5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

草刈りロボット

2020-06-29 21:30:40 | くらし

陋屋の建坪に比べて我屋の庭は結構広い。周辺は住宅地だがどこからか野草の種が運ばれてくる。梅雨時の鬱陶しさはこれらの野草がちょっとした間に繁茂してしまうことだ。雨後の筍ではないが、茎の伸びや葉の広がりはあれよあれよという間。家の周りがすぐにジャングルと化す。生命力は若い彼らの方が老人グループのこちらに勝る。草刈りをなんとかせねばなるまいが、途方に暮れる。

無人で動き回って草刈りし、バッテリーの残量が少なくなると自動で充電して、昼夜を問わず稼働する「草刈りロボット」でもあったらずいぶん助かるなと思っていたら、NHK富山のニュースがそんな話題を提供してくれた。

魚津市は富山県内最大のリンゴの産地だが、ここの県果樹研究センターでは、リンゴ畑の下草刈用に開発された「草刈ロボット」の実演会が開かれて、リンゴ農家20軒余が参加した。魚津のリンゴ農家は人が運転する乗用草刈機を使っている。害虫対策に月に1~2度は畑全体の草刈りは必需の為、その省力化が大きな課題となっているとある。

岩手の除草機械メーカーが開発しこの草刈ロボットは、電動3輪駆動の躯体が前進して倒した草を車体裏側の回転刃で切り刻む。リンゴの木幹などに接触すると方向転換、バッテリー残量が少なくなると自動で充電器に接続し、昼夜を問わず24時間稼動できるというのが売りだ。

TV動画を見てみると、数年前から人気だという家電の「お掃除ロボット」の野外大型版のような動きをする。平地の刈り取りはまずまず出来ているようだが、電動ということからか、ちょっと非力に見える。1充電での稼働量はどれほどか。障害物周りや身丈の高い雑草の刈り残しが気になるし、刈り取った草の処理はどうするのだろうと、いろいろ疑問も湧いてくる。

りんご農家も同様の疑問がありそうで、「機械が全部やってくれたら本当に助かる」という声の一方「長い雑草を一気に刈り取れないと使えない」という意見も出たという。こうした声に対し「時間をかければきれいに刈り取れる」というのが役人の回答だったというが、農家としては不満が残りそうだ。実際の導入までには、県側の購入資金補助などさまざまなバックアップも必要になろう。

さて我が家の庭だが、TVで見るこのロボットはちょっと大きすぎるようだ。やっぱり、自分の鎌と鋏で雑草に立ち向かうしかなさそうである。

 


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