蒼穹のぺうげおっと

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ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 第9話 「台風一過・虚像ト実像」 感想

2010-03-03 22:37:07 | ソ・ラ・ノ・ヲ・ト
物語も秋に入り、先週の物語を見たときに感じた、季節の移ろいと共に物語も進行するんだろうなぁ、という予感はビンゴでした。

そして物語のクライマックスは間違いなく冬。
物語の展開の厳しさを暗示させる冬なのか、それともその冬の後に来る春に希望を見出すのか。
個人的にはそういう展開を希望ですね。

今回のポイントはサブタイトルの通り、台風に合わせた虚像と実像のお話。

虚像と実像、憧れであり続けるというのも実は辛い、というのがクラウスを通じて描かれるわけですが、でもこの意味合いは二重、三重の意味合いがあった、というのが上手いなと思わせるところでした。

クラウスとクレハの関係性が直接的に描かれるんだけれども、実はその虚像と実像は、部下から見られたときのリオがそうあろうとしているように、そしてリオから見た
ときのイリヤ皇女殿下も実はそういうところがあったんじゃなかろうか、と思わせるところがポイント。

しかしながら、クレハはクレハでまた少し大人になって、クラウスが憧れのクラウスではない別の人だと気がついたとしても、自分を命がけで助けてくれた人には変わらないということを自分の中で大事にしたことと、クラウス自身も自分が憧れじゃないと分かったときに相手が傷つくことを慮って、命がけでそれを演じきった優しさ、それが両方とも表現されていて、とても優しいハーモニーを奏でる、というのがこの物語の特徴だな、と改めて思ったのでした。

虚像と実像。

確かに虚像であり続けるのは辛いけど、でも虚像でも実像でも、クラウスがクレハを命がけで助けた事実は同じ。

リオにとってのイリヤ皇女殿下というのは虚像なのかもしれないし、実像なのかもしれない。
ここがやっぱり物語のキーポイントなんだよね、きっと。
#リオが子供は嫌いだ、と言ったのは、イリヤ皇女殿下の前では自分が子供であって、ひょっとしたら子供時代の何かのアクシデントがきっかけでリオはイリヤ皇女殿下と何かあって、自己嫌悪に陥ってたりするんだろうか・・・。

この関係性に敏感に気がついているのがカナタ。

カナタの素直さが、リオの虚像も実像も解きほぐすといいねぇ。

そしてこの台風が去った後のような青空、これを見たいものです。


そして物語は冬へ。

今回のタケミカヅチの登場は、1度だけ訪れるという完全復活への序章。
#砲門は使えるという事実も分かり、後は駆動系(多脚系?)の修理のみ。

残り話数を考えてもやはり冬はクライマックスでしょう。

今回はさりげなくクレハの両親の話も入ったし、フィリシアは1回で過去編の深いところまでやったので、残るはノエル。
そしてその後、クライマックスでリオという形かな。

カナタは未来へ向かう位置づけだから、味噌っかすという表現からスタートで、1121小隊を通じて和音を奏でるのがカナタのお仕事。
あの素直さに期待です。

それにしても今回も映像が美しかったです。
麦の穂とかの映像は素晴らしいね。

世界観とか美術とか、本当に丁寧に作ってるよね。嬉しくなるね。

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