5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

高麗仏像の盗難

2012-10-10 21:58:41 |  経済・政治・国際
お仲間の韓国人Jさんのブログ、最新のコラムは、文禄・慶長の役で朝鮮側に投降し、その後は朝鮮人として戦ったといわれる日本の武士「沙也可」についてだが、その結語にはちょっと気になる部分があった。

「どれほど歳月が流れ変わろうとも、歴史を消すことはできない。 その歴史的事実に対する評価は後世の人々の役割だ。歴史の根本自体を否定するのは問題だ。

韓国に近い対馬で、韓国の痕跡を消す作業が行われているという報道(中央日報 10/4)は衝撃的だ。樹齢1500年の公孫樹には、以前は「百済木」という案内板があったのが、新しい案内板から「百済」という文字が消えているのだという。それだけでなく、韓国観光客が押しかけることに反対する日本人たちのデモも広がっているという。」

とあるのだ。

対馬観光の目玉の大イチョウ。案内板の書き換えはほんとうにあったのだろうか。中央日報の記事を読んでみた。

9月29日の取材時には新旧二つの案内板が大イチョウの横に立っていたが、旧板にあった「半島由来」の表現が新板には載せられていないと書かれている。

ほかにも、元の侵攻の戦跡、左須浦の新案内板には「高麗軍1万人余りが参戦」という旧板の部分が抜けており、上見坂展望台の案内板には、「宗家の先祖が半島系だという事実はない」とある、という指摘だ。長崎県側の説明を聞かねば、こうした解説文の変更のほんとうの理由は判らないのだが。

さて、そんなJさんブログを訳した矢先、「対馬で仏像や経典の盗難が続いている」というWEBのニュースを読んだ。

10月8日、対馬市の海神神社では重要文化財の仏像「銅造如来立像」が紛失、さらに同日、市内の観音寺では県文化財の仏像「観世音菩薩坐像」が紛失、翌9日には、多久頭魂神社の観音堂から、県文化財の「大蔵経」の一部が無くなっているのが判ったという。連続紛失というのもおかしい。盗難にあったというのが自然だろう。

銅造如来立像は、統一新羅時代に作られ半島から伝来した仏像、観世音菩薩坐像は、高麗の浮石寺のために鋳造された旨が空洞内に納められた結縁文から読み取れる。また、大蔵経は高麗版で、韓国の伽耶山南印寺にある木版と合致するのだそうだ。なんと盗難の3点すべてが、朝鮮縁のものばかりだ。

中央日報の批判記事と対馬の文化財盗難。もちろん、二つが直接に関係するというものではないが、自分の外野認識からすると、なんともおかしな偶然とタイミングではないか。どうしても考えが短絡的になってしまう。

文化財が盗難だということになれば、盗人は誰なのか。盗みの動機が何なのかがとても気になる。

金銭目当ての単純動機だったというのならまだしも、両国の関係をさらに悪化させようとする凶悪な国際的意志が隠れていたなどということにでもなれば、もはや何をかいわんやである。

「未来への足取りも急がねばならぬが、過去の枠組みから抜け出すことが出来ない行動もせつない。実益のない戦いからは一日も早く抜け出さなければ。」Jさんは、こうも云ってコラムを終えている。










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