里山日記

NPO法人「里山を守る会」における活動の内容。
その日にあった様々な出会いと、感じたことをつづりたい。

西小3,4年生「落ち葉さらい」体験学習

2018-12-01 05:57:36 | Weblog

11/29(木) 今日は西小3,4年生の自然体験学習の日である。 いよいよ11月も終わりに近づき、これから落ち葉さらい、枯れ枝拾い、の体験学習が目白押しとなる。 今年は特に暖冬で、落ち葉が少ない。木枯らし1号はまだ来ない。

この時期、五郎助山は熊手やもっこを使い、一途に落ち葉集めに没頭する子供たちの姿と、その笑い声に包まれる。 その姿は一見の価値があると思うほどだ。 この日も3,4年生約120名は一心不乱に落ち葉集めに狂騒し、予定の面積をはるかに上回る落ち葉をかき集めてしまった。

引率の先生も、この後の5,6年生、1,2年生の自然体験の時、落ち葉があるのかを心配するほどだった。

地球温暖化はこんなところにも及んでいる。 

急遽、副理事長と相談し、5,6年が来る((12/3)までに臨時作業を行い、下草刈りを早めることになった。

この日担当スタッフは6名(2名は焼き芋担当、4名は落ち葉さらい担当)。

焼き芋担当は、午前8時に着火し、熾火づくりを開始している。

 落ち葉さらいの担当はリアカーに、熊手、ほうき、竹かご、もっこ、てみ、を積み込み冒険広場に運ぶ。 子供たちのリックサックを置くブルーシートも用意した。

今回、新たに加入した会員も参加し、経験を積んでいただいた。

午前9:10分。かすかに子供たちの声が聞こえてきた。 ブルーのジャージを着た3,4年たちがやってきた。担任の先生を先頭にずんずんと森の中を進んでいる。 スタッフに集合の合図を送る。

冒険広場に全員が整列した。 子供たちの元気なあいさつの後、今日の仕事の内容とスタッフの紹介、今年は温暖化で落ち葉が少なく、温暖化防止のためにもこうした森を守って行きたい。というお話をした。

各自持ってきた芋を一輪車に学年ごとに集める。

 すでに3,4年生は昨年も体験済みなので各クラスに会員を一人付け、それぞれの持ち場に案内した。

そしていよいよ落ち葉集めの作業開始である。 それぞれ気に入った用具を持ち、一斉に落ち葉を集め始めた。 一心不乱という言葉があるが、まさに

熱気を感じるほどの張り切りようである。

 

さぼっている子供は一人もいない。瞬く間に、落ち葉はなくなり、その範囲は広がって行く。予定していた

場所に落ち葉は無くなり、更にその範囲を広げた。子供たちは自分の判断でさらにさらに作業範囲を広げ、予定の倍以上の面積が整備された。

引率の先生から、「次は5,6年生が来ます。さらにパワーがありますので、作業場を確保してくださいね。」と言われてしまった。

冒頭の臨時作業は、このいきさつから決定した。

作業が終了し、芋が焼きあがるまで自由時間となる。子供たちはこの時を待っていた。先生から「自由時間にします。!」と宣言があると「ワー」と歓

声が上がり、思い思いの場所に駆け出した。 

遊び方も心得ている。3,4年生もなると五郎助山は自分たちの庭だ。あちこちから歓声が上がり、笑い声が絶えない。

ひとしきり遊んだころ、笛が鳴った。 「よ~し、焼き芋だ!」 子供たちは知っている。森のあちこちから一目散に集まってきた。

一人一人にアツアツの芋が手渡され、袖に芋を包んで持ち帰る。 そして「頂きま~す」の合言葉で実食。 

森に静寂が訪れた。

芋をほうばる顔はどれも笑顔、笑顔。 働いた後の食事はうまい。 秋の風物詩となった落ち葉さらいと焼き芋。 子供たちの心にどんな風に残るのだろう。

自由に焼き芋が出来る環境が少なくなった現代。

この場所はとても貴重だ。この環境は無くしてはならないと改めて思った。

 


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2 コメント

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お疲れ様です・・・ (土浦・さくらい)
2018-12-03 10:11:20
 暖冬で「落ち葉不足」ですか!小学生のPowerではすぐに綺麗になっちゃう!子供達が作業してる姿、実に癒されますね!
 まだ、葉が青いのもありますよね・・・。
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温暖化、心配です。 (ゆきじい)
2018-12-07 04:22:08
コメントありがとうございます。
今年は12月になっても降霜の日が少なく、木枯らし1号も吹きませんでした。
子供たちにも、落ち葉が少ない原因を考えてもらうことが大切です。
その意味でも里山は格好な環境教育の場だと改めて感じています。
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