お二人さまの老後

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晩秋から初冬のお茶 その1 中置

2016-11-24 16:55:56 | 日記・エッセイ・コラム

 いろいろな行事が目白押しで遅くなりましたが、晩秋から初冬のお茶のお稽古の報告をします。

 秋も深まってくるとお客様に風炉の火を近づけて温まっていただく「中置」というしつらえにします。

 道安風炉を畳の真ん中に置き、水指は風炉の左斜めに細水指を置いてお茶を点てます。炭点前は炭斗を風炉の右手前に置きますので炭斗の横のスペースが狭いので羽だけを下ろし、火箸は炭斗に入れたままで下ろしません。

  写真は10月30日のお稽古風景です。畳の真ん中に置いた風炉の左手前斜めに水指を置きますので、蓋置はその左に蓋を取り出すスペースを空けて置き、柄杓を引きます。水指の蓋を取って置いたとき水指と水指の蓋と蓋置が斜めに一直線になります。

  

 お掛物は円覚寺の前の管長・円覚慈雲さんの「東籬佳秋色」を掛けました。

  

 お花は名残の茶席ということで、大きな宗全籠にできるだけたくさんのお花を入れます。今回は紅白の水引・ツワブキ・紫紺野ぼたん・嵯峨菊などを入れましたが尾花などもあるといいですね。

 香合は稲穂に雀の蒔絵の砧香合を堀内宗匠の鳴子の帛紗を敷いて寄付きに飾り、炭点前には神代欅の一文字香合を用いました。お香は沈香です。

 信楽焼の細水指に茶入れは萩焼の茄子文琳(仕覆は船越間道)、茶器は春慶塗の中次、茶碗は赤楽と紅葉が水に散っている絵の「竜田川」、織部焼の木瓜形食籠にお菓子は柿を象った「実り」を入れました。干菓子は山行の帰りに談合坂SAで求めた「月の雫」(葡萄を白い砂糖菓子で包んだもの)と紅葉を象った金玉をとりあわせて六角形の独楽の干菓子盆にいれました。

 お道具もお菓子もお客様が季節を感じられるように配慮してもてなすことが大切なのですね。

 


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