ツイッターでフォローしている指揮者のレナード・スラットキンがアンドレ・プレヴィンの訃報をツイートしているのを見つけた。
89歳で逝った先輩指揮者とは歳の差15年、二人はいったいどんな交友関係があったのだろう。弔意のつもりで、プレヴィンの十八番、ラフマニノフの交響曲2番を聴きながらこのブログを書いている。ウイキによるとスラットキンのラフマニノフも評判が高いというから、ラフマニノフ繋がりということかもしれない。
はやくも今日から弥生三月である。
これもフォロー相手の写真が得意な神父さんに、こんなツイートがある。「この季節、よく間違われてしまいがちなメジロとウグイス。チューチューと可愛らしい声で鳴き、梅の枝に止まって花の蜜を吸っているのはメジロ。ジッジッと地味な声で鳴き、茂みの中で虫を食べているのがウグイスです。色もずいぶん違いますね」
春が来たよと歌うウグイスは「ホーホケキョ」ではなかったのか。
最近の彼のフォトツイートには、スズメ、エナガ、ジョウビタキ、それにメジロといろいろな鳥が紹介されているが、ウグイスの出番はもう少し先のようである。
「ことばの歳時記」で金田一春彦先生は、呼び名の変わる鳥の代表がウグイスだとおっしゃっている。ウグイスはウグイスだろうと思ったのだが、ウグイスの飼育が盛んな京都(雅な趣味である)では、ウグイスが卵から孵ったときから巣立ちをするまでの段階に応じて、呼び名が九つ変わるのだそうだ。
鳥類研究家の川口孫次郎によると、孵って三日目が「クシ」、四日目が「コハリ」、五日目が「オーハリ」、六日目が「サキシラミ」、七日目が「サキビラキ」、八日目が「コイチョー」、こ九日目が「オーイチョー」、十日目が「ブットー」、そして十一日目が巣立ちの意味で「ダチ」に変わるのだという。一日毎に名前が変わるのだから目まぐるしいが、これは京都のウグイス以外にはあるまいと金田一先生も驚いている。
呼び名によって生後何日というのがわかるわけだ。それぞれの呼び名の意味までは先生も説明していないのだが、これが分かったら、もっと面白かろう。「大銀杏」「仏頭」なんて漢字をあてるのだろうか。
鳥類学者の川口孫次郎は、鳥の囀りを人間のことばやフレーズに当てはめて覚えやすくすることを「聞きなし」と言った最初の学者らしい。ウグイスの鳴き声は「法華経」という字があてられている。
WEBを探って正岡子規のこんなウグイスの句をみつけた。神父さんのツイートに初音ウグイスの写真が載って来るのを楽しみにしよう。
「鶯の 覚束なくも 初音哉」
CDのプレヴィンはちょうど「ヴォカリーズ」を奏でている。
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