お二人さまの老後

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落ち葉を踏みしめて登った棚山とほったらかし温泉

2017-11-22 10:09:19 | 登山

 

 11月18日(土)は山酔会の11月山行で山梨市の棚山(1,171m)に出かけました。故郷の南アルプス市に帰って果樹栽培をしておられるSさんが2度も下見をして下さって実現しました。参加者は男性13名。女性18名です。

 富士山の眺望が良いという棚山ですが、あいにく当日の天気予報は雨。今年は7月の尾瀬も雨。10月の甲武信岳も台風接近で中止。また?!と気分は重かったです。

 しかし幸いに出発時はまだ雨は降っていませんでした。現地で待っていてくださる幹事のSさんからも「まだ雨は降っておらず、雨雲予報によると午前中はほとんど降らないかもしれない」とうれしい連絡が入りました。

 6時20分に横浜を出発したバスは、紅葉シーズンで普通なら渋滞する高速道路も、雨の予報のせいか空いていて順調に走り、勝沼ICを下りると窓の外には紅葉した葡萄畑の景色が広がっています(8時27分)。やがて左前方に棚山が見えてきました(8時32分)。

      

 バスは坂道をどんどん登っていき、9時頃には「ほったらかし温泉」駐車場に到着。

 幹事のSさんに迎えられ、トイレを済ませ、身支度を整え、ストレッチをして登山開始。

 先頭は幹事のSさんと登山のベテランYさんです。後に続いてA班~D班の順に登っていきます。

    

  左手には紅葉の木々の向こうに霧の甲府盆地と青い山並み。なかなか素晴らしい景色です。

      

 登山道には枯れ葉がいっぱい。倒木が道を塞いでいるところもあり、トップを行く山のベテランYさんが枝を押さえたり、細い斜面の登山道では積み重なった枯れ葉を下に落としたり、歩きやすきして頂きありがたかったです。 途中、雨が降ってきたのでザックカバーを掛け、ゴアテックスの上着を着ましたが、間もなく雨は止みました。

 次の写真は急登にかかる前に休憩をとる仲間たち(10時21分)

            

  この後は、木に渡したロープを伝って登ったり、きつい上りが続き、かかとの踝が痛くなりました。

 やがて尾根道に出で、右に行くとようやく棚山(1,171m)に到着!(11時15分)

    

 ここで昼食になりました。談合坂サービスエリアで買ったおにぎりのご飯が固くポロポロで食べられなかったのですが、Tさんがパンを半分分けてくださり、また、Sさんから銀杏の炊き込みご飯を分けていただき助かりました。また、北海道のKさん(男性)がドライフルーツを洋酒に浸けてパン生地に混ぜて焼いた高級な手作りパンを配ってくださってこれがまた美味しく感激!

 帰りは尾根道を「重ね石」まで行き、そこから下山しました。落ち葉が厚く積もり、下に石があったり木の枝があって滑ったりするので慎重に下りました。左の写真が重ね石(12時23分)。

  

 やがて、なだらかな下りになり紅葉を楽しむ余裕ができました。(12時52分)

       

  振り返ると棚山が見えます(13時12分)。

   

 13時半頃ほったらかし温泉に到着。「あっちの湯」で汗を流しました。他の客は少なくのびのび温泉を楽しむことができました。

 休憩室に移動し、生ビールで乾杯。山菜うどんやおそばを頂きました。Tさんからの「酔鯨」や、幹事のSさんからの甲州ワインヌーボーも振る舞われました。また、Sさんからは丹精込めた富有柿をお土産にいただきました。

 帰りのバスでは雪をかぶった富士山も垣間見ることができ、道路も空いていて18時には横浜に帰着できました。 雨に降られなかったことが何より幸いでした。皆さんのお蔭で11月山行もクリアできとても感謝しています。

  

 

 

     

 

 


久しぶりの九州旅行 その2 有田・唐津の窯元巡りをし唐津の海の幸を頂く

2017-11-15 20:41:19 | 旅行記

 2日目は窯元巡りです。有田に向かい最初に香蘭社を見学。香蘭社の器は若い頃に蘭などの絵柄の美しさに惹かれ湯飲み茶わんなど求めましたが、薄造りで日常使いには不向き。今はサイドボードに飾ってあります。

 香蘭社2階の部屋には古い立派な作品なども展示してあり、美しい有田焼の美術館のようでした。

 次に今右衛門窯を訪ねました。パンフレットに「現代の色鍋島」とうたっています。政府などが外国の賓客にお土産にお買い上げするようで、ちょっと庶民には手が届きません。先代の十三代の作品と当代の作品を鑑賞しました。スタッフの説明によると(長男は東京青山店の社長を務め)次男が十四代今右衛門を継いでいるが、先代との違いを出すのに苦労しているとのこと。当代は濃いグレーの地に白を浮き立たせることで絵柄を出していて地味な作風でした。これからどのような作品に発展していくのか興味深いところです。

 最後に「深川製磁」に行きました。普段使いの食器などが多く並んでいましたが、それでも高価です。佐賀出身の幹事のEさんが金彩と青の濃淡で描いた牡丹の絵の小皿を10枚求めていました。同じ絵柄の大皿を持っているので来客などの時に使うとのことでした。

 お昼時になるので、この後、嬉野温泉のYuさんにプリントしてもらった「焼きカレー」の店に向かいました。

ドライバーが電話し教えてもらわなければわからないわき道を入ったところに店はありました。

 器は青い有田焼で、私とNさんは海鮮カレーを、Hさんは鶏肉のカレーを注文。「焼きカレー」ってどういうの?と興味がありましたが、普通のカレーにチーズを掛けてさらにオーブンで焼いたもののようです。アツアツでとても美味しかったです。

 午後は一路、唐津焼の中里太郎右衛門窯を目指しました。「鶴瓶の家族に乾杯」で見覚えのあるところでした。 門を入り2階に上がるといろいろな器が並んでいて、奥の部屋には先代の十三代中里太郎右衛門と十四代の作品も展示されていました。十三代太郎右衛門は晩年大徳寺で得度し「蓬菴」と改めた方で、藤沢さいか屋での個展で私も薄茶茶碗を求めています。

 今回は絵唐津と朝鮮唐津の小皿をお土産に求めました。道路を挟んだ左山側に登り窯があるというので上がっていきました。

       

 苔むしていて今は使っていないようです。出てきた若い女性スタッフに尋ねると現在使っている登り窯は左手の小屋の中にあるとのこと。それが次の写真です。登り窯は上に向かっていくつか空間があって作品を入れてから下の穴から松の木をくべて燃やして焼いていく。松は油気があって高い温度で焼くことができるそうです。

 

 左の壁に刺してある温度計で温度を測るが、左の窓から作品を取り出して釉薬の溶け具合でも仕上がりを判断し、上の部屋の火力を上げるために脇の穴から薪をくべていくとのことです。その女性は釉薬を掛ける作業をしているとのことでした。玄関先に洋服を着た可愛いトラ猫がいました。

 道路には唐津焼のタイルが貼ってあり、マンホールのふたも唐津焼!

   

  宿泊するホテルに向かう途中、唐津城の見えるところで車を留め記念撮影しました。

    

 この後、玄界灘に面した「虹の松原」を通りました。17世紀初め初代唐津藩主が植林したのが始まりで、延長約5キロ、幅400~700mの黒松の松原で、防風・砂防・防潮林として保護育成されてきたそうです。三保の松原とは比べ物にならないほど大規模な松原に感心しました。

 宿泊するホテルはその松林のはずれの海に面した「唐津シーサイドホテル」新築したばかりのきれいで広々としたホテルです。

 夕飯は少し休憩してから17時半にロビーに集合し、タクシーで材木町にあるお寿司屋さんに向かいました。Eさんの行きつけの店のようです。カウンター席に座り、大将と対面しながらふぐ・クジラ・赤足海老など珍しい海鮮ネタを供してくれました。終わりの頃になって寿司飯を小さく握りネタをのせてだしてくれました。このようなぜいたくな食べ方はしたことがありません。大将は朴訥な感じで、若い頃は京都で修業した話などをしてくれました。藤沢から来たと話すと最近唐津くんちの見物に来た藤沢の夫婦が店に見えたとのこと。うしろの壁には唐津くんちの賑やかな絵。中里太郎右衛門さんも来られるそうで、大将のお人柄やネタの良さなどから愛される訳がわかる気がしました。

    

 後でお腹が空くからと出し巻き卵やかんぴょうを巻いた太巻きを作って折に詰めて持たせてくれました。

 お土産に地元のお酒を買いたいというと「万齢」という辛口のお酒を届けてくれるよう酒屋に手配してくれ、3人が頼みました。

 帰る頃には雨が降っていました。タクシーを呼んでもらい、ホテルに戻って来年のクラス会の幹事や場所について話し合いました。来年は東京で上野動物園で生まれたパンダ・香香を見て末広亭で落語をきく。食事場所は上野精養軒はどうかということになりました。足が弱っている人も出てきているので良いアイデアです。松戸在住のNさんが幹事を引き受けてくれることになり、昼食場所などの選定は神奈川在住のKさん・Nさん私などが協力することになりました。

 3日目。ホテルの6階の部屋の窓からの風景です。遠くに唐津城が見えます。

      

 朝食の後、ホテル前の砂浜に出てみました。桜貝が拾いきれないほどたくさん打ち寄せられていました。中身は空ですがちゃんと2枚貝になっています。

 9時半に出発し唐津くんちの記念館に行きました。くんちで引き回される町内ごとの鯛や龍・浦島太郎などの立派な山車が展示されています。記念館の前は唐津神社の広い境内。白い鳥居が印象的でした。

     

 この後、秀吉が朝鮮征伐の際に短期間に各大名に分担して築城させたという名護屋城跡に向かいました。

 隣接した高台に立派な佐賀県立博物館があり入館して見学しました。秀吉が着用した華やかな陣羽織や秀吉軍が朝鮮や明の連合軍に包囲された絵などを見ることができました。

     

         

 高台の本丸跡に登りました。曇っていて遠くまでの視界はありませんでしたが、海の向こうに対馬や済州島。さらにその向こうの朝鮮半島に各藩から兵が駆り出されて戦ったのでしょう。

 この後、呼子港に車で向かいました。イカの活き造りを頂くためです。北海道のスルメイカやヤリイカは今年不漁で最近食べていませんので期待していました。

 透明な大きなイカが出され足がぴくぴく動いています。こんな大きく透明なイカは出会ったことがありません。

     

 この2匹で3人前です。本当に美味しく食べ出があってうれしい驚きでした。身の部分はお刺身としていただき、カマやゲソは後から塩焼きやフライにしてくれるとのこと。後から出来立ての温かいイカシューマイも出され、これまた上品な美味しさでした。他に茶碗蒸しや小鉢もあって満腹!塩焼きにしてもらったイカは容器に入れてもらいお土産に持ち帰りました。

 この後、福岡空港まで送ってもらい、お土産にイカシューマイや鶴の子を買って、16時過ぎの飛行機で帰路につきました。

 とても楽しく美味しい旅でした。

 もう一度夫を誘って、唐津くんちを見物し、唐津のお寿司と呼子のイカを賞味させてあげたいと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 


久しぶりの九州旅行 その1 初めての柳川下りと嬉野温泉

2017-11-14 16:32:38 | 旅行記

 年に一度集っている大学のクラス会で、今年は福岡と大分在住の二人が幹事となって11月6日(月)から8日(水)の2泊3日で柳川の川下りや有田と唐津の窯元巡りなどの旅を計画していただき、参加しました。

 1日目は福岡空港に13時に集合し、北原白秋のふるさとの柳川巡りをしてから佐賀県の嬉野温泉に宿泊。

 2日目は有田焼や唐津焼の窯元巡りをし唐津の海沿いのホテルに宿泊。

 3日は唐津くんちの記念館を見学し秀吉が朝鮮征伐の際築城した名護屋城跡を訪ね、呼子港名物のイカの活造りを賞味し、15時には福岡空港に戻るという内容です。福岡と佐賀の旅は初めて。有田焼や「一楽、二萩、三唐津」と言われる唐津焼の窯元巡りをとても楽しみに出かけました。

 福岡出身で横浜在住のNさんと一緒に航空券を手配し、11時半頃福岡空港に到着。幹事に到着を知らせ、集合時間までの間に昼食を摂ることにして空港内で博多うどんの店を見つけました。人気の店らしく大勢の人が入っています。名前を書いて待っていると間もなくカウンター席に案内され、名物の槍うどんを頂くことにしました。どんぶりの上に黒田家ゆかりの槍に見立てた長いごぼうの天ぷらがのっています。福岡のうどんは汁が澄んでいて、うどんが柔らかいのが特徴とNさん。上品な味でとても美味しかったです。     

        

 参加者は神奈川や千葉県在住の5人が航空機で、京都在住のHさんが新幹線で見え、大分在住の幹事は体調不良のため急遽参加できなくなり合計7名でした。十数年前別府温泉と湯布院温泉での旅で幹事をして下さったTさんに久しぶりに会うことを楽しみにしていたのでとても残念でした。

 一行は幹事手配の3日間お世話になるジャンボタクシーに乗り込み、柳川の川下りの下百町乗船場に向かい、しばらく待って2時半発の船に乗り込みました。竿をさす船頭さんは温厚そうな高齢の男性です。

     

 柳川は北原白秋のふるさと。11月1日から3日まで白秋まつりの水上パレードが終わったばかりとのこと。川というより掘割で、両岸には地名の通り柳が植えられていて、のんびりと景色を楽しみながらの遊覧です。船頭さんの話では船頭は80人ほどいて元気な高齢者も多いようです。両岸の案内だけでなく歌声も披露してくれました。最近は韓国や中国からの観光客も多く、多少の会話ならできるとのこと。途中売店もあって私たちも船を岸に寄せて温かい甘酒を注文し船の中でティータイムを楽しみました。川は直角に曲がるところが5か所もあり、1時間ほど船での遊覧を楽しんで「御花」で下りました。豊かな水の都を体感し大満足でした。

     

「御花」には元領主の庭園があるようですが時間が無いのでパスし、一路佐賀県の嬉野温泉を目指しました。

 2時間ほど走り、嬉野温泉の山間にある椎葉山荘に着くころには日はとっぷり暮れていました。

 椎葉山荘の宿泊する部屋は離れのように独立し山間に点在しています。くじ引きで2部屋の部屋割りを決め、荷物を置いてから食事場所に向かいました。ここも独立した椅子席の部屋で若い感じの良い女性スタッフのYさんがつきっきりで接待してくれました。

 写真を撮り損ねましたが、献立は食前酒が梅酒のアセロラ割り、先付が青梗菜の白和え・鶏と茸焼浸し・吟醸豆腐、海老と山芋のつくね他のお吸い物、お造りは白身魚の薄引き 鱒酢締め・柚子蒟蒻・クジラ湯引きなど 煮物は手繰湯葉 田舎蒟蒻 茄子 南瓜 椎茸など 鍋物は佐賀特選牛のロースしゃぶ鍋 ご飯は嬉野棚田米の栗御飯など おしゃべりしながらおいしくいただきました。

 食事の後、山の湯に入り疲れを癒しました。私たち4人の部屋はベッドが二人、仕切りを隔てた畳のお布団に二人。これもくじ引きで決め、ゆっくりと休むことができました。

 2日目の朝は6時に起きて温泉へ。他に宿泊客もいたようですが、早朝なので私たちだけでゆっくり入ることができました。

 朝食はバイキング。いつもは洋食ですが今回は和食を選びました。。

     

 椎葉山荘には暗くなってから到着したので昨晩は気づきませんでしたが、窓の外には渓流が流れ、山の木々は紅葉が始まっていました。右の写真は山荘の脇を流れる渓流にかかった橋からの椎葉山荘の外観です。

     

 今日の昼食場所はどこが良いか、和菓子の店は?など尋ねるとネットで調べてプリントしてくれるなど細やかな心遣いをしてくれた若いスタッフのYuさんと橋の上で記念撮影してから嬉野温泉を後にしました。