お二人さまの老後

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能登半島を巡る旅 その3 瑞龍寺に加賀百万石の威光を実感

2015-08-05 17:30:08 | 旅行記
ホテルを9時頃出発し、能登島大橋を渡って能登島・ツインブリッジを経由し(七尾西湾を時計と反対周りに半周し)246号線に出て北上。穴水(大相撲の力士遠藤の出身地)で「ボラ待ちやぐら」(高さ6mほどの櫓での原始的な漁方の名残)を見学しました。
左後方海の中にある木組が「ボラ待ちやぐら」です。
次に穴水駅10時40分発の「のと鉄道」に乗って能登中島駅(11時着)まで、ローカル線の旅を楽しみました。
能登中島駅では構内に保存されている郵便列車を見学しました。
郵便列車というのは明治5年に最初の鉄道が品川・横浜間に開業した時、車内に郵便物を積み込んだのが鉄道郵便輸送の始まりで、昭和61年に廃止されるまで114年間、国鉄が全国津々浦々まで郵便物を届けていたそうです。郵便車には郵政の乗務員が乗り、車内で区分け作業をしながら沿線の駅で積み下ろしをしたので「走る郵便局」とも呼ばれたそうです。ほとんどの車両は廃車になりましたが、石川県の第三セクター「のと鉄道」に譲渡され、その後「ふるさと鉄道保存協会」が譲渡を受け、車体を補修しながら公開イべントを開始し保存活動をしていて、この4月から観光列車「のと里山里海号」の見学すぽっとになったと説明書きにありました。
この後再びバスに乗って七尾の「一本杉通り」に向かいました。七尾は和倉温泉の東にあり、七尾南湾に面したところで、前田利家の最初の城で出世城といわれる小丸山城址があります。
一本杉通りは明治期の老舗や大正期のモダンな建築が点在する街並みとのこと。バスを仙対橋のたもとで下り、ガイドさんの案内で一本杉通りを歩きました。通りの両側に伝統的な漆・陶器の店、和ローソクの店、昆布や海産物の店・醤油や・呉服店などがあり、最後に「花嫁のれん館」に案内されました。「花嫁のれん」というのは女性が嫁入りの時に持って行った実家の紋を入れた加賀友禅ののれんで婚家の仏間に飾ったとのこと。数十万円するというのですが今もそのような風習があるのでしょうか?
商店街の案内図で語り部マークのある店ではいろいろ昔のことなどを説明してくれるとのこと。
40分ほど自由時間になりましたので、浄土真宗の光徳寺と御菓子処「花月」をのぞいてみました。城下町にはたいてい良いお菓子があるものです。七尾出身の長谷川等伯にちなんだ「松林」というお菓子が寒天を自然乾燥させたもので、お茶の先生がおいしいと言って後から注文されると聞いてお稽古用に求めました。期待以上の美味しさでいつか取り寄せたいと思うお菓子でした。
12時40分にバスに戻り、近くの能登食祭市場に移動し自由昼食になりました。ホテルで海の幸をたっぷり頂いたので、ラーメンにしました。これがなかなかおいしかったです。
添乗員さんお奨めの味噌饅頭を求めた後、店先に氷で冷やしたカット西瓜を売っていたので買うことにしました。旅行をするとどうしても果物が不足がち。バスの中で食べたのですがとても美味しかったです。
この後は最後の観光地、富山・高岡の瑞龍寺に向かいました。北陸新幹線の新高岡駅近くにあります。前田利家の子・利長のために建てたお寺で山門・法堂・仏殿が国宝に指定されています。

とても立派なお寺で驚きました。檀家は前田家だけなのにこの立派さ!お坊さんは3人しかいないそうです。鬼瓦を取り換えたので古い鬼瓦が参道脇におかれていましたが、大きさにびっくり!これだけのお寺を維持・管理できるのですから加賀百万石の威光を推して知るべしです。
この後、新高岡駅16時58分発の「はくたか572号」で帰路につきました。東京着は20時なので車内で夕飯を済ませなければいけません。駅で富山名物「ますの寿司」を買って乗り込みました。缶ビールの車内販売を待っていたのですが、お客が多すぎたのかなかなか来なくて待ちくたびれてしまいました。上野で上野東京ラインに乗り換えたので東海道も座ることができ、帰宅は21時半頃でした。天候もまずまずで充実した「能登半島をめぐる旅」でした。

能登半島を巡る旅 その2 朝市・千枚田・塩田を見学

2015-08-04 13:24:54 | 旅行記
台風の直撃は免れたもののあいにく曇り時々雨の予報。
昨日とは打って変わって寒く、半袖しかもって来なかったので防寒もかねてビニール合羽を着て、輪島の朝市に向かいました。

添乗員さんお奨めの混じり物のない塩辛(1個500円)をお土産に2つ買うことにしました。青のりの佃煮を加えて1,200円にするという言葉に乗せられてそれも買う羽目に。
輪島塗の店をのぞいてみましたら、中国人の観光客がお椀(その場で名前を入れてくれる)を次々に買っていたので中国人の富裕層の爆買いを輪島でも垣間見ることができました。NHKの朝ドラ「まれ」に出てきた橋で記念撮影。
次にバスで白米の千枚田に向かいました。世界農業遺産に指定された能登の里山・里海の中心的な場所だそうです。稲が青々としてとても美しかったです。
次に上時国家(かみときくにけ)に向かいました。平家が源氏との戦いに敗れ、能登に落ち延びたとき、難を逃れるため時国家を名乗ったとのこと。重厚な建物で専任ガイドに案内されて見学した調度品も格調の高いものでした。家紋は丸に揚羽蝶で公家のような家紋だと感じました。
近くの曽々木海岸に面した「庄屋の館」で昼食になりました。6種類の海藻のしゃぶしゃぶがご当地ならではの料理で良かったです。
曽々木海岸は能登半島の先端に近く日本海の荒波が打ち寄せていました。荒波にもまれて丸くなった黒い地肌に白い筋の入った小さな石を記念に拾ってきました。
次に珠洲(すず)の塩田村の見学です。揚げ浜式製塩所で、法被を着たスタッフが塩の作り方を説明してくれました。「まれ」にも海水を塩田に撒く場面が出てきますが大変な作業のようです。「まれ」人気で塩の生産が追い付かず、お土産の塩は小さな袋入り(400円)を一人1袋しか売れないとのこと。その塩でゆでた小さなジャガイモをご馳走して頂きました。美味しかったです。


この後半島の東側の内浦に向かいました。
波が静かで外浦とは打って変わった風景。見附島で下車し観光した後、高速道路(珠洲道路・のと里山海道)を2時間ほど走って16時30分頃に和倉温泉に到着。「ホテル海望」は七尾西湾に面し、右方に能登島大橋、左方にはツインブリッジの点滅が見え、湾の夕焼けの風景が美しかったです。
夕食は18時からなのでゆっくり温泉に入りました。夕食は我々だけの貸し切りの部屋でグループごとに独立した椅子式のテーブルにたくさんのお料理が並べられ、仲居さん二人が気を配り個々にきめ細かく対応してくれました。小さなカレイを網であぶり、そのあと残りの火で湯豆腐を温めるのだとのこと。松葉ガニのポン酢醤油・寄せ鍋・お刺身・白エビの唐揚げ等の海の幸をビールや地酒とともに楽しみました。
雨もほとんど降らず充実した2日目でした。