里山日記

NPO法人「里山を守る会」における活動の内容。
その日にあった様々な出会いと、感じたことをつづりたい。

焼き芋体験

2022-11-27 05:28:40 | Weblog

11月25日(金)下妻母親クラブの親子(15名)が五郎助山で焼き芋体験を行った。

そのサポーターとして私と栗原さんが担当した。この時期、各団体から焼き芋体験の依頼があり、今回はその第一弾となる。

親子は午前9時30分の集合と聞いている。私たちは午前7時に現場に着き、事前に準備した「そだ」(間伐材の枝)を重ね、火をつけた。

美味しい焼き芋は、良質の熾火の上に並べ、均等に焼くことが肝要だ。その熾火をつくるのに約2時間を要する。軽トラ約1台分の材料が必要となり、それは枯れ木ではなく、生木の方が適している。生木の熾火は火持ちがよく、その上にアルミで包んだ芋を並べ、落ち葉を布団のように覆い、サンドイッチ状にして焼く。

遠赤外線の効果なのか、こうして焼いた芋はすこぶる うまい。

下妻母親クラブは0歳から3歳くらいまでの未就園の親子が活動している。焼き芋は今回で4回目になるとのお話しだった。

五郎助山での体験も回を重ねて、常連さんになりつつある。自然の中で親子が笑顔でじゃれ合う姿は見ていて とても微笑ましい。

紅葉に染まるこの時期、ハラハラと落ち葉が散る中での焼き芋風景は一幅の絵のようだ。

今日は朝日新聞の河合記者も取材に訪れ、親子の焼き芋風景を撮っていた。

河合さんは県西地区(筑西市)に赴任してから五郎助山で無邪気に遊ぶ子供たちの笑顔を数多く撮り、新聞に掲載されている。

同時にこうした自然の保護活動と、その中で親子や子供が自由に遊ぶ意義を新聞という媒体を通じ、主張されている。

当会の活動にも共感していただき、とても心強い。

さて、2時間ほどで予定通り熾火が出来上がり、アルミホイルで包れた芋が、想像以上に熱い熾火に戸惑いながら、お母さんと幼児によって円形に広げられた熾火の上に並べられて行く。その上に落ち葉を親子で一掴み、ふりかける。 

顔を背けるほどの熱さを体験し、約1時間、じっくりと焼き上がりを待つ。その間、約50~60㎝の細い枝をつくり、その先にマッシュルームを付け、熾火の熱で焼き、ふうふうしながら食べていた。

今、田舎(地方)でも落ち葉炊きは見られなくなった。煙を出すとすぐに消防署に通報され、洗濯物に臭いが移るなどの苦情が来るという。

当会でも焼き芋体験の依頼があった時は、地元の消防署に「火災と間違わない申請」をし、残り火の消火には万全を期している。

かつて落ち葉炊きは冬の風物詩でもあったが、今ではなかなかできないご時世となった。そんな時、五郎助山での落ち葉による焼き芋体験は、きわめて貴重な体験となるに違いない。

各親子に出来上がった熱々の焼き芋が配られ、ふうふう言いながら顔を合わせ、笑顔でほうばる姿は何回見てもいいものだ。

私たちも1本づつご馳走になった。 とっても甘く、しっとりした焼き上がりで、満足の行く出来栄えでした。

 

明日も デイサービス・パレットという団体の焼き芋体験依頼があり、竹澤、宮本の両名がその担当としてサポートすることになっている。

11/28、12/5,12/6,12/7、12/11 と連続で焼き芋体験が続いており、五郎助山では 落ち葉から立ち昇る煙と、焼き芋をほうばる親子の笑顔を存分に見ることが出来る。

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿