お二人さまの老後

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

京都に平家物語の舞台を訪ねて  その2

2013-01-30 16:07:42 | 日記・エッセイ・コラム

 20日(日)6時に起床し、Eテレの「NHK短歌」と「NHK俳句」を見て、同室のSさんとテレビ体操をして身体をほぐた後、ホテルの和食の店でゆっくり朝食をとりました。

 8時頃、京都駅の八条口に向かいました。講師のH先生を含め日帰り組5人を迎えて、貸し切りの奈良交通バスに乗り込み、8時半頃出発。昨年と同じベテランのガイドさんでした。

 最初に訪れたのは城南宮・鳥羽殿後。立派な神社で翌日湯たて神楽の行事が行われると言うことで準備がすすめられていました。H先生の説明によると、ここは白川院の院政の舞台になったところで、当時は広大な敷地だったようです。交通の要衝で平安京の南の守りを固めたところだったとのこと。

 次に白川・鳥羽・近衛天皇の御陵がある安楽寿院を目指しました。

 観光地ではないのでガイドさんもわからず、地図を頼りに探すと、高架の高速道路を挟んだ向こう側の緑の木立が繁ったところにありました。

                Photo

                         Photo_2

 次に平清盛の西八条殿跡にある若一神社を参拝しました。

                       Photo_3

 この後、H先生推薦の京都南座に隣接する「にしんそば松葉」で昼食。大きな鰊が入った京都ならではのお蕎麦でした。

                        Photo_4

 午後は六波羅密寺に向かいました。以前訪れたことがあり、本堂の裏の宝物館に空也上人の像や平清盛像があります。平清盛はお経を持ち、穏やかな顔をしていました。

 この後、バスは三十三間堂に向かいました。1,001体の仏像を見学。このころ北風が冷たくなり、出入り口の中に置かれたストーブから離れ難かったです。

 三十三間堂をバックに全員で記念撮影してから、歩いて法住寺に向かいました。

 法住寺は後白河法皇の院政の舞台とのこと。天皇の位を意中の人にゆずって、政治の実権は握っていたようです。

                         Photo_5

 この後、菓子どころ柏庵に向かい、めいめい京都の干菓子を買い求めた後、バスを知恩院の駐車場に留め、八坂神社の境内にある祇園の女御のお墓などを見学。

 最後に建礼門院が剃髪した安楽寺を訪ねて歴史探訪の旅は終了しました。

 大河ドラマで平清盛や後白河院などの人間模様を見た後だったこととH先生の解説のお陰で、充実した歴史探訪の旅ができました。

 夕飯は 四条通の高島屋の斜め向かいにある「田ごと」で京料理を頂きました。

 めいめいタクシーなどで京都駅までいき、駅でお土産を買い、20時過ぎののぞみで帰路につきました。

 


京都に平家物語の舞台を訪ねて その1

2013-01-29 19:12:49 | 日記・エッセイ・コラム

 1月19日~20日、恒例の歴史探訪で京都を巡ってきました。

 激務を割いて今年もH先生が講師を務めて下さる事になり、SさんやHさんが幹事として切符と宿の手配やコースの設定などに尽力して下さいました。

 歴史探訪は20日だけだったのですが、もったいないからと前日から出かけ、半日京都を歩きました。「京の冬の旅」というシリーズで、観光客の少ない冬に、普段は非公開の文化財が特別公開されるのです。

 19日(土)新横浜9時9分発の「のぞみ103号」に乗車。京都着は11時11分。

 車内で早めの昼食を済ませ、宿の新みやこホテルに荷物を預け、手配されたマイクロバスに乗りました。前日参加者は26名でした。

 最初に向かったのは宝鏡寺。尼門跡寺院で、皇女和宮が幼い頃住まわれたそうで、使われた調度品や御所 人形などが展示されていました。隣が表千家会館でした。

 

             Photo_2

 次に知恩院に向かいました。大きな三門の天井裏の空間が公開されているのです。

 急な階段を上っていくと京都市内が一望でした。石川五右衛門が「絶景かな!」と言ったところとか。上からの風景を写真に撮りたかったのですが撮影禁止でした。

 天井裏は広い空間になっていて、仏像が安置され天井や梁に見事な龍などの絵が描かれ、スタッフが懐中電灯で照らして説明してくれました。

 次に金戒光明寺に向かいました。幕末に京都守護職だった会津藩主・松平容保が本陣を構えた寺で、大河ドラマの主人公・新島八重の直筆の掛け軸や藩士の墓前で会津藩士達と写った八重の写真なども展示され興味深かったです。 

 次に三千院に向かいました。三千院は数年前同じ歴史探訪の旅で雪が深くてバスが入れずに断念したところです。今回も前日に雪が降ったようで境内は雪景色でした。

 座敷を掃除していた僧侶達が丁寧に挨拶されたのが印象に残りました。休憩所で紫蘇のお茶もご馳走になりました。

                     Photo_4

 三千院を後にしたのは4時半頃でした。急いで伏見稲荷に向かいました。毎年商売繁盛のお札を頂いている人が去年のお札を納め、また新しいお札を頂いてくるのです。時間が迫っているので千本鳥居はくぐらずに戻りました。

 三々五々、参道の店などで夕食をすませ、最後に6時半に予約した泉涌寺・雲竜院に向かいました。泉涌寺は皇室ゆかりの格式の高いお寺です。参道や庭がライトアップされ厳かな雰囲気で、説明して下さるお坊さんは優しく丁寧でした。

                        Photo_5

 大きな座敷に案内され御抹茶を頂きました。菓子器もお茶碗も菊の御紋の付いた天目茶碗でした。

4つの雪見窓から異なる4つの物が眺められるというお座敷も見学しました。

                       Photo_6

                   Photo_7

 台所に可愛らしい大黒様の像がありましたが残念ながら撮影禁止でした。

 19時半には泉涌寺を後にしてホテルに帰りました。充実した一日でした。


雪の中の初釜

2013-01-16 17:12:37 | 日記・エッセイ・コラム

 今年の初釜は1月14日(月)成人の日でした。

この日はあいにくの悪天候で、しかも朝から雪が降り出しました。

Photo_2

 11時からの予定でしたがSちゃんは9時40分頃、Nさんも10時には見えました。

 稽古を始めて丁度1年になる姉の孫娘のSちゃんは「何かお手伝いすることありますか」と

生菓子を縁高に入れたり、干菓子をお盆に入れたりするのを、Nさんには嶋台に茶巾

や茶筅・茶杓を組んだり、水注ぎやかんに茶巾をのせたりするのを手伝っていただきました。

 Aさんご夫婦も11時前に見えました。

 初釜のしつらえは床の掛け物は円覚寺の前管長さんの「蓬莱五彩雲」

 お花はお正月恒例の結び柳とY先生にいただいた紅白の椿です。

 お棚は紹鴎棚を飾りました。お正月らしい華やかなお棚です。

 棚の上には羽子板の香合と犬鷲の羽根を飾り、中段には沈壽管作・黒薩摩の茶入れ。

 炉縁は輪島塗の扇面の蒔絵。お釜はY先生のお友達からゆずって頂いた高橋経典作。

 席入りでこれらのお道具を拝見して頂いた後、亭主と客が新年の挨拶を交わしました。

 最初にAさんに炭台を用いた炭点前をしていただきました。

 撒き灰が出来上がったばかりなので、灰さじからスムーズに炉の中に撒けなくて、苦労していました。

 次に前茶ということで、Nさんに金と銀の赤楽の重ね茶碗(嶋台)で濃茶点前をしていただきました。

Photo_3

  濃茶が終わると、本来なら懐石になるのですが、食堂でお昼にしました。

 小田急デパートに予約しておいたお弁当を夫に受け取りに行ってもらいました。

 あいにくの雪で、帰りには江ノ電が不通になり、タクシーで帰ってきたとのこと。

 いつもお茶の稽古の時は蹲いに水を張ったり、玄関を掃除したり、夫が手伝ってくれるので本当に感謝しています。

 朝から作った海老しんじょうのお吸い物と苺も供し、夫も一緒に皆で楽しく談笑しながら頂きました。

Photo_4

 1時間ほど休んだ後、Aさんのご主人に薄茶点前をしていただきました。

Photo_5

 月に一度の少ないお稽古に加え、お仕事でお休みのこともあるのに、良く覚えていらっしゃることに感心します。

 次にSちゃんも同じ薄茶点前をしました。炉のお点前は二度目ですが良くできました。

Photo_7

 最後に床の前で全員で記念撮影し、初釜を終了しました。

Photo_8

 雪が降り続き、帰路が案じられましたが、Aご夫妻はなんとか車で、NさんとSちゃんは小田急・片瀬江ノ島駅まで歩いて帰っていきました。

 Nさんから5時半頃、「今着きました。バスもタクシーも無いので二俣川の駅から歩きました」と電話がありました。

 来て頂いた生徒さんにはご苦労をかけましたが、華やかに初釜が出来て良かったです。