5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

1億5000万円のクロマグロ

2013-01-05 21:21:06 |  ニュース
「築地初競り、大間産マグロ1億5540万円」という昼のTVニュースに驚いた。

築地の中央卸売市場は今日が「初競り」。青森・大間で採れたクロマグロ(222キロ)が、1億5540万円の最高値で競り落とされた。キロ当たりにすると70万円の計算。去年の初競りでは5649万円が最高値だったのだから、いっきに3倍に飛び跳ねたことになる。「ご祝儀相場」だとはいうもののスゴイの一言。

競りに勝ったのは、東京のすしチェーン「すしざんまい」。此処は去年も最高値で落札した注目店だ。さっそく、午後には築地の本店で解体ショー。1貫の赤身128円、中トロ298円、大トロ398円の通常価格で提供されたのだそうだ。原価は1貫当たり4~5万円になるわけだから、「すしざんまい」のPR以外のなにものでもない。

我が家の昼の話題もこの「マグロ」の話題になったが、関係者の間にもいろいろの話題を提供したらしい。スポニチのニュースには「初セリのマグロ最高値に驚きや懸念」という記事も読める。

それによると、市場の関係者からは、驚きと今後の影響を懸念する声も多かったとある。

「あれはもうマグロじゃない。家が建つじゃないか」
「高額で落札して話題になるのが目的としか思えない」

正直、自分が感じたことと同じようなことを専門家がおっしゃるのだから、このセリ値は異常だということが読める。競りに参加した仲買人でさえ、値段を極限まで吊り上げたすしチェーンには拍手はなく、冷ややかな視線だったと書かれている。億単位の落札が呼び水になって今後のマグロ値が釣りあがるリスクを心配しているというわけだ。

世界中で、マグロの資源枯渇を心配し漁獲量制限を云々する現状なのだから、こうした話題が興味本位で世界に広がることは、たしかに価格高騰のきっかけにならないとも限らない。高価なマグロを食べる日本人のイメージは決して美しいものではなかろう。

「良いマグロで日本を元気づけたい」という「すしざんまい」社長の心意気はたいへん結構なはずなのだが。




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