蒼穹のぺうげおっと

-PEUGEOT in the AZURE- マンガ・小説・アニメの感想を書き流すファフナーとエウレカ好きのサイトです

エウレカセブンにみるパラダイムシフトの予感

2005-05-26 17:50:30 | エウレカセブン
最近個人的にイチオシなのが「交響詩篇エウレカセブン」ですが、放送初日の朝日新聞TV欄の試写室に記事が掲載されていたのは記憶に新しいところです。
#あと「フタコイオルタナティブ」もイチオシですがその話はまた今度。

さて、そんな「交響詩篇エウレカセブン」ですが、本日の「日経新聞」にも記事が掲載されていましたね。
しかもTV欄じゃなくてちゃんと経済欄で。

放送当初から日曜日の朝7:00というのは厳しいんじゃないか?という声もあるのですが、僕個人としてはHDレコーダーで録画して観ているのでそれほど困ったことは無いんですが、やはりこの時間帯に設定したのは、色々とチャレンジな部分もあるようですね。

■タイムシフト視聴
日経新聞で取り上げられていたのは、「タイムシフト」という考え方で、通常タイムシフトというと「追いかけ再生」なんかの考え方になると思うのですが、それとはちょっと違って、放送時間帯に対する視聴率とCM(収入)に関するパラダイムシフト的考え方ですね。

通常、テレビ局の収入はCM収入になりますが、その金額はいわゆる「ゴールデン」などの時間帯によって変わってきますよね。
それが「ネット配信」や「HDレコーダー」の普及により、リアルタイム性が薄れ、CM収入の考え方が変わってくる、というものです。

■パラダイムシフトは起こるのか?
「タイムシフト」の考え方が今すぐ浸透するか?というと、さすがにそういうことは無いと思いますが、大手広告宣伝会社の方は「杞憂に過ぎない」とコメントしているようみたいですね。

じゃあ、ほんとに「杞憂」か?というと、HDレコーダーやストリーミング配信を実際に利用している僕らなんかからすると実際CMカットしたりするし(でもCMも大事な情報源として観てますけどね)、HDレコーダーの普及がもっと進めばそれなりに無視できない状態になるかもしれませんね。
そしてその普及スピードはかなり速いんじゃないかと思いますよ。
#実際HDレコーダーはEPG予約含めて超便利だし、画質を考えてももうビデオに戻れないというのが僕の本音。

■エウレカセブンの試み メディアの融合
そういう中でこの「交響詩篇エウレカセブン」の試みは面白いなと思います。
朝7:00という時間帯の設定はプロデューサーである「竹田青滋氏のコメント」の記事でも書いたのですが、子供の感性を侮ってはいけないという意思に基づいて挑戦しているというのもありますが、ビジネス的には以下の手法を取っているんですね。
これはある意味常識破りです。

1.放送直後からインターネットで無料配信
2.深夜時間枠に再放送

こういう手法を取っている番組は少なくとも観たことないんですが、コミックス1巻にもDVDで第1話を収録しているし、ネットやメディアと融合することで、「交響詩篇エウレカセブン」という作品全体をフルに使ってビジネスしましょう、という試みは面白いと思います。
結果的に評判を呼べば視聴率も上がるわけで、いわゆるTV局と制作サイドでWin-Winの関係を築けることになりますから。
#HDレコーダーが普及しても本当に好きな作品はリアルタイムで観ますからね。僕も。エウレカは起きれないだけで(笑)。

■他にも
GONZOの社長もこれに近い感じをもっていると思われます。
この社長がビジネスマンとして非常に優秀な方なんですが、今の深夜枠のアニメ時間帯を「DVD販売のためのプロモーション」と考えているそうです。
これも面白い考え方だなと。

深夜枠のCM料は安いわけで、リアルタイムで観る人もいればHDレコーダーで録画する人も増えている点に着目しているんですね。
それがHPやブログで評判を呼べばDVDが売れて、CM料(この場合制作費)を支払っても結果として儲かるというビジネスモデルですね。

■そうは言っても
露骨なガンプラ販売戦略を作中に反映しなくちゃいけないような状況はどうかなと思うのですが、お金が動かないことには作品も出来上がらないので、販売サイドの人には「なら買うしかないじゃないか!」と思わせるような自然な販売戦略をお願いしたいところです。

■さらにそうは言っても
基本は作品が面白いかどうか?という最も基本で大事なところに帰結するはずなんですよね。
そういう意味ではこの「交響詩篇エウレカセブン」現在までのところ期待していた以上に面白いです。
つか、か・な・り・良いです。
#特に画はもちろん、脚本部分は秀逸!!

こういう作品が世にたくさんあると幸せだなぁというのが偽らざる気持ちですね。

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2005-05-26 00:59:00 | Weblog
この記事のタイトルを見て冲方丁さんの日本SF大賞受賞作マルドゥック・スクランブルの第1巻を思い浮かべた方、僕は決してそういう人は嫌いではありません、つか、むしろ積極的に仲良くさせて頂きたいのですが、今回は冲方丁さんの記事ではありません。
#それはまた別の機会に。

さて、最近僕の中でその冲方丁さんと同じくらい好きな作家さんに福井晴敏さんがいるのですが、どうやら映画「亡国のイージス」の公開日が決まったみたいですね。
7月30日ということで、これはちょっと行ってみようかなと思っています。

福井晴敏さんの映画と言えば、「亡国のイージス」の前に「戦国自衛隊1549」の方が先に6月11日から公開されますな。
こちらも何気に楽しみにしております。

* * *

福井作品には女性ファンも多いのではないか?という持論を持っているのですが、今日も会社で福井作品好きのお姉さんと話しをしておりました。

姉さん「おーい、戦国自衛隊1549のキャスト見た?」
燕。 「ええ、一応チェックしましたよ。亡国のイージスの時はそれでネタバレして痛い目を見ましたけど(実話)。」

姉さん「(同じ福井作品の)Twelve Y.O.にさ、的場って人出てたの覚えてる?」
燕。 「うーん、Twelveだと平さんとか東馬さんしか思い出せないっすねぇ。誰でしたっけ?」
姉さん「海兵旅団を創設した人だよ。」
燕。 「あー、あの行方不明になった人ですね。思い出しました。どうなったんでしょうね、彼。」
姉さん「で、戦国自衛隊のキャスト見たよね?的場っているよねぇ。」

燕。 「・・・あっ、あっーーーーーー、あぅーーーーーー、あのタイムスリップして武将になってる人も的場(鹿賀丈史)!!」

姉さん「そう、その通り。ふふ。」

燕。 「なるほどーーー、それで当時行方不明になったのかぁ、おいおいどこまでつなげるんだって感じっすね。」
二人 「恐るべし福井晴敏!!」

とまあ、ひとしきり驚いたわけですが、今回の「戦国自衛隊1549」は昔あった映画の「戦国自衛隊」とちょっと設定が違っていて、一度タイムスリップしてしまった陸上自衛隊の1個小隊を現代から助けに行くという、もんの凄い設定から始まるみたいなんで、これはこれでちょっと楽しみですね。

* * *

ちなみにこのお姉さんとはその気になると、必要最低限の単語のみで会話が成立します。
例えば戦国自衛隊の後の会話で、

姉さん「4月1日に出た本あったよね。」
燕。 「(手帳を見ながら)ああ、あれですね。あれは良かったですよ~、ほんとに。」
姉さん「7月1日に出るらしいよ。まだタイトル未定らしいけどね。」
燕。 「・・・マジですか!?・・・マジですか!?」(二回言った、そして手帳に書き込む)

これだけの会話でマリみての新刊の話をしているとは誰も分かるまいってことですよ。
このお姉さんとは、人間どこまで会話を圧縮できるか?に挑戦してみたいと思っているのですが、この人はそこまで酔狂な人ではない常識をわきまえた方だということを念のため書いておきます。
・・・ここでようやくこの記事のタイトルに辿り着くわけですが、前振りが異常に長く全く関係ない記事だったことはここだけの秘密にしておいてください(長っ、つか、タイトルにすること自体おかしいよ)。
#ちなみにこのお姉さんとは「テニプリは最後にはきっとラケットを一度も振らずにラリーが続くに違いない」という共通の読みをしています。