5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

鳥インフル対応は早手回しに

2011-08-30 22:58:56 | 自然
暑さの盛りは過ぎてゆかず、昨日も今日も気温30度以上の真夏日。夏の疲れの所為もあってか、体がだるい。

インフルエンザは冬のものと思っていたが、どうやらそれは間違いのようだ。今日のBBCニュース、科学欄には「変種の発生で鳥インフルエンザの危険たかまる、中国とヴェトナムで」というリードの記事が載っている。

ワクチンの効かないミュータント病原体がアジア地区で広がりつつあり、鳥インフル再流行の兆しが読めると国連が警告を発したというのである。

ヴェトナムと中国で見つかった「変種」が人間にどんな影響を及ぼすのかは予想できないらしいが、ヴェトナムでウイルスが拡散すれば、タイ、マレーシア、カンボジアといった近隣諸国にも影響が広がる。すでに今年になってこの地域からは8人の死者が確認されているから今後は十分に注意をするようにというわけだ。

WHOの発表だと2003年以来、鳥インフルによる死亡は331名に昇る。この間に殺処分された養鶏の数は全世界で4億羽、これによる経済的被害は200億ドルに及んでいるのだそうだ。

鳥インフルピークの2006年には、世界中で4000件の発病があったが、当時発生した63カ国のうちで、現在も流行が続いているのは、バングラデシュ、中国、エジプト、インド、インドネシア、そしてヴェトナムの6カ国にとどまる。しかし、これら6カ国は国土の大きな国が多いから、汚染地域は広大だということにもなる。

罹患件数は2008年には再び上昇し始めているが、FAOによると、これは渡り鳥の動きの変化に起因しているのだという。ただ、ウイルスを運ぶのは野生の鳥であっても、養鶏生産と販売にかかわる人間の動きが、これを拡大しているのである。

2009年と10年、養鶏と野生鳥で確認された鳥ウイルスは、過去数年間はウイルス汚染のなかった、イスラエル、パレスティナ、ブルガリア、ルーマニア、ネパール、モンゴルといった国々で見つかっている。

すでに新型ウイルスは、北・中部のヴェトナムのほとんどで蔓延し始めており、朝鮮半島や日本にも影響するのは必至であるという。日本の宮崎の事例や、韓国が数十万匹の鶏や鴨を殺処分したのは記憶にあたらしい。

折から、毎日新聞にも「渡り鳥などが感染ルートか 農水省中間まとめ」という、鳥インフルに関するニュースが見つかった。

昨年11月~今年3月に9県の24養鶏場で発生した鳥インフルについて、農水省疫学調査チームによる「中間とりまとめ」が今日発表されている。

ここでも渡り鳥が日本にウイルスを持ち込んだ可能性が高いと指摘がされ、感染ルートは特定できないが、ネズミがウイルスを運んだ可能性を否定できないという。多発の要因については、昨年秋という比較的早い時期に国内にウイルスが持ち込まれて拡散したことや、今年1月中下旬の寒波で例年より多くの野鳥が飛来したことなどが推定できるのだそうだ。

FAOは世界各国に対して「ウイルス再発生に対する対応準備と監視継続」を呼びかけ始めた。暑い夏が過ぎれば、早めの鳥インフル対策が必要になてくるのだ。やはりここにも地球温暖化が影響しているのだろうか。自然環境変化のスピードが上がっている。










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