お二人さまの老後

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

秋の一日、奥多摩山中の庵で豊かな時間を過ごす

2020-10-31 15:27:53 | 日記・エッセイ・コラム

 10月3日(土)、山酔会で奥多摩の標高700mの山中にあるG庵に出かけました。G庵は女流水墨画家のMさんがアトリエとして使っておられたところで、Mさんが亡くなられた後、親交のあったGさん(山酔会員)が借りておられる庵です。

 山酔会のメンバーはすでに何回かG庵を訪れていますが、Suさんに誘っていただき初めて参加しました。

 青梅線の奥多摩駅10時集合なので、家を出たのは6時20分頃。大船在住のSeさんと待ち合わせ、藤沢7時発の小田急快速急行に乗り、新宿で8時20分発のホリデー快速に乗り換え、奥多摩駅着は9時54分。3時間半の行程でした。

            

 車で来られたRさんに荷物を預け、Gさんの案内で目の前の山中にあるG庵を目指しました。

            

 近道ということで杉林の中の急登を上っていきました。背の高い細い杉が密集して上に伸びています。

             

 次の写真は後ろからHさんが撮影。

                  

やがて広い林道に出ました。 (10時42分)

            

 山はすっかり秋の風情でした。ススキの合間から、下の方に奥多摩の町が見えます。(11時8分)

             

     豊かな緑の中の快適な道を歩いていきます。(11時24分)

                                            

 Gさんが庵に飾るとススキを採っていたので、躊躇いつつ、国立公園内でないから良いのかなと思い、沢山咲いていたススキ・野菊・セリ科?の白い花を採らせてもらいました。

 やがて木々の向こうに赤い屋根のG庵が見えてきました。(11時25分)

             

 深山幽谷の景色が素晴らしい!(11時29分)

             

道の真中に栗が沢山落ちています。中身は猿などに食べられたのか?毬だけが残っています(11時30分)

             

左手の崖から清流が流れ落ちています。右手下方にはワサビ田がありました。(11時32分)

              

木立の向こう間近にG庵が見えました。(11時35分)

              

 11時36分G庵に到着!Gさん手作りの表札が立てて在りその前の細い坂道をロープにつかまりながら左に上っていきました。

 庵には竈があり、薪が燃えています。先に到着した人たちがすでに昼食の準備を始めているようでした。

 Gさんが2階を案内してくれました。長押に巻紙に書いた書が飾ってあります。G氏の趣味に合わせて着々と庵づくりをすすめておられるようです。山酔会のAさん夫妻がボーイスカウトの子どもたちを連れてきたこともあるとのことです。

          

 囲炉裏に炭火がおこっていて大きな網が載せてあります。片瀬の干物を持ってきたので、早速焼くことにしました。

 鰯の丸干しをのせると脂がしたたり落ちて燃え上がってしまい、煤だらけになってしまいました。でも美味しかったかな?

 K会長は油揚を半分に切って開いて、中に納豆や大葉などを詰めたものを家で準備してきて、網に載せて焼いて下さり、美味しいものを作るために労を惜しまないマメな姿を目の当たりにし感心しました。次の写真はGさん撮影。

           

 奥の部屋にG庵をアトリエにしておられたMさんの水墨画の屏風が飾ってありました。力強い筆致の素晴らしい作品です。

 山酔会のいつものクッキング担当のYさん・Sさん夫妻・Hさんは竈の前でわんたんスープやチーズフォンデューなどを作ってくださっていました。

                                         

 食後は縁側で寛ぎました。子どもの頃住んでいた家にも縁側がありましたので懐かしかったです。縁側は開かれた家の象徴で隣近所の集いの場でした。次の写真もGさん撮影。

            

            

 次の2枚は縁側から眺めた風景です。

            

 

            

 Suさん夫妻は二人のお孫さんをG庵に連れてきたことがあり、かまどや囲炉裏は新鮮で感動的な体験だったのでしょう。

火吹竹で竈の火を起している場面を描いた絵が全国コンクールで受賞したとのこと。その素晴らしい絵がG庵にありました。。

              

 次は下のお孫さんが描いた囲炉裏の絵です。共に感性と表現力が素晴らしいですね。  

             

 日帰り組6人は、午後3時過ぎにオーナーのMさんが車で奥多摩駅まで送ってくださり、助かりました。

 駅前の店でお土産にワサビ漬けを求めました。奥多摩のお酒も欲しかったのですがワンカップしかなく諦めました。

 奥多摩駅16時18分発のホリデイライナーに乗り、片瀬江ノ島着は19時18分でした。

 豊かな自然に囲まれたG庵での山酔会の仲間とのひと時は命の洗濯になりました。紅葉の頃も良いようです。季節を替えてまた訪れてみたいと思います。

 お土産のススキや野菊などを早速、せせらぎ籠に入れて茶室に飾りました。

 利休七箇條の「花は野にあるように」にかなった茶花になりました。