5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

鶏卵の大乱

2016-12-12 22:03:04 | たべもの
「オオバン」のところでも書いたが、鳥インフルエンザの影響は隣の韓国でも大きく出ているようだ。

今日の朝鮮日報のニュースでは「鶏卵の大乱が起こるかも」という見出しだ。韻を踏む余裕はまだあるようだ。

寒さが続き高病原性鳥インフルエンザが長期化する模様が云われて鶏卵売価の引き上げの可能性が出てきたのだという。

大統領下ろしがひと段落した国民の食卓物価に赤信号が灯った。いくつかのスーパーでは、物量不足を理由に、顧客1人が1パックずつとする制限販売を始めたところも出てきているらしい。

鶏の殺処分が全国で始まって未だ半月だが、産卵鶏の数が急激に減少しているのだという。夏までは7500万羽を維持していた産卵鶏たが、夏の猛暑で400万羽近くが減少し、今回の殺処分でさらに400万羽が減少した。半年もしない間に10%が減ったことになる。

鶏が減れば卵が減り、価格は急激に上がるという理屈。卸価の上昇を理由に大型スーパーも先週末から小売価を平均5%程度上げた。鶏卵1個の平均が200Wということになると、日本の鶏卵よりも高いだろう。

基本食材としてなくてはならない必需品だし、物価安定の指標にもなる鶏卵が正月に向けて値上げとなれば、韓国経済への影響も表れてくるかもしれない。大統領代行の心配の種はこんなところにもありそうではないか。

東山動物園で死んだコクチョウはやはりH5N6の真性鶏インフルエンザだと確認がされ、動物園は全面休園に追い込まれた。栃木県では野鳥のオオタカから陽性反応が出たという報道もある。

寒波に乘って日本にやってくる渡り鳥。防疫システムは作動しない。ワクチンもない。となれば、罹患した鶏の異変を速く見つけて隔離し処分するしかない。養鶏業者は自分の鶏が罹患しないようにと祈り続けるだけだろう。

日本は韓国よりも広いとはいっても、いつ鶏卵売価に影響が出始めるのかは予断をゆるさない。台所を預かる主婦たちもスーパーの鶏卵パックの値付けが気になる日々がやってくるわけだ。


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