お二人さまの老後

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奥多摩むかし道で美しい紅葉を満喫

2014-11-18 15:35:06 | 旅行記

  山酔会の11月の山行は 15日(土)に「奥多摩むかし道」でした。

「 最も奥多摩の紅葉の輝く時期にゆったりと旧街道を散策する」という会長のお誘いの言葉に希望者は多く44名(男子19名、女子25名)が参加しました。

  横浜駅西口に6時10分集合でしたが、いつもにこやかに迎えてくださるS会長はおられず、体調不良とのこと。いつものバスもまだ来ていませんでしたが、事故渋滞で遅れたとのことで、6時20分には出発できました。

  めいめい朝食のあと、いつものように「山酔会の歌」、K副会長の挨拶、全員の近況報告と続き、行程説明では久しぶりに参加された現役のTさんが道路や時間の予測などを知らせてくれました。

  東名高速から海老名で圏央道に入り、新しい厚木のPAでトイレ休憩。和風のしつらえでトイレも進化していることを実感しました。バスは順調に進み、あきる野ICから411号に入りました。

  今回初めて幹事を務めるS氏はご夫妻で10月中旬に下見をしてくださっていて心強い限り。その際手に入れた新しい案内図を配って説明され、今回歩く道の約3分の2(4,6キロ)は平坦な道であることなどがわかりました。

  江戸時代、甲州へ至る青梅街道は旅や交易の道として使われ、その一部が「奥多摩むかし道」として整備されているとのこと。 山酔会は奥多摩駅より2,4キロ(徒歩70分)の道をパスして、9時15分頃、橋詰でバスを降りました。

  S氏の音頭でストレッチをして体をほぐし、K氏S氏の先行でA班から歩き始めました。

  多摩川の渓流に沿って道が整備され、とても歩きやすい道です。天候は快晴。

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  美しい紅葉風景にカメラを向ける(9時30分)

  急な石段を登って白髭神社を見学。大岩の壁面に社殿がありました。

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  腕が入るほどの穴のある自然石「弁慶の腕抜き岩」ではIさんやAさんが腕を入れて楽しんでいました。惣岳の不動尊の鳥居の前で久しぶりに参加したNさん(10時7分)。

  多摩川にかかる吊り橋「しだくら吊り橋」から見下ろすと水に映る紅葉の景色が素晴らしいということなのですが、重量制限があり3人以上同時に渡ってはいけないと立札に書いてあります、前の人が戻るのを待って、Mさんと一緒に渡りましたが、ゆらゆら揺れて怖くとても水面をのぞき込む余裕はありませんでした。

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  3,7キロほどの道のりに耳神様(耳垂れや耳痛のときには、穴の開いた小石を見つけて供え祈った)・縁結び地蔵尊・牛頭観音(牛馬の通行の無事を祈った)・虫歯地蔵(歯痛には煎った大豆を備えて平癒を祈った)、道祖神(道路や旅人の守護神)など「むかし道」らしい石像がありました。

  紅葉した木々の向こうには多摩川の清流。素晴らしい風景です。

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  やがて西久保の切り返し(目指す奥多摩湖まで2,4キロ)から細い登り道になり、大勢の観光客が下りてきて すれ違いに苦労しました。千葉から来たという80人ほどの団体などでした。

  やがてプランターに小菊が植えられていて人家の気配を感じたところで、青目立不動尊に到着。展望台から眺める奥多摩湖の風景は箱庭のようでした。

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   ここの休みどころで休憩となり、S会長が軽食を手配してくださっていました。焼いて海苔を巻いた大きなお餅と汁(大根・ごぼう・にんじん・こんにゃくなどが入った汁)をいただきました。

  おでんを作ってきたので数人におすそ分けし、プルーンの紅茶煮を皆さんに回しました。横浜駅で求めたおにぎりまではとても食べられませんでした。

  この後、眼下に見える奥多摩湖畔まで下り、バスに乗って秋川渓谷にある「瀬音の湯」に向かいました。ここは観光客でさらに賑わっていました。徒歩で橋を渡り、時間が押しているので先に食事になりました。まだお腹は減っていなかったのですが生ビールはおいしかったです。集合時間の3時45分まで15分しかありませんが急いで温泉に入りました。あわただしかったけれどさっぱりし入ってよかったです。

  この後は一路横浜へ。後ろの人から順に今日の感想を述べましたが、前に座ったY副会長のユーモアあふれるコメントや後ろのH氏との掛け合いが面白く、笑いが絶えない車中でした。

  今年度の山酔会の山行には全部参加でき、すべて晴天に恵まれました。こうなったら12月と1月も参加して山酔会入会10年目にして皆勤という記録を作ろうと決心しました。

  バスは圏央道を通り東京を回って帰りましたが、Oドライバーの的確な判断で7時過ぎには横浜に到着できました。S会長の体調を案じつつ、会長やK&Y副会長・S幹事のおかげでとても楽しい散策&ハイキングでした。

 

 

 

 


福島応援ツアーで二本松へ

2014-11-12 14:57:25 | 旅行記

  大学ですっかり仲良くなった女子大の児童学科のクラスメイトが「おとずれの会」と名付け、卒業以来毎年、旅行または食事会をして旧交をあたためてきました。

  北は北海道、南は沖縄から集まった仲間達。卒業後多くは関東地方で仕事をし,家庭をもちましたが、故郷に戻った人もいて「おとずれの会」は関東で開催したら、次の年には北海道や沖縄・九州・関西・信州などに住む人に幹事になっていただいて、旅行を楽しみ、再会を喜び、情報交換して絆を深めてきました。

  仕事の都合や家庭の事情で参加できないこともありましたが、卒業以来50年。開催できなかったのは2度くらいだったと思います。

  昨年は東京での開催で、御茶ノ水のホテルでの食事会の翌日は「はとバス」に乗ってスカイツリーと国会議事堂を見学しました。

  その食事会の席で来年の幹事を決めるにあたって、その年10月末に私とNさんが別のグループで福島・二本松を訪ねることを話したところ、来年は「おとずれの会」も福島でということになりました。みなさん原発事故以来福島が気がかりでも訪ねる機会がなかったようです。年齢的にボラティアなどはできないけれど、旅行をすることでお金を福島に落とし、ささやかながら応援するというものです。

  幹事はMさんが引き受けてくださり、私とNさんがお手伝いをすることになりました。

  会員22名に案内を出したところ、参加希望者は12名でした。行程は10月28日(火)10時30分に二本松に集合していただき、手配したマイクロバスで、二本松城跡・霞ヶ城公園の菊人形展をゆっくり見学後、昼食をはさんで智恵子記念館、大隣寺を見学し、岳温泉に宿泊。翌日はゴンドラに乗って安達太良山の紅葉を楽しみ、最後に郡山市立美術館を見学して、午後早めに帰路に就くという計画でした。

   二本松は昨年春、夫とともに桜巡りの旅をした際、会津のように大勢の観光客が訪れることはないけれど、地元の人たちがとても大切にしている城址という印象を受けました。NHK大河ドラマ「八重の桜」でも取り上げられましたが、戊辰戦争で12~13歳の少 年達が戦い亡くなった二本松少年隊の舞台になったところです。

  東京8時28分発の東北新幹線「なすの253号」に乗車。郡山に10時1分着。東北本線(といってもドアを手動で開けるローカルな電車)に乗り換え、10時30分に二本松に到着。

  直前に転倒による事故でこられなくなったMさんの気持ちを思いやりつつ、早速貸し切りバスに乗り込み、霞ヶ城公園菊人形展へ。写真のバックは箕輪門と少年隊の像。Dscn5309

  二本松の菊人形展は今年60回目になる伝統のある大規模なもの。昨年は「八重の桜」の登場人物の菊人形が目立ったのですが 、今年は一本の菊を多輪に仕上げる千輪咲きが丁度見ごろで、ここまで仕上げる苦労がしのばれました。Dscn5313

  高台にあるお茶室・洗心亭でお薄を頂いた後、樹齢350年を超すアカマツの巨木・笠松をバックに記念撮影。

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  この後、京都から駆けつけたHさんを二本松駅まで迎えに行き、おそばで遅めの昼食。

  午後は高村光太郎と智恵子ゆかりの場所へ。智恵子の生家の隣に建てられた記念館に展示されていた智恵子さんの毛筆の手紙や切り絵が素晴らしく、感動しました。

  玉嶋屋で二本松名物の玉羊羹・桃羊羹をお土産に求め、二本松城主・丹羽氏の菩提寺・大隣寺をお参りしました。昨年は来られなかったところです。ここには二本松少年隊の供養塔もあり、境内を掃除しておられた住職の奥様が気さくに案内し説明してくれました。

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  この後は岳温泉・櫟平ホテルへ。原発事故からの避難者が暮らす仮設住宅も車窓から目にしました。

  櫟平ホテルは眼下に鏡池を臨み、安達太良山に抱かれた立派なホテル。露天の薬草風呂で温まり、夕食では芋ガラの胡麻和え・お造り・牛タンシチュー・ズワイガニのてんぷら・むかご飯など海の幸・山の幸の大ご馳走を頂きながら話に花が咲きました。

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  翌29日も晴れましたが風が強く、薬師岳に上るゴンドラは3日連続の運休になってしまいました。それなら安達太良渓谷自然遊歩道を歩きましょうとバスで向かいましたが、飛ばされそうに風が強くそれも断念。

  期待した紅葉は車窓見物となりましたが、左右に広がる山々の風景は美しく、心癒されるひと時でした。

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  最後に郡山市立美術館を見学。国立のように立派な美術館で、常設展示だけでしたが昨年とは展示作品も3分の2は異なり、65歳以上は無料で ゆったり見学できました。

  この後、郡山駅のレストランで軽く昼食をとり、13時39分の郡山始発の新幹線で帰路につきました。

  昨年下見したこともあり、効率的に旅ができました。福島についてはこれからも関心をもって応援していきたいと思います。

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