5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

ストウハ

2021-06-11 21:49:54 | くらし

6月13日のコロナ状況、全国で1387人(延775920人)の感染と32人(累14090人)の死亡が確認された。愛知県では102人(延49881人)の感染と2人(累890人)の死亡が報告されている。

「母さん、僕のあの帽子どうしたでせうね 
 ええ、夏、碓氷から霧積へ行くみちで 
 渓谷へ落としたあの麦藁帽ですよ…」

という詩の一節が思い出された。今日のNHK埼玉局が「夏を前に麦わら帽子づくり盛ん」という見出しのローカルニュースを載せていたからだ。

これは西條八十の詩だというが、1977年公開のカドカワ映画「人間の証明」のキャッチフレーズに使われたことで、こちらの記憶に残ったのだ。青く輝く夏空に向かって飛んでいく白く丸い帽子の行方も印象に残っている。原作は森村誠一のベストセラー小説だ。

明治時代に農家が麦藁を使って農閑期に作ったのがはじまりとされている春日部特産の麦わら帽子づくり。本格的な夏を前にして今が生産の最盛期だという。

昔は市内に複数の工房があったが、今では1軒のみと先細りの状態らしいが、これも安価な外国製の流入と需要の減に対応できなかった結果なのだろう。

麦わら帽子づくりは、和傘や扇子などと同様に、職人たちの分業で行われるものらしい。先ず初めに、紐状に編んだ麦わらを螺旋状にミシンで縫い合わせて、頭を覆う部分や鍔を作っていく。次に、型プレスをして形を整え、アクセサリーを縫い付けた後、鋏で縫い目からはみ出した繊維を丁寧に切り揃えながら仕上げる。

ビデオを見ると、男性用の中折れや女性用のカンカンなど、値の張るお洒落帽子がメインらしい。映画にもあった鍔の大きい実用的な麦わら帽子では、作る手間の割りに金がとれないということだろう。

こちらのイメージにある麦わら帽子が欲しければ、中国からの輸入品ばかりというのだろうか。「熱中症対策にも優れているので、今年の夏は麦わら帽子で楽しんでほしい」と工房側はいうのだけれど、、、

 


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