23日のコロナ、全国で1491人(延459888人)の感染と53人(累8036人)の死亡が確認されている。このうち、愛知県では63人(延26840人)の感染と1人(累572人)の死亡の発表があった。
痺れを切らして緊急事態解除を宣ったのはいいが、数字は横ばいか漸増の傾向にあるようだ。社会は早くもちゃっかりと平常モードに戻ったような様相だ。ワクチンが先行する欧米でも各国がアラートモードを緩めてはいない。むしろ制限を加える方向にあるというのにである。ちょっと怖い。
殻付きの落花生は好物なのだが、最近は年の所為で歯が滅法弱くなり、臼歯の穴に詰まるとほじくり出すのに一苦労する。だから固いものはやめにして、噛まずとも呑み込める柔らかいものばかりを食べる生活習慣となる。口中で舌をつかって殻や皮を剥いて中の実を食べられた若い頃が懐かしい。
ローストしたカボチャやヒマワリの種を食べるというのが中国人庶民のおやつスタイル。市場にゆけば種で膨らんだ小さなビニール袋を安価に手に入れることが出来るはずだ。
今日の中日夕刊「世界の街海外リポート」では北京特派員氏の「中国社会を映す利器」という題で、種の皮むき器の話題を取り上げている。そんな便利家電があるというのも中国らしい。
名づけて「電動殻むき神器」で一台99元(1600円)で売られている。7センチ角の立方体で、上部から種を入れるとウナリと一緒にモーターが動き、下部からは殻と実が分離されて出てくる仕組み。強すぎず弱すぎずの絶妙の力加減を発揮するそうだ。
名前と好奇心に負けて一台購入した特派員氏は、これまでの面倒な作業から解放されて至極便利だという。だが、皮むき作業に年季の入った中国人たちには「殻を割りながら食べるのがいいんだ」と、人気はいまひとつなのだとか。
彼等はポケットに種を入れて持ち歩き、暇ができると種を噛んで割った殻だけを口から吹き出して捨て、残った実だけをゆっくりと味わうという一連の動きを極めてアーティスティックに行える特技を持っている。見事だ。
こんなガジェットなど必要ない連中が大半なのだが、それでも神器が売れていく訳は、上手く殻を割れなくなった高齢者が買っているからだ。なるほどである。
「社会の高齢化で生まれた需要を上手く掴んで、すかさず商機にむつびつける。実に中国らしいと感じた」というのが特派員氏の感想だが、いやいや、高齢化なら中国の先をゆく我が国。高齢者向けの便利グッズなどスーパーや百均ショップを覗けばイヤでも見つかる。むしろモノがありすぎて無駄買いを誘発するリスクの方が高かろう。
終活を考えるイイ歳になったら買うよりも捨てることを先ず考えねばなるまい。アサガオやカボチャの種は孫にでも剥いてもらえばよろしかろう。
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