宅が多い自分には余計そう思ってしまうのか・・・。

■そして・・・
この感動の最高潮において祥子さまから発せられるこの言葉

「祐巳 あなた、妹を作りなさい」

ついに来た・・・。
いつかは来ると思っていましたが、このタイミングで来るか・・・。
感動のタメが大きかった分、衝撃も大きく暫く放心状態に陥りましたよ・・・。

■祥子さまのこの言動については、
また別の機会でも触れようと思っているのですが、この紅薔薇姉妹もいよいよ次のステップに進む時が来たようです。
この発言は祐巳の成長のためだけでなく、祥子さま自身にも向けられた言葉ではないかと思うのです。
傍目からは祐巳が祥子さまベタぼれのように見えるけど、祥子さまが実は祐巳にベタぼれということは読者を含めて知っている人は知っている事実。
祥子さまが祐巳から卒業できるかどうか、というのも一つ取り上げて欲しいテーマとして個人的に希望しています。
この視点、聖さまが志摩子さんに妹(乃梨子)が出来た時に『バラエティギフト』で見せた微妙な表情で少し触れられていますが、今回は祥子さまでその視点をやってもらえないかなぁ・・・。

■読後
あぁ、最高でした。
エンターテイメントにも優れ、それでいて「相互理解」のテーマもしっかりと消化している。
#「とりかえばや」を劇のテーマに選定した理由はやはり「相互理解」にあると思うし、この辺作者の意図はいつもながら感心するのです。
そして、読者への宿題(妹候補を考える)も忘れない。
大満足、これでしばらく生きていけそうです。