昨年の8月から、神奈川区のコミュニティーハウスの茶道教室で、月に2回、子どもや大人に表千家流茶道を教えています。
その教室に、今年1月からM君という可愛らしい6歳の男の子が、お母さんと一緒に入ってきました。
まだ手が小さいので「ふくささばき」もままなりませんが、とても熱心です。
お点前はまだしていないのですが、半東やお運び・お客の作法を勉強しています。
半東は亭主の後ろに控えていて、亭主が点てたお茶をお客様に運ぶのですが、お茶の入ったお茶碗は熱く、手の皮の薄いMくんにはこれが一苦労です。「あっちっち!」といいながらも一生懸命です。
また、正座から立つときは一足立ちで(両足を同時に着いて膝を伸ばし)立たなければなりませんが、片足で立とうとして自ら「いけない」といいながらやり直しています。
先日、中学生の女の子がお点前をしたとき、最後にお茶碗などを下げる段になって、足がしびれて立てなくなってしまいましたので、私が替わろうとすると、「僕がやります」
また、コミュニティーから駅まで15分ほど歩かなければいけないのですが、稽古が終わるとお母さんの運転で車で来るMくんは、「先生、送りますよ」と、云ってくれます。
とても良く気が付き、優しくて、お茶の心を身に付けたMくんはみんなのアイドルです。