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ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 第10話 「旅立チ・初雪ノ頃」 感想

2010-03-09 22:01:02 | ソ・ラ・ノ・ヲ・ト
旅立ちとはそういうことだったんだね・・・。


改めて思うのですが、このソ・ラ・ノ・ヲ・トみたいな作品はこの先も大切に残って欲しいなと思います。
こういう出会いと別れを丁寧に描きながら、季節の移ろいとともに物語を静かに進めていく。
こういう丁寧な作品ってやっぱり好きです。


この物語の中心はカナタなんだけれども、物語自体の中心はリオなんですよ、やっぱり。
というかこの二人なんですけれども。

ストーリーの中心はリオ。
それを溶かして動かしていくのがカナタ。

だからリオの物語は冬に入って、ようやく自分の過去、家、しがらみと向き合うときが来た。
カナタの成長の物語でありながら、リオが過去から前(未来)を向く物語でもある。

ここまでゆっくりと、丁寧に描いてきたからこそぐっと来る部分。

そこに響くアメージング・グレイス。
しかもカナタと二人のハーモニー。

やっぱりこの二人の物語なんだな、と改めて思うシーン。


いやー、本当にしみじみと良いです。
丁寧に描かれる背景、しみじみと響くハーモニー。

良作だと思います。


フクロウのシュコが第1話でリオから鈴を奪って逃げようとしたのは、ひょっとしたらイリヤ皇女殿下のことを覚えていて、それであの鈴を懐かしんでいたのかもしれないな、なんて思いました。
しかもそれを身に着けているのは、イリヤ皇女殿下の面影を残すリオだから。

そしてその鈴をきっかけにカナタとリオの距離が近づいていく。

シュコ、侮れない。


リオが過去や自分の家に向き合うにあたり、そのきっかけを与えるのがカナタ。

迷ってもいいじゃないか、と恥ずかしげもなく言えるカナタ。
マダムと出合ったことで、自分の母へのわだかまりも自分なりに思えることがあったのかもしれない。
#自分の母親は自分が思うほど不幸ではなかったのではないか・・・、とか。

ひょっとしたら川でおぼれていたのはリオだったのかもしれない。

多分、王家に呼ばれるということは、停戦交渉の道具として位置づけられるか、もしくは交戦のシンボルとして祭り上げられるか。
いずれにしても、イリヤ皇女殿下の役割を担わないといけない、場合によっては輿入れする役割を担うかもしれない。

それらを全て受け入れて、それでも自分で決断して、前(未来)へ進もうとするリオ。

それを促したのはカナタの素直さ。

やっぱりカナタを軸にして、ハーモニーが一つずつ増えていく。

これが5人のハーモニーになるときが、この物語のクライマックスなんだろうね。

1回だけ訪れるという、タケミカヅチの完全起動はひょっとしたらリオを助けに行くシーンとかだったりすると熱いよね。


前に進むための旅立ちって良いね。
そしてアメージング・グレイス。

これはやっぱり良いね。
こういう作品はこの先も本当に残って欲しいな、と思います。

残りあと数話だと思いますが、エンディングは春を迎えて欲しいなと、切に願うところです。

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2 コメント

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私ばかりで申し訳ないですが (こばやし)
2010-03-14 23:39:29
みなさんコメント控えられているようなので、じっとしてましたが、ようやく今週分を見たら!

アメージンググレイスのハーモニーにはやられました。涙腺をやられました。まさか合奏するとは。

いやー、アニメって、本当にすばらしいですね。(映画の解説者風に)

P.S.「東のエデン劇場版」のⅠを先週、Ⅱを今日見たのですが、メッセージ、確かに受け取りました。
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ハーモニー (燕。@管理人)
2010-03-17 23:06:54
■こばやしさんへ
そう、そうなんです。あのハーモニーはやばいですよ。
ちょっと涙腺刺激されちゃいますよね。
これはですね、やっぱりハーモニーなんですよ。物語のポイントは。
それを引き出すのがカナタなんですよね。これが良いのです。
#東のエデン、まだ観てないのよ。観たいなぁ。
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