7月23日、姉に誘われ、妹と私たち夫婦で、茅ヶ崎市民文化会館で行われた中丸三千繪さんのソプラノコンサートを聴きに行って来ました。
三千繪さんは桐朋音楽大学在学中にニューヨークやザルツブルグに留学。ヨーロッパの数々のコンクールで優勝し、1990年にはイタリアのマリア・カラスコンクールでも優勝しておられるそうですが、その歌声を聞くのは初めてでした。
三千繪さんは藤色のロングドレスを着てステージに登場。前半は歌劇のアリアが中心で、最初の曲はヘンデルの「私を泣かせて下さい」。その圧倒的な声量に驚かされました。
4曲目は歌劇「トスカ」から“歌に生き、愛に生き”。ホール全体に響き渡る美しい歌声にうっとり。
5曲目の歌劇「シチリア島の夕べの祈り」から“ありがとう愛する友よ”では歌いながら突然ステージから跳び下りてきて、客席の間の通路を歩きながら歌い、またステージにひょいと跳び乗ってしまいました。
声量を保つため、長いステージに耐えるため、日頃、運動などで特に背筋・首・足首などを鍛えておられるそうで、その成果と納得しました。
歌の間のおしゃべりも楽しく、明日は50歳の誕生日であることを明かされ、今日は49歳最後のコンサートということで、特別に思いを込めて歌って下さったようです。とてもそのようなお年には見えませんでした。
前半最後の曲は「椿姫」から“さようなら、過ぎ去った日よ”でした。
休憩を挟んで後半はポピュラー曲で構成され、シャンソンの「バラ色の人生」、ミュージカル「回転木馬」、日本の歌で「宵待草」、中田喜直の「歌をください」など。
最後は「アメージング・グレイス」。この曲は丁度今ピアノで練習している曲なのでうれしかったです。
アンコールでは「私のおとうさん」。最近お父様を亡くされたそうで感慨深く聞きました。
最後は、今年がショパン年なので「別れの曲」でした。
本当に素晴らしいコンサートで、満ち足りた豊かな気持ちで帰途につきました。