お二人さまの老後

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待望の鳥海山・月山山行 その4 月山は癒しの山でした

2012-08-08 14:49:49 | 日記・エッセイ・コラム

 洗面を兼ねて温泉に入り、6時から朝食。朝ご飯もきめ細かな心遣いが感じられる美味しいお料理だった。

 その後、荷物を大広間に運んでから、バスでリフト乗り場へ。リフトは通常8時からの営業だが、山酔会のために特別に7時半から動かして頂いたとのこと。全てS会長の計らいだ。

 天気は快晴!Aさんと二人楽しくおしゃべりをしながらリフトに揺られていった。

 頑張って鳥海山に登ったご褒美か好天になり、素晴らしい眺めだ。

 リフトを降り、班ごとに登っていく。木道の快適な道が続く。遙か彼方に月山が姿を見せ、足下には雪解け水のせせらぎが幾筋も流れている。鴬が鳴いている。

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 少年と若い父親が下りてきた。月山山頂に泊まったのだとのこと。

 雪渓に旗が何本も立っていて夏スキーを楽しんでいる人達がいる。

 やがて雪渓を渡る。滑らないように慎重に足を運ぶ。でも後から来る人の写真を撮る余裕もあった。

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 もう一つ大きな雪渓を登ると鞍部の牛首に到着。休憩となった。

 ここでIさん・Sさん・Yさん(付き添い)の3人が待っていることになる。

 「頑張って!」とS会長に励まされながら大きな石の登山道を登っていく。

 月山山頂に泊まったというグループが下りてきた。鳥海山の山小屋でも一緒だったグループだ。九州から来たのだとのこと。

 紫色のウツボグサ・ピンク色のハクサンフウロなどが出迎えてくれた。

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 やがて山頂に到着。立山の雄山山頂と同様、山頂の神社で500円を払ってお祓いを受けている人が多かった。

 全員で記念撮影をしてすぐ下山開始。今日横浜に帰るので、遅くならないように急がなければならない。IさんにはSiさん達が付きそってくれていた。

 雪渓を下りるのは楽しかった。雪が溶けて歩きやすくなっていた。

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 木道を下っていくと、雪解け水の流れているせせらぎのところで「M子さん、タオルを濡らして首に巻くと冷たくて気持ち良いよ。やって上げようか」と私が首に巻いていたタオルを水に浸して下さった。

 本当に冷たくて気持ちが良かった。幾筋もせせらぎが流れているので少し行くと、また冷やして下さった。

 ようやくリフト上駅に到着。Aさんと一緒に楽しくおしゃべりしながらリフトで下っていった。

上りのリフトに乗ってすれ違った観光客が「良い感じですよ」と声を掛けてきた。

  宿に戻り、時間がないのでA班から10分ずつの交代制で温泉に入り汗を流した。

 その後、ビールと冷やし山菜そばの昼食。具沢山で美味しかった。

 ここで別れる佐渡のKさん・新潟で行われているインターハイに出る教え子の応援に行くTさん・知人と会うSさん・山形に実家があるKご夫妻がスピーチをした。

 その5人に見送られてバスは一路横浜を目指した。

 関東に近づくと、恒例により一人一人が感想を述べ、全員で山の歌を歌い、S会長が総括して、途中渋滞もあったが、横浜には22時30分に無事到着。安全運転のOドライバーにも感謝して、鳥海山・月山山行は幕を閉じた。

 月山は雪渓のある風景や美しい花々・雪解け水のせせらぎなど癒しの山でした。

 皆さんのお陰で無事、鳥海山・月山山行が終了し感謝で一杯です。

 ちなみに、留守中に夫が作った俳句 2句

          妻山行 三泊四日 夏の月       (7月27日)

          出羽三山 留守居サンザン 夏の月  (7月30日)

 

                    


待望の鳥海山・月山山行 その3 鳥海山を下り酒田経由で志津温泉へ

2012-08-08 13:23:23 | 日記・エッセイ・コラム

 霧と強風が止まないので、早朝の新山行きは中止となる。

 肩こりがひどいので、Yさん・Aさんが肩を揉んでくださり、大分楽になった。

 私は山酔会で最年長の70歳なので、皆さんが気遣って下さって有り難かった。荷物も分担して下さるという言葉に甘えて、Yさん・Kさんに化粧道具や洗面用具を持って頂くことにした。

 朝食のメニューは卵・海苔・味噌汁・漬け物など。半分ほど食べる。

 別棟の建物の中にある大物忌神社で全員無事下山できるように手を合わせた。

 上りと同じ道を下るので、カメラはザックの中にしまい、下山に専念することにした。

 大物忌神社の立て看板の前で全員で記念撮影し、8時過ぎに下山開始。

 岩がごろごろした急な登山道が延々と続き、「我ながらよくこんなに登ったなあ!」と感心する。

 鳥海湖の辺りは前日より晴れていて良く見渡すことが出来たので、ケータイで写真を撮る。

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 御浜小屋の辺りで暑くなってきたので、ゴアテックスの上下を脱ぐ。

 Siさんがザックを持って下さるというので甘えてしまった。その後はTさん・Saさん・Kさんがリレーして持って下さった。

 12時過ぎに鉾立まで下山し、やっとバスにたどり着く。

 バスで5分ほどの大平山荘に向かい、お風呂で汗を流し、昼食となった。

 無事の下山に感謝してビールで乾杯し、海老フライと鯖の味醂干し・漬け物の食事を頂いて一息ついた。

 少し元気を取り戻し、再びバスに乗って酒田に向かう。月山の登山口の志津温泉に向かう前に時間があるので歴史の街・酒田を2~3カ所見学する計画だ。

 最初に酒田市立資料館を見学。小・中学生以外がどっと34人も見学に訪れることなど滅多にないのだろう。受付の人が驚いていた。「江戸時代の酒田の風景」という企画展をやっていて、短時間の見学だったが、研究員の女性が説明してくれた。

 酒田が栄えた頃の古絵図や北前船の模型などが展示されていた。

 次に山居倉庫に向かう。庄内米を保管する倉庫として今でも使われている。

 米の資料館に入る。田植えの頃、水をはった田に鳥海山が逆さに姿を映している大きなポスターがあった。本当は鳥海山はこのように美しい山なのだと感心したり、残念がったり。 

 山居倉庫の裏側に回ると見事な大木の欅並木があった。保管する米のために暑さを遮る工夫のようだった。

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 売店でバニラとサクランボのミックスのソフトクリームを食べてさらに元気を取り戻した。

 バスに再び乗って、月山・志津温泉に向かう。

 バスの中のテレビで、ロンドンオリンピックでの日本選手の活躍を見て、「もう疲れたので、月山には登らなくても良い」と思っていた様子のIさんが、私も頑張ろうと月山登山を決心したようだ。

 志津温泉の「かしわや」は、部屋は民宿風だったが、食事は鮎の塩焼き・山形牛の焼肉・様々な山菜の小鉢などとても美味しかった。山形特産のだだ茶豆ご飯も嬉しかった。

 宴会時、恒例のスピーチは班長や新入会者が指名されていたが、いつもながら皆それぞれの個性が表れていて楽しかった。

 不要な荷物はザックに入れて宅急便で送ることにし、持って帰るものは手提げバックに、月山登山に持っていく物は小さなザックに分けて入れた。

 月山登山に持っていく雨具はAさんが持って下さるというので甘えることにした。

 少しオリンピック放送を見てから、温泉に入り、10時頃就寝。

 

  


待望の鳥海山・月山山行 その2 霧と強風の鳥海山に苦戦

2012-08-07 16:39:52 | 日記・エッセイ・コラム

 28日(土)朝5時45分頃、S会長からケータイにバスがかんぽの宿酒田に到着した旨連絡がある。

 宿に泊まった8人もバスに乗り込み、総勢35名は近くのコンビニで昼食のおにぎりや水などを調達。同じく山酔会が朝食用に頼んであった幕の内弁当を積み込んで、鉾立登山口目指して出発。

 朝食はバスの中で頂いた。温めてくれていたお弁当は美味しかった。S会長の行き届いた気配りに感謝!

 バスは鳥海ブルーラインを上り、2時間ほどで鉾立登山口に到着。

 トイレを済ませ、Sさんの音頭でストレッチをしてから、8時頃、いつものようにA班からE班の順に登山開始。

 間もなく展望台に到着したが、霧で何も見えない。

 でも、道端には色々な花(ホタルブクロ・ヒメクルマユリ・シャジン・ベニバナイチゴ・ハクサンフウロ・イワカガミ・チングルマ・ニッコウキスゲなど)が咲いていて、目を楽しませてくれる。                           

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 また登山道は平に削られた石が敷き詰められていて登りやすく、登山客への配慮が感じられた。校外学習で酒田の小学生達が大勢登っていた。

 9時37分、賽の河原通過。

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 この後もひたすら登っていき、10時20分、御浜小屋に到着。小学生達の登山はここまでのようだ。

 小屋の向こう側に回ると、突然強風が吹き付けてきて、鳥海山の厳しさを体感。

 トイレを済ませ、ゴアテックスのカッパ(上下)を着る。これで雨も風も寒さも防げる。 

 霧で視界がきかない。一瞬、鳥海湖が姿を見せたが、写真を撮る暇は無い。

 やがてお花畑が左右に広がる場所(小田が原)に出た。ハクサンイチゲが咲いている。

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 霧の中をニッコウキスゲの群落が左右に広がるややきつい八丁坂を登り、七五三掛け(シメガケ)に着く。この辺りで昼食だったかも知れない。(よく覚えていない)

 さらに霧の中をひたすら登って、尾根道を左に回ると眼下に大きな雪渓が姿を現し、一同歓声!火口内壁の千蛇谷の雪渓だ。

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 雪渓まで下りて全員で記念撮影。雪渓の中には大きな落石がごろごろしている。

 雪渓を左に渡り、左側の山道を少し上がり下ったところで休憩となる。

 時々霧が晴れて、目指す新山が姿を現し皆大喜び。

 S会長に促されて、その一瞬をとらえて記念撮影(13時17分)。

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 この後、千蛇谷を右に見ながら雪渓を登り、右に渡ってからさらに登っていく。

 もう山頂かと思うとまたその先があり、ようやく山頂小屋にたどり着いたのは14時50分だった。

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 大物忌神社の立て看板の後の岩にチョウカイフスマが白い可憐な花を咲かせている。

 強風が吹き付けて寒く、周囲の風景を見る余裕はなく、すぐ小屋に入る。

 奥の半分くらいのスペースが山酔会に割り当てられたスペース。女性は左奥の3畳弱の一角と左右の階段上のスペース。2階は若い人達に入ってもらい、K・S・I・Y・Nの5人は左奥のスペースに陣取る。

 寝具は2人で毛布3枚。一枚にくるまりもう一枚は2人で上に掛けることにする。

 カッパでカーテンを作り、交代で汗で濡れたシャツを着替え、夕飯まで間があるのでしばらく横になる。

 休憩後山酔会全員でワインと持ち寄ったつまみなどでくつろぐ。Y氏が今日も美味しいチーズケーキとチョコレートケーキを差し入れて下さった。私なんか自分のことだけで精一杯なのに!

 夕飯は5時半から30分刻みで別棟に呼ばれる。山酔会は3番目だ。メニューはご飯と味噌汁・鯖のみそ煮と佃煮。疲れて食欲が無く、半分以上残してしまった。

 夕食後は横になるのみ。同宿者全員が横になると足の踏み場もないので、一晩中トイレには行かなかった。トイレはきれいで洋式のバイオトイレだったのが救いだった。

 毛布一枚では身体が痛くなって、夜中に何度も寝返りを打った。一晩中雨風が吹き付け、時折しぶきが窓から飛んできた。


待望の鳥海山・月山山行 その1 酒田探訪

2012-08-07 14:51:54 | 日記・エッセイ・コラム

 7月27日から30日まで今年度の山酔会のメイン山行である鳥海山・月山山行に参加しました。

 全体では27日に夜行バスで横浜を発って酒田に入り、28日に秋田県側の鉾立登山口から鳥海山に登る計画ですが、夜行では厳しい人のために酒田に宿泊できるように宿を予約して頂きました。

 Aさん・Iさんと私の3人は27日(金)上越新幹線MAXとき313号で午前9時12分に東京駅を発ち、途中ノンストップで1時間40分ほどで新潟に到着。

 特急いなほ3号に乗り換えて、酒田には13時7分に到着。午後の時間を利用して酒田を見学することを計画していましたので、コインロッカーに登山のザックなどを預けました。

 昼食に何か美味しいものを食べたいねと探しましたが、駅前はシャッターがおり人影もありません。梅雨が開けた山形は暑かった!

 「鶴瓶の家族に乾杯」の世界だなあと実感しながら歩いていくと、スナックのシャッターが開いていて暗い店内に女性が居たので尋ねてみると、交差点を左折すると中心街に行かれるとのこと。

 間もなく「こい勢」というお寿司屋さんを見つけました。

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 早速、ランチのにぎりと生ビールを注文して乾杯。

 ご主人と話をするうち、文芸春秋にも紹介されたお寿司屋とわかりました。

店内には小澤征爾や桂三枝の色紙などが飾られていました。コンサートなどで来られたときに寄られたようです。

 お寿司はネタが新鮮でとても美味しく、ランチは1,050円と安価なのも嬉しかった。

 大満足で店を出て、前もって調べておいた国指定の史跡・旧鐙屋(きゅうあぶみや)に向かいました。

 酒田は庄内米を京都や江戸に送る港として栄え、 旧鐙屋は酒田を代表する廻船問屋で、井原西鶴の「日本永代蔵」にも記されているそうです。

 到着するとすぐスタッフが冷たい水をご馳走して下さったのは嬉しかった。

 説明を聞いてから建物の中を見学しました。

 屋根は杉皮を貼りその上に平らな石を乗せた石置杉皮葺屋根の町家造りになっていて、平成に入ってから数年かけて解体大修理されたようです。

 靴を脱いで座敷に上がろうとすると、「Nさんではないですか}と声をかけてきた男性がいます。山酔会の会員で佐渡で米作りをしているKさんでした。立山山行以来の再開を喜び合いました。旧鐙屋では酒田や旧鐙屋の歴史をビデオで見たり座敷や縁側に座ってのんびり出来たのがとても良かったです。 Photo_6 Photo_4

 この後4人で本間美術館に向かいました。ここは酒田の豪商・本間氏の別邸で本館の清遠閣と鳥海山を借景にした庭園・鶴舞園が国指定の名勝になっています。

 夏の盛りなので観光客はほとんど居ませんでした。Photo_5

 この後、駅に戻りコインロッカーからザックなどを出して、タクシーで今晩の宿「かんぽの宿酒田」に向かいました。

 かんぽの宿・酒田は露天風呂の他、寝ながら入る温泉や水風呂など色々な温泉を備えていて、お客も少なく、のびのび汗を流すことが出来ました。