嵐を伴って地上に降り立つ巌窟王ことモンテ・クリスト伯、そしてこの感想を書いている今、外は超大型の台風が接近していた。
第1幕、第2幕のカーニバルの喧騒とはうって変わり、静かな緊張感につつまれた第3幕。
モンテ・クリスト伯の目的は「復讐」にあるのですが、今回その対象と原因、またその手段についての伏線がかなり仕込まれていたと感じました。
■巌窟王とは
原作は読んだことないのですが、確か親友に裏切られ流刑となり岩の洞窟に幽閉されたことから巌窟王と名付けられ、その原因となった親友に復讐をしていく物語であると記憶しています。
今作の巌窟王 モンテ・クリスト伯もアルベールの両親と深く関わっており、惑星を放浪することになった原因を作っているのではないかと思われます。
■復讐の対象とは
アルベールの父親がモンテ・クリスト伯とアルベールの母親を巡っていろいろあったことは想像に難くありません。
そしてその結果として宇宙に放り出されることになったということも。
そのモンテ・クリスト伯が考える復讐とは?
最もつらい復讐とは?
それは最愛の人を奪われることではないか?
モンテ・クリスト伯が最も愛したのがアルベールの母親であるとするならば、奪った者の今最も愛するものを奪うこと、つまりアルベールを復讐の対象にすることでしょう。
■その方法とは
アルベールから大事なものを少しずつ奪っていく。そんな気がします。
今週アルベールの友人が紹介されたのも、その中にある微妙なゆがみを突いて友人関係を壊して行く、そんな布石に感じられました。
すでにそのゆがみは散りばめられていて、ヴァランティーヌとマクシミリアンの関係性や、ドプレーの人を見下す態度など少しつつけばこの均衡はいつでも崩せる、そんな感じ。
また、パリとそれ以外の世界を完全に隔離している点、これすらも復讐のツールというかバックグラウンドとして利用されそうな勢いです。
■その中でポイントとは
やはりアルベールとフランツの友情関係だと思います。
最もアルベールの心を崩しやすく、またその関係性も崩しやすいのですが、恐らく最終的にはこの二人の関係性こそがモンテ・クリスト伯にとって最大の脅威になる、そう思えた今回。
■ペッポは
作中狂言回しの役割か、意外と面白い役どころで使われるのではないかと。
つか、そうだと面白いな(男だけど)。
2Dテクスチャリングにも慣れてきて、この静かな緊張感、雰囲気の中で、復讐、嫉妬、不安、愛憎、信頼、こんな言葉が頭の中でぐるぐる回る、この巌窟王という作品はかなり僕の好みになりそうです。
#またこのショパンの別れの曲をアレンジしたようなオープニングと、2Dテクスチャリングの嵐で酔いそうなエンディングがまた秀逸。かなり好きかも。
第1幕、第2幕のカーニバルの喧騒とはうって変わり、静かな緊張感につつまれた第3幕。
モンテ・クリスト伯の目的は「復讐」にあるのですが、今回その対象と原因、またその手段についての伏線がかなり仕込まれていたと感じました。
■巌窟王とは
原作は読んだことないのですが、確か親友に裏切られ流刑となり岩の洞窟に幽閉されたことから巌窟王と名付けられ、その原因となった親友に復讐をしていく物語であると記憶しています。
今作の巌窟王 モンテ・クリスト伯もアルベールの両親と深く関わっており、惑星を放浪することになった原因を作っているのではないかと思われます。
■復讐の対象とは
アルベールの父親がモンテ・クリスト伯とアルベールの母親を巡っていろいろあったことは想像に難くありません。
そしてその結果として宇宙に放り出されることになったということも。
そのモンテ・クリスト伯が考える復讐とは?
最もつらい復讐とは?
それは最愛の人を奪われることではないか?
モンテ・クリスト伯が最も愛したのがアルベールの母親であるとするならば、奪った者の今最も愛するものを奪うこと、つまりアルベールを復讐の対象にすることでしょう。
■その方法とは
アルベールから大事なものを少しずつ奪っていく。そんな気がします。
今週アルベールの友人が紹介されたのも、その中にある微妙なゆがみを突いて友人関係を壊して行く、そんな布石に感じられました。
すでにそのゆがみは散りばめられていて、ヴァランティーヌとマクシミリアンの関係性や、ドプレーの人を見下す態度など少しつつけばこの均衡はいつでも崩せる、そんな感じ。
また、パリとそれ以外の世界を完全に隔離している点、これすらも復讐のツールというかバックグラウンドとして利用されそうな勢いです。
■その中でポイントとは
やはりアルベールとフランツの友情関係だと思います。
最もアルベールの心を崩しやすく、またその関係性も崩しやすいのですが、恐らく最終的にはこの二人の関係性こそがモンテ・クリスト伯にとって最大の脅威になる、そう思えた今回。
■ペッポは
作中狂言回しの役割か、意外と面白い役どころで使われるのではないかと。
つか、そうだと面白いな(男だけど)。
2Dテクスチャリングにも慣れてきて、この静かな緊張感、雰囲気の中で、復讐、嫉妬、不安、愛憎、信頼、こんな言葉が頭の中でぐるぐる回る、この巌窟王という作品はかなり僕の好みになりそうです。
#またこのショパンの別れの曲をアレンジしたようなオープニングと、2Dテクスチャリングの嵐で酔いそうなエンディングがまた秀逸。かなり好きかも。