娘と遊んだり家事手伝いをしたりしていると全く休んだ気になっていなままGWももう終盤を迎えておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
#そうしてまた作られないMGのガンプラが放置されていくのですが気にしないことにします。
さて、今月のガンダムエースにSEED、ハガレン、DESTINYそしてエウレカセブンのプロデューサーである竹田青滋氏のインタビューが興味深かったのでちょびっとピックアップしてみました。
DESTINYもそろそろ30話あたりを迎えていくにあたって、テーマ性みたいなところをもう一度見直しておくと残りの話が面白くなるんではないかと思うのです。
竹田青滋氏と言えば、その名前よりもミーアのマネージャーとして登場する変な関西弁のおじさんを思い出して頂いた方が分かりが良いと思う(のは自分だけですか?)のですが、実はこの方、報道出身の方だったんですね。
そういう人がガンダムといういわゆるフィクションの世界でどういうことを伝えようとしているのか?というのはちょっと興味がありましたね。
詳細はガンダムエースの記事を読んで頂いた方が良いと思うのですが、個人的に要約すると以下の3点かなと思います。
■暴走するテクノロジーへの警鐘
ゲノム系の問題について報道時代に特に興味を持って取材されたとのことですし、SEED制作時には福田監督と取材もしてるとのことで、その辺への危険性、問題提起を作品のテーマとして取り扱ったということなんですね。
SEEDでもDESTINYでもその辺の描写は結構されていて、視聴者サイドに「こういうことが技術的に可能なんだけれども、でも実際どうよ?そこまでして良いものなのか?」という問題提起的な描き方をしていますよね。
ここでのもう一つのポイントというか、本当に言いたいことは「その是非は問われないままできることはやってしまう」という姿勢に警鐘を鳴らしたいということなんですね。
もうちょっと良く考えようよ、みたいな。
■戦争についてももうちょっと考えようよ
やはり9・11が作品の方向性を決定付けた、そう断言しているようにSEEDでも途中から方向性が明確になりましたし、DESTINYについては正面から向き合ってますよね。
じゃあその中でどういうことを伝えたいかと言うと今の日本の戦争に対するスタンスに疑問を持っていて(イラク派兵など)「するするっと(深く議論することなしに)進んでいく」ことに危機感を持っている、だからそれを問う、つまりもうちょっと考えようよ、みたいな作品にしたい、そういう意図があるということなんですね。
オーブという国のモデルが日本だと言うことは分かりやすい点ですが、主人公たちがそういう国の出身で戦争がいざ始まって巻き込まれてしまったらどうなるか?日本という国に置き換えたらどうなるか?これがSEEDでの導入部分であるならば、DESTINYではもっと具体的に日本という国ならば強国から迫られたなら、戦争という現実に直面したならば、今の日本という国についてどう思うのか?そういうことを導入部分として考えて欲しい、そういうことなのかもしれません。
■世間についてもうちょっと考えてみてはどうだろうか?
上記2点については具体性を持ったテーマを提示しているんですが、共通する訴求ポイントとしては「世の中についてもう少し興味を持ってみたらどうだろうか?もう少し世の中のことについて考えてみてはどうだろうか?」ということなんじゃないかと思うんですね。これが3点目。
興味を持たないとなし崩し的に物事進んじゃうけど、本当にそれでいいの?みたいな。
そういう意味ではうちのブログを含め色んなブログのコメント欄、もしくはブログで感想を書かれている皆様の中でも「こうじゃないのか?」とか「これはおかしいだろう?」という話題が出ているのは制作者サイドとしてはある意味感心を持ってもらうという狙いは成功しているのかなとも思います。
#純粋に作品の出来としてどうか?という点も問われるべきだとは思っていますので、それはそれで議論があっても良いと思いますし、それで面白くなるならば尚良しというところですよね。
SEEDやDESTINYについて、細かい見方をしていけば納得のいかないポイントもあるわけなんですが、大きな筋というかテーマの昇華のさせ方なんかについては十分楽しませてもらっているので、今後も楽しめる仕掛けをしていって頂きたいところです。
#そういう意味でDESTINYではタメが複数仕掛けられているのは理解しているつもりですが、そろそろ尺の問題もあることですし、個人的にはちょっぴり心配してきました。制作サイドの方々、頑張ってください(笑)。
■エウレカセブン
竹田Pはエウレカセブンについても言及されていて、ここでも面白いコメントを残されていましたよ。
まだまだ導入部なんで核心は語ってくれませんでしたが、以下2点は面白いなと。
■サブカルチャーからメインカルチャーを見る
DESTINYでは軍人の目線から見た物語だ、と明言しているあたりに今までの見方が間違ってなかったなと思ったところでもあるのですが、面白いのはそれを意識してエウレカセブンでは軍というメインカルチャーを外側からサブカルチャーの視点で見る、そういう試みをしているというところですね。
多角的に物事を見て、事象を噛み砕くことで物の本質が見えるんじゃないか、と竹田Pはコメントされているんですが、これは同感ですね。
というか、その方が説得力が増しますからね。
また社会人の世界ではそうして説明をしていかないと周囲の賛同は得られない(つまり仕事が回らない)わけで、至極まっとうなアプローチをされているというのに納得だし、またそれを番組を跨いで実践しているのはちょっと凄いなと思います。
ということでDESTINYを見ている人はエウレカセブンも見たほうが良いということですね(笑)。
#最近はHDDレコーダーとかPCで録画とか録画機能が発達してますからね。
#しかもエウレカセブンは深夜に再放送してますよ。これが嬉しい。
■子供の理解力は大人の認識を超越していく
エウレカセブンって僕も感想書いてますが、少年の成長物語の王道をいく中で、伏せられたテーマというかメッセージ性なんかは凄く丁寧だし、難しいことやってるなと感心することが多いのですが、それも確信犯的だったということなんですね。
これに激しく納得。
朝7時という子供向けの時間帯に設定しても十分ストーリーで勝負できる、むしろこういう番組を見た子供達がガンダムを大人になって理解したように、今は何かを感じてくれたら良い、そういう気持ちで勝負してきているのかな、と思いましたね。
つか、エウレカセブン自体は大人が見ても十分にストーリー勝負できてるし、むしろ最近の作品の中では抜けていると個人的には思うところなんですが、如何でしょうかね。
ちょっと長くなりましたが、たまにはプロデューサーが何を考えているのか?そんなところに視点を持っていってDESTINYとかエウレカセブンとか見てみるのも面白いかなと思います。
作品の楽しみ方は人それぞれですので、今回の記事はあくまで楽しみ方の一つということでご理解頂ければ幸いです。
#そうしてまた作られないMGのガンプラが放置されていくのですが気にしないことにします。
さて、今月のガンダムエースにSEED、ハガレン、DESTINYそしてエウレカセブンのプロデューサーである竹田青滋氏のインタビューが興味深かったのでちょびっとピックアップしてみました。
DESTINYもそろそろ30話あたりを迎えていくにあたって、テーマ性みたいなところをもう一度見直しておくと残りの話が面白くなるんではないかと思うのです。
竹田青滋氏と言えば、その名前よりもミーアのマネージャーとして登場する変な関西弁のおじさんを思い出して頂いた方が分かりが良いと思う(のは自分だけですか?)のですが、実はこの方、報道出身の方だったんですね。
そういう人がガンダムといういわゆるフィクションの世界でどういうことを伝えようとしているのか?というのはちょっと興味がありましたね。
詳細はガンダムエースの記事を読んで頂いた方が良いと思うのですが、個人的に要約すると以下の3点かなと思います。
■暴走するテクノロジーへの警鐘
ゲノム系の問題について報道時代に特に興味を持って取材されたとのことですし、SEED制作時には福田監督と取材もしてるとのことで、その辺への危険性、問題提起を作品のテーマとして取り扱ったということなんですね。
SEEDでもDESTINYでもその辺の描写は結構されていて、視聴者サイドに「こういうことが技術的に可能なんだけれども、でも実際どうよ?そこまでして良いものなのか?」という問題提起的な描き方をしていますよね。
ここでのもう一つのポイントというか、本当に言いたいことは「その是非は問われないままできることはやってしまう」という姿勢に警鐘を鳴らしたいということなんですね。
もうちょっと良く考えようよ、みたいな。
■戦争についてももうちょっと考えようよ
やはり9・11が作品の方向性を決定付けた、そう断言しているようにSEEDでも途中から方向性が明確になりましたし、DESTINYについては正面から向き合ってますよね。
じゃあその中でどういうことを伝えたいかと言うと今の日本の戦争に対するスタンスに疑問を持っていて(イラク派兵など)「するするっと(深く議論することなしに)進んでいく」ことに危機感を持っている、だからそれを問う、つまりもうちょっと考えようよ、みたいな作品にしたい、そういう意図があるということなんですね。
オーブという国のモデルが日本だと言うことは分かりやすい点ですが、主人公たちがそういう国の出身で戦争がいざ始まって巻き込まれてしまったらどうなるか?日本という国に置き換えたらどうなるか?これがSEEDでの導入部分であるならば、DESTINYではもっと具体的に日本という国ならば強国から迫られたなら、戦争という現実に直面したならば、今の日本という国についてどう思うのか?そういうことを導入部分として考えて欲しい、そういうことなのかもしれません。
■世間についてもうちょっと考えてみてはどうだろうか?
上記2点については具体性を持ったテーマを提示しているんですが、共通する訴求ポイントとしては「世の中についてもう少し興味を持ってみたらどうだろうか?もう少し世の中のことについて考えてみてはどうだろうか?」ということなんじゃないかと思うんですね。これが3点目。
興味を持たないとなし崩し的に物事進んじゃうけど、本当にそれでいいの?みたいな。
そういう意味ではうちのブログを含め色んなブログのコメント欄、もしくはブログで感想を書かれている皆様の中でも「こうじゃないのか?」とか「これはおかしいだろう?」という話題が出ているのは制作者サイドとしてはある意味感心を持ってもらうという狙いは成功しているのかなとも思います。
#純粋に作品の出来としてどうか?という点も問われるべきだとは思っていますので、それはそれで議論があっても良いと思いますし、それで面白くなるならば尚良しというところですよね。
SEEDやDESTINYについて、細かい見方をしていけば納得のいかないポイントもあるわけなんですが、大きな筋というかテーマの昇華のさせ方なんかについては十分楽しませてもらっているので、今後も楽しめる仕掛けをしていって頂きたいところです。
#そういう意味でDESTINYではタメが複数仕掛けられているのは理解しているつもりですが、そろそろ尺の問題もあることですし、個人的にはちょっぴり心配してきました。制作サイドの方々、頑張ってください(笑)。
■エウレカセブン
竹田Pはエウレカセブンについても言及されていて、ここでも面白いコメントを残されていましたよ。
まだまだ導入部なんで核心は語ってくれませんでしたが、以下2点は面白いなと。
■サブカルチャーからメインカルチャーを見る
DESTINYでは軍人の目線から見た物語だ、と明言しているあたりに今までの見方が間違ってなかったなと思ったところでもあるのですが、面白いのはそれを意識してエウレカセブンでは軍というメインカルチャーを外側からサブカルチャーの視点で見る、そういう試みをしているというところですね。
多角的に物事を見て、事象を噛み砕くことで物の本質が見えるんじゃないか、と竹田Pはコメントされているんですが、これは同感ですね。
というか、その方が説得力が増しますからね。
また社会人の世界ではそうして説明をしていかないと周囲の賛同は得られない(つまり仕事が回らない)わけで、至極まっとうなアプローチをされているというのに納得だし、またそれを番組を跨いで実践しているのはちょっと凄いなと思います。
ということでDESTINYを見ている人はエウレカセブンも見たほうが良いということですね(笑)。
#最近はHDDレコーダーとかPCで録画とか録画機能が発達してますからね。
#しかもエウレカセブンは深夜に再放送してますよ。これが嬉しい。
■子供の理解力は大人の認識を超越していく
エウレカセブンって僕も感想書いてますが、少年の成長物語の王道をいく中で、伏せられたテーマというかメッセージ性なんかは凄く丁寧だし、難しいことやってるなと感心することが多いのですが、それも確信犯的だったということなんですね。
これに激しく納得。
朝7時という子供向けの時間帯に設定しても十分ストーリーで勝負できる、むしろこういう番組を見た子供達がガンダムを大人になって理解したように、今は何かを感じてくれたら良い、そういう気持ちで勝負してきているのかな、と思いましたね。
つか、エウレカセブン自体は大人が見ても十分にストーリー勝負できてるし、むしろ最近の作品の中では抜けていると個人的には思うところなんですが、如何でしょうかね。
ちょっと長くなりましたが、たまにはプロデューサーが何を考えているのか?そんなところに視点を持っていってDESTINYとかエウレカセブンとか見てみるのも面白いかなと思います。
作品の楽しみ方は人それぞれですので、今回の記事はあくまで楽しみ方の一つということでご理解頂ければ幸いです。