朝、路線バスで大石田の駅に向かう。今日の予定は最上川の船下り。
この辺りは冬の今頃は朝方、霧が深くなる事が多いそうで、車の運転は気を遣うと思いますが、交通量が少ないせいか運転手さんは慣れているようでした。
大石田から奥羽本線で新庄駅へ。新庄からはチャーターしたコミュニティバスで最上川リバーポートへ。
コミュニティバスの運転手さんは、山形なまりの気のよさそうな方でした。船にはお弁当が積み込まれ、2時間ほどの最上川下りをしながら昼食をとります。ビールでは寒そうなので、ワンカップを買い込みました。船にはうれしいことに炬燵が置かれ、温まりながら川下りを楽しむことが出来ます。
船頭さんの他に若い男性のガイドさんが景色を説明したり、山形の民謡を歌ってくれました。NHKの連続テレビ小説「ちりとてちん」の草々に良く似たガイドさんでした。
最上川の左側は国道、右側は山なのですが、所々に滝があったり、山の上の方が霧氷で覆われ、山桜を思わせる美しさでした。
酒田に近づくと霧はすっかり晴れていました。再びコミュータバスに乗り、土門券記念館や山居倉庫・本間美術館を見学しました。雪をかぶった鳥海山が勇姿を見せてくれて感激しました。
本間美術館には立派な庭園がありましたが、金融業や運送業を営んでいた本間氏は北前船の出入りが途絶える冬期には、港湾労働者達の失業対策として庭造りをさせたということです。今の大企業の社長に聞かせたい話でした。
酒田から特急いなほで新潟に出ました。車窓から見えた日本海の夕焼けは見事でした。
新潟から上越新幹線に乗り換え、2時間ほどで東京に着きました。
最上川の上流から下流までぐるっと山形一巡りの旅でしたが、山形は人情が厚く、鄙びた温泉も多く、とても良い所でした。
幹事のIさんの周到な準備のお陰で、充実した素晴らしい旅が出来たことを感謝!