5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

蜜蜂と界面活性剤

2021-04-08 21:39:07 | 自然

8日のコロナ、愛知県では感染が144人(延28345人)死亡が1人(累591人)、全国では感染が3436人(延497591人)死亡が25人(累9351人)と発表された。大阪府、奈良県、福島県が過去最多の感染者を出している。

そんな中で「75歳以上の医療費負担を2割に上げよう」という立案の審議が衆議院で始まったというニュースもある。年収200万以上の人を対象に窓口負担を2割に引き上げるという。自分もその対象になるのだから聞き捨てならない。「現役世代の負担上昇を抑えて能力に応じた負担への見直しを進める必要あり」という首相の発言からは「取れるところから取って、その分を予備費に廻せば自分の好きにつかえる」という本音が読めそうだ。

さて、今日の話題は何にしようと探してNHKウエブで見つけたのが「高校生が蜂蜜で地域貢献」というニュースだ。

愛知商業高校は名古屋市東区の徳川町、尾張徳川家の菩提寺の建中寺の隣にある。その校舎屋上では約5万匹の密蜂が飼育され、年間で30キロの蜂蜜を収穫する〈ユネスコクラブ〉というクラブ活動が続いている。

名古屋の都心に近い高校だが、蜜蜂たちは2キロから3キロ離れたところまで飛んでゆき、れんげや菜の花の密を吸って戻ってくる。五箱ある巣箱には密蓋という蜂蜜の塊が出来上ってゆき、その糖度は80度以上になるのだという。

所在地にしろ菩提寺にしろ「徳川家」に縁ありということで、採用したブランドが「徳川ハチミツ」だ。「ハチミツによる地域活性化」をテーマに活動するクラブ員たち。地元との共同はもちろん、名古屋と縁の深い陸前高田市との林檎コラボだったり、ガーナのカカオを使ったフェアトレードの支援など積極的な活動を続けて全国的にもその評価は高いのだという。

蜜蜂といえば、今日のツイートには、最近よくニュースになる蜂の生息数の減少について、世界中で使われる〈ラウンドアップ〉という除草剤のグリフォセートという発がん成分が悪者だという説に対する新しい仮説が英国生態学協会から提示されたとあった。

この仮説は、蜜蜂の大量死の原因はグリフォセート以外の農薬成分、たとえば〈界面活性剤〉に責任があるかもしれないというものだ。除草剤の散布によって蜜蜂にかかる界面活性剤が蜂の活動能力を削いでしまい、それが死の原因になるというもの。〈ラウンドアップ〉の詳しい成分はどうやら非公開らしく、先ずは成分データがすべて公開されないと詳細な検証には結びつかないとしている。

〈ラウンドアップ〉に限らずグリフォセートの含まれた除草剤ならどこでも手に入る。名古屋の市街地でもこれを使って庭の手入れをする家庭がほとんどだろう。いわばどこに行っても周辺は農薬まみれというわけである。

発がん性が問題なグリフォセートにはしっかり注意するが、界面活性剤のような石鹸やシャンプーといった生活用品にも多用される成分には意識がいかず、不用意に使いすぎているかもしれない。

知らずに蜜蜂の命を縮めることにつながっているとしたら、懸命に働いてくれる蜂たちに申し訳ないではないか。ユネスコクラブの高校生たちはこうした側面に注目することはあるのだろうか。

 


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