5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

暮れ参りと初詣で

2015-01-01 21:51:17 | くらし
2015年が何事もなく明けた。日本海側の雪の一部が昼過ぎには当地方の頭上からパラリと新雪を振りかけたが吹雪にはならなかった。

今年も初詣は我が町の神社に出かける。去年も書いたが参拝客は結構な数だ。若者たちが突然信心深くなった訳でもあるまいが、最近は天変地異が続くということと何か関係でもあるのだろうか。

子供連れの家族がほとんど、皆おとなしく順番を待って、参拝を済ますと社務所でお札やお御籤を買い求めてゆく。賽銭のかますもすでにだいぶん溜まってきている。札の姿が見えないのもアベノミクス効果は一般市民たちには行き渡っていない証拠だろう。

さて、初詣の神社のはなしをもうひとつ。

名古屋の北部、大曽根には「羊神社」という今年の干支の名前がついた小さな神社がある。12年に1回の恵方ということで今年はずいぶん賑わいそうだと予想して、実は年内参拝を敢行した。暮れ参りである。

この羊神社は、奈良時代に群馬の辺を治めていたとされる「羊太夫」が、奈良の都に行く途中に立ち寄り、火の神をまつったことからその名が付いたと伝えられている。

ここは辻町。上飯田のバス停から歩いて10分ほどだ。昔は「火辻」と云ったのがいつしか「火」は要らぬからと「辻」だけになったと云う謂れもあるのだ。地名からして「ひつじ」である。

小さな社の割りに参道らしき路地があり、大きな石の鳥居も立っている。鳥居を潜った境内には狛犬ならぬ狛羊が置かれ、手水舎では竜神の代わりに羊が口から水を吹いている。羊は日本列島とはさほどに親和性のない大陸系の動物だが、八百万の神の一つに崇められているのは不思議だ。

年の瀬だったが、自分と同じような目的だろうと察せられる若い連中が数人やってきていた。彼らは拝殿前に進んでもなぜだか柏手を打とうとしない。約束事をしらないのか、こちらの存在が気になっているのか。だから、一際おおきなニ拍手をパンパンと響かせてやった。おかげで、願い事をするのを忘れてしまった。

今日は未明から大勢の人が長い列をつくり、一年の幸せと健康を願っていたとNHKがレポートしている。やはり、我が町の神社同様に、若い家族連れがやってきて、おとなしく参拝をし、帰りの上飯田では何か暖かいものを食べながら、元日のひとときを過ごしていったのだろう。



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