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交響詩篇エウレカセブン 第5話「ビビット・ビット」 感想

2005-05-16 18:30:00 | エウレカセブン
「先生、レントンが・・・、クネクネしてます」

爆笑。
今回も我等が愛すべきヘタレ主人公レントンのいい感じのマスコットぷりに癒されました。
いやー、ほんとレントン大好きです。

さて、第5話となったエウレカセブンですが、今回もテンポ良くて十分楽しめたのですが、これまでの4話と比較すると何となくライトエンタメに振ったというか、いつもストーリーの下を潜行するかのような仕掛けが少なめか?と思って観ていたら、今回は脚本が佐藤大氏ではなかったのですね。
今回の脚本はSEEDでもおなじみの野村祐一氏だったのですね。
これはこれで十分楽しめたのですが、個人的にはシリーズ構成している佐藤大氏の脚本希望かも。
#脚本を複数人で構成するのって難しそうですよね。
#そういう意味で今回はテンポ・演出などは十分面白かったのですが、大きな伏線をいつも小出しにしてくるような演出があると良かったなと思ったり。

■愛すべきヘタレ主人公レントン
ミステリー的要素も入れつつ展開されるエウレカセブンですが、個人的にはレントンの成長物語が一番面白いですね。
そういう意味で今回もレントンは最高でした(笑)。

一応第3話までを少年の旅立ちとして丁寧に描き、第4話で新しい生活での最初の試練みたいな感じで描いて来ていると思うのですが、今回の第5話ではそんな新生活を送るレントンが徐々にゲッコーステートのメンバーに馴染んでいく、その第1歩が描かれたのかなと思います。
こういう丁寧なストーリーの進め方はマンガであってもアニメであっても大好きです。

恐らくレントンの馴染み方の描かれ方(変な言い回しだな・・・)を考えるに、

まず、エウレカとホランド(でもこの二人はまた後で深く描かれるはず)。
レントンを月光号に乗せた人たちを毎回クローズアップ(既にこれは為されていますね)。

次にタルホ姉さん。
これも既に馴染んできた、というか今回の狙いがそこにあったと思いますが。
タルホ姉さんが何故レントンに興味があるのか?ちょっかいを出すのか?については後述しますね。

マシューとヒルダ。
ここは割と中立派というか、面白ければOK派ですね。
何かとレントンを気にしてあげる、そんな感じの人たちで、これも今回の狙いに入ってましたね。

今回のストーリーとしては、レントンをゲッコーステートのメンバーとしてマスコット的にでも迎え入れていく狙いがあったと思うし、そこでヘタレなのに、体を張ってタルホ姉さんを守りに行くレントンにその結果には関係なく、メンバーとして受け入れるきっかけができたわけですよね。
#あそこで初めて操縦するLFOでザク色のLFOを倒してしまったら、違う作品になってしまうし(笑)。
#個人的にもウェルカムレントンって感じです。

さて、では今後のメンバー展開としては、今回ちらっと出てきたギジェットとムーンドギーあたりにスポットが当たるんじゃないかと思います。
公式を見るにレントンに対して好意は持っていないようなので、年が近い二人とどう絡んでいくか?
これまではいたずら好きとは言え、レントンは大人(エウレカ以外は20代以上)と接して来ているわけで、自分のことを好ましく思っていないメンバーとどう交流していくのか?この辺が楽しみですね。

■好ましく思っていないと言うならば・・・
これはもう次回の予告を観ると明らかですが、エウレカの子供達、モーリス、メーテル、リンクですね。

「要はママと相性悪いって事でしょう?」

この3人としては自分たち以外にホランドを除いては笑顔を見せないママ(エウレカ)が、冴えない子供であるレントンを気にかけているのが気に入らないなんですね。
まるでママを取られちゃうんじゃないか、という感じで。
だから何かとレントンを遠ざけようとするんですね。

小さい子にとってはママという存在って絶対的なものだから、自分の娘を見てもそうだし、妙に納得な部分はありますね。
#GW中に自分が奥さんとずっと一緒にいるもんだから、娘はママを取られたと思う行動を取るわけで、またそれが微笑ましいんですよ。

(自分も子供だけど)子供相手にムキになって「自分のリフなら酔わない」の証明とか、醜態さらしちゃった汚名を返上するために次週飛び出しちゃう?そんな展開でしょうか。

4話で新生活の困難さ、5話で(好意ある仲間との)交流、6話で(好意が無い相手との)交流というのはやはり順を追うステップでしっかり描いてくれそうだなと思いますね。

■タルホ姉さん
今回タルホ姉さん全面展開で非常に満足なんですが、今回タルホ姉さんが何故最初からレントンを気にかけているのかが分かったような気がしました。

タルホ姉さんの気持ちはOPからも分かるようにホランドに向かっているのはレントンがエウレカのことを好きなのと同じくらい分かりやすいんですが、どちらも相手があまり意識していないところがツボですね(レントンに至っては現時点絶望的なほどに)。

ホランドは分かって意識を逸らしているのか、そもそもヘビーに鈍感なのか(第4話で「女心はわからねぇ」なんて言ってたし)、恐らくその両方のような気はしますが、その原因はレントンのお姉ちゃん、ダイアンにあるんじゃないかと思うわけです。

ホランドの意中の人は(今はどうか分かりませんが)ダイアンだったんじゃないか?という気がしますね。
そのことについてはタルホ姉さんも分かっている気がして、今回酔いつぶれてしまったんですが、タルホ姉さんはあの後ホランドがレントンに目をかけているのはアドロックの息子という観点だけじゃなくて、タルホ姉さんからは(恋敵となる)ダイアンの弟だから、という観点でみてるんじゃないかなぁ。

だからこそ、レントンを初めて見たときのニヤリとした表情だったり、いつもちょっかいをかけてしまう行動になったりしてるんじゃないかと。
#レントンがタルホ姉さんの中にお姉ちゃんを見たという台詞は、タルホ姉さんも意識していたっていうのは考えすぎか?

ホランドとタルホ姉さんについてはダイアン絡みでもう一回スポットが当たるんじゃないかと思っています。

そうは言っても、タルホ姉さん、良かったですね(笑)。
気持ちが大事ですよね。気持ちが(誰に言ってるんですか)。

■エウレカ

「レントン、私たちって相性悪いんだって」

笑えるシーンでした。
つか、エウレカはレントンのことだと笑ってるんですよね。
それだけでも相性は良いはずなんで、レントン頑張れ(笑)。

エウレカはニルバーシュだけじゃなくて、機械全般の気持ちが分かるようで明らかに普通の人と異なっているわけですが、

「・・・レントンも分かるって・・・」

ってこの辺が後々誤解としてエウレカとレントンに何らかのイベントにならないかと期待。
レントンは確かにそう言ったんですが、実際エウレカが聞こえているのとは違うはずなんで、「嘘つき」とかあると面白いかも。
まあ、その前にもちっとエウレカとレントンの距離が縮まらないといけないと思いますが。

エウレカの調子の悪さというのは、パーツの声が聞こえるように、LFOを破壊するとそういう声が聞こえるはずで、ローレライで言うところのパウラみたいな感じになっているのかなぁ・・・。
月光号での旅の中でそういうのが積もっているのかも。
#この辺は全く根拠ありません。

■コンパクイロハ
これ、どこで売ってるんですか(笑)。
欲しいです。

■細かい演出
買い物リストの中に歯ブラシ1ダースとかってあったと思うんですが、最後の方でギジェットが歯磨きしてるシーンが入っていて、これが潔癖症の性格かぁと思って笑ってしまったんですが、その正反対にムーンドギーがお菓子を食べているという対比が印象的でした。
これって公式でも正反対の性格、みたいに書いてあったんで演出細かいなと(笑)。

とりあえず、アマゾンで「金枝篇」を購入してみようと思います。


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2005/7/22発売
第1話 第2話を収録
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