5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

三河湾のトンボロ

2020-06-03 21:25:27 | 自然

女三人よれば姦しいというが、最近の若いタレントは一人でもなんでこんなにウルさいのだろう。BSの公共放送。ジョギングをしながら観光地を巡る番組の進行役がこんな女性タレントのひとりだ。カメラの前では大げさに振る舞って大丈夫だからとでもディレクターに云われているのだろうか。いったい何に対して媚を売っているつもりなのだろう。

今日は鎌倉周辺を走るらしい。画面はちょうど江の島の遠景をドローンでとらえていた。ここには修学旅行で云ったのだからもう60年以上前のこと。自分のモノトーンな記憶とTVの映像とが違っていたのは、島への橋が新しく広いのと、江の島神社の境内が綺麗になっていたことくらいだ。

そんなうるさいTVを途中で切り上げて夕刊に目を落とすと、ここにも陸からつながったお椀型の小島の写真が見つかった。

ドローン撮影をした鳥の眼写真が中心になった「夕刊鳥瞰」というフォト記事である。まるでTVで見たばかりの江の島のミニサイズではないかと思いながら記事を読んだ。

三河湾は東幡豆の海岸沖に浮かぶ前島。大潮の干潮時には500m近い砂の道が陸地を島とを結ぶように現れるのだそうだ。本土と陸繋島とを繋ぐ砂州のことを陸繋砂州(りくけいさす)、イタリア語でトンボロというのだとウイキにある。

トンボロという言葉に聞き覚えがあった。たしかフランスのノルマンディ、サンマロ湾に浮かぶ「モンサンミシェル」の紹介映像がそう説明していた。干満の激しいこの湾だからこの「トンボロ現象」もひと際鮮やかになるものらしい。それもあってユネスコの世界文化遺産にも登録されているのだ。

さて我が三河湾のトンボロ、のどかな海岸で聞こえるのは、微風と静かに寄せる波の音、そして潮干狩りをすることもの声に応えるトンビの「ピ~ヒョロ」くらいのもの。干潮から二時間もすれば陽光は西に傾き、砂洲はどんどんと海の中に戻る。「そろそろ帰ろまい」ともういちどトンビが鳴いた。

名鉄三河線を使えば1時間ほどで行ける東幡豆駅。そこから少しあるいた岬の先に前島はある。電車の窓から島は見えても砂洲は見たことはない。大潮のタイミングを探してみるのも面白そうだ。平日の午後なら観光客も少なかろう。三密の心配もない。

 


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