5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

トランジットモール

2019-11-17 21:28:04 | 社会

トランジットというと「空港での飛行機の乗り継ぎをすること」という理解だったから、「岐阜でトランジットモール」というNHKのローカルニュースの見出しを読んで、民間空港のない岐阜に乗り継ぎ用のモールとはどういうことかと思って記事を読んでみた。

それによると、「ひとと車の共存」を目指し中心市街地の活性化につなげようと、岐阜市の大通りで一般の車を規制し、歩行者と路線バスやタクシーだけを通行させる新し取組みが行われたとある。トランジットモールはどうやらこちらにもなじみのある歩行者天国の変形版のようだ。自由に乗継げる公共交通はOKだからトランジットということなのだろうか。

この取り組みは岐阜市が出したアイデアらしい。岐阜の駅前から長良川の袂まで市街地を南北に結ぶ「金華橋通り」の中心部の片側4車線600mほどを一般車両の通行を規制。分離帯側の1車線を路線バスとタクシー専用、残りの3車線がを歩行者専用とした。

歩行者路には30ほどの出店が並び、スチールドラムの演奏体験や、けん玉コーナーも設けられ、家族連れたちが秋晴れの日曜日を楽しんでいたとある。

トランジットモールなどという洒落た英語を役人が思いつくとも思えない。ウイキを調べてみると、やはり、欧米にその先例が多くみられる。一般車両を制限して、歩行者、自転車、公共交通の動きをより自由かつ迅速にするというのが目的だとある。ホコテンのような遊びの要素はかならずしも必要とはされていないようだ。

1968年に始まったミネアポリスが先鞭となり全米各地にもある。地方都市が多いがニューヨークやロサンゼルスといった大都市の区部でも一部実施されているようだ。北米の場合は、歩行者優先ではなく、バス・タクシーを除く一般車両の通行禁止道路という意味合いが強いようだ。日本のトランジットモールは、前橋、金沢、姫路、那覇とといった地方都市で行われているとあった。

「道路幅が広いため、歩行者もくつろげる空間ができた。歩行者と公共交通がゆったり共存できる空間について真剣に検討していきたい」という岐阜市の交通総合政策課長のコメントがあるが、恒久的に実現ができれば結構なことだと思った。


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