お二人さまの老後

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東北の夏祭り その2 青森ねぶた祭りと八甲田ホテル

2014-08-25 11:52:59 | 旅行記

   貸し切りバスに乗り9時にホテルを出発。日本海沿いを走って青森を目指しました。しかし、五能線沿いの道路で折からの大雨で土砂崩れが発生。しばらく白神山地の麓の道の駅で状況の好転を待ちましたが、結局大型バスの運行はできないとのことで予定していた十二湖・青池・千畳敷海岸の観光は不可能になりました。

  急きょ道の 駅で昼食をとり、同じ道を能代まで戻り、大館・弘前経由で青森に向かいました。移動時間が長くかなり疲れました。

  空模様は明るくなったかと思うと再び黒雲に覆われる状況で、予定通りねぶた祭りができるか心配されましたが、青森につく頃には雨は上がっていました。

  時間的には予定より早く3時半頃到着し、早めの夕食時間(17時)までフリータイムになりました。その間、ねぶたの家「ワ・ラッセ」で青森ねぶたのできるまで・作者の紹介過去の作品で見事なものなどを見学しました。

  夕食場所は市民センターの食堂でしたが、そこのお化粧室に跳人の装束を身に着けた若い女性がいて、プロに着付けてもらったそうですが、紫色のたすきをかけとても素敵でした。

  6時近くにバスが迎えに来て観覧場所まで向かいました。観覧席は青森市役所に近くでメインの交差点近くの歩道にパイプいすが並べてありその前列が指定席でした。

  今日の出陣は大型ねぶた22台。割り当てられた場所にスタンバイして、19時20分頃、ねぶたの行進が始まりました。ねぶたは針金に和紙で作られているため、すべてポリエチレン?の覆いがかけられての行進でしたが、明るいライトに照らされて、迫力は十分。

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力強い太鼓・お囃子のほかに「らせら らせら」の掛け声でこどもや若者たちが大勢で跳ねていました。「ねぶた本体」「運行・跳人」「お囃子」の部門別に審査され、その3部門が総合的に優れている団体にねぶた大賞・知事賞・市長賞が与えられるとのこと。

  2年連続大賞を受賞したという某運送会社のねぶたにはものすごい数の跳人(若者や子どもたち)が参加していて「クロネコヤマトのタッキュービン!」と叫んで跳ねていました。よい参加賞がもらえるのかな?

ねぶたを乗せた台車は大勢で引いているのですが、時にはリーダーの合図で両側の観客Dscn5047Dscn5059に向かって駆けてきたり、お囃子方も進行方向だけでなくしばしば観客に向かって演奏していました。

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厳しい寒さや雪に閉ざされる東北では夏の祭りに喜びとエネルギーを爆発させるのでしょう。ねぶたの制作も下絵描きは雪深い厳寒の季節から始められるそうです。

22の団体が一巡したころには雨が降ってきてしまいましたが、十分楽しむことができました。

夫の一首  「叩く吹く跳ねるねぶたは雨を呼び雷神の眼はいよよ輝く」

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  交通規制が解除されるまで待って9時半頃迎えのバスに乗り、宿泊する八甲田ホテルに向かいました。本降りの雨となりホテルに到着したのは10時半頃。

八甲田ホテルは「憧れの八甲田ホテルに泊まる」とツアーのキャッチフレーズにあるだけあって、ログハウス風の造りの立派なホテルでした。

  部屋に入ると入り口わきに洗面所とトイレ、数段上がるとくつろぐ広い空間、さらに数段上がると寝室になっていてとても贅沢な造りでした。

  時間が遅いこともあり温泉も空いていてゆったり汗を流すことができました。

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朝食は夫は和食を注文。私の注文した洋食は桃の生ジュース・柔らかく暖かいトースト・ミネストローネ添えの目玉焼き・サラダ・西瓜・ヨーグルトにレモンティーと期待通りのメニューに大満足でした。 

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天候は今日も雨模様の中、バスで9時頃出発し、八甲田ロープウエイ山麓駅からロープウエイに乗って、山頂公園駅から30分の散策コースを歩きました。雨に濡れた木道は滑りやすく登山靴でないので苦労しましたが、10年前に山酔会で登った八甲田大岳や井戸岳・赤倉岳などを眺めることができ懐かしかったです。ボランティアガイドに聞いたところ今は高山植物の花はお休みの時期でキンコウカくらいだとのこと。10年前大岳を下って酸ヶ湯に戻る途中の上毛無岱や下毛無岱にたくさん咲いていた黄色の花を思い出しました。

散策コースに薄紫色のギボシが雨に濡れて咲いていました。

夫の一句「花擬宝珠雨の大岳八甲田」

この後、酸ヶ湯などを経由して焼山の奥入瀬渓流ホテルで昼食をとった後、奥入瀬渓流沿いを走りましたが、渓流は大雨の影響で濁った水となり渓流に流れ落ちる幾筋もの滝も水量が多く、バスガイドさんが気の毒がっていました。新緑の頃や紅葉の時期に来てみたいものです。

   夫の一句「濁れるもよし奥入瀬は嵐まへ」

十和田湖の休屋から50分間の十和田湖遊覧をして、盛岡から新幹線で帰路につき、帰宅は22時30分頃でした。

天候には恵まれませんでしたが、東北のお祭りを十分楽しむことができた3日間でした。

 

 

 

 

 


東北の夏祭り その1 秋田竿燈まつり

2014-08-19 17:14:07 | 旅行記

   8月5~7日秋田竿燈まつりと青森ねぶた祭りを楽しんできました。

   30年以上前に私たちが仲人を務めたI氏が秋田に赴任していて、お誘いを受けたのがきっかけで、大人の休日倶楽部のツアーに申し込んだのです。

  8月5日(火)東京駅10時20分発のこまち13号に乗車。座席は運転席のある先頭車両でしたので、座席は少なく参加者16名の貸し切り状態で、両側2列ずつの落ち着いた座席でした。車内販売のコーヒーなどでくつろいだ後、東京駅で求めた駅弁で昼食。

  秋田新幹線こまち13号は東北新幹線はやぶさ13号とつながって走り、盛岡着は12時33分。切り離してから秋田に向かいましたが、それからがとても長く感じられました。

  14時08分秋田着。添乗員に先導されてホテルに向かいました。

  ホテルは駅からも竿燈まつりの会場からも近く、ホテルに荷物を置いた後、16時45分まではフリータイムになりました。それを夫とのメールのやり取りで知ったI御夫妻が3時にホテルに来てくださり、久々の再会となりました。

  ホテルは大きな蓮池に面しており、ちょうど古代蓮が満開でした。

  その池を挟んだ向こう側に久保田城址公園「千秋公園」があります。 お二人の案内で千秋公園を散策。見事な赤松が数本あり歴史を感じさせてくれました。

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  その後、秋田県立美術館に案内されました。秋田の豪商が藤田嗣治に描かせたという巨大な壁画が展示されています。竿燈まつりや冬の衣服をまとった人々とかまくら・秋田犬など秋田の夏や冬の風物が描かれていました。そのほか藤田嗣治の自画像(画面の中に猫がいる)や日記の抜粋などが展示されている部屋もあり、興味深く鑑賞しました。

最後に 池に面した喫茶室でお茶をいただいてくつろぎ、心和むひとときを過ごしました。

  ホテルに戻るとすでにみなさん集まっていて、近くの別のホテルに移動し早めの夕食。

はたはた・イブリガッコ・稲庭うどんなど秋田の郷土料理のバイキングで、竿燈まつり見物に集まった団体客が次々に入って来て食事をしていました。

  18時半頃、見学場所の組み立て式の桟敷に案内される。添乗員に渡された観覧席券にはDscn4979_2Dscn4982      097-2-029  A席2,100円と書いてあります。

Dscn4979 そこに添乗員から渡された折り畳み式のマットを敷いて観覧することになりました。

  19時20分頃、竿燈の一団が入場を開始。はじめは竿燈を寝かせた状態で定位置まで行進。我々の前には大学生の一団。合図で一斉に竿燈を高く掲げて演技が始まりました。重さ50キロもある竿燈を片手で支えたり、肩や腰に乗せたりの見事な演技が披露され、観客は大拍手。太鼓やお囃子も懸命に演奏しています。

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しばらく演技した後、全体が移動し、次に目の前に来たのは「21世紀フロンティア」という一団で、高校生くらいの若者が多く演技をしていました。また小学生くらいの二人が小さな竿燈を掲げ頑張っていて、大人が傍らで見守り支援していました。こうして伝統が受け継がれていくのでしょう。

    夫の一句   「子には子の妙技ありけり小竿燈」

  20時を過ぎると雨が降ってきてしまいましたが、最後にふれあいの時間となり、若者に入ってもらって一緒に記念撮影。仲間の若者がシャッターを押してくれました。Dscn5009

  竿燈の提灯は稲穂を表しているそうですが、一人一人の懸命な努力と技で掲げられる竿燈はとても情緒のある感動的なお祭りでした。

 

 

 

 

 


憧れの白山山行 その3 ご来光を迎え、御前峰登頂を果たす

2014-08-13 15:41:22 | 旅行記

  3時前に起床。身支度を整え、サブバックに朝食用のお弁当・水・スケッチの道具などを詰めて、3時35分K副会長とU氏に先導されてアルプス展望台を目指す。

  山道は暗くヘッドランプが頼りだが、登山道が整備されているので比較的登りやすく、白山を知り尽くしたU氏が一緒だったので心強かった。

  ほかにも家族連れ1組が登っていた。1時間15分ほど登るとアルプス展望台に到着。

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空が明るみ始めたので、 待っていると4時59分御来光! 感動の一瞬だ。

  あいにくデジカメの電池残量がなくなり、この写真も含め以後はケータイで写真を撮ることになってしまった。山小屋ではケータイの充電もままならないので困っているとベテランのWさんの機種が偶然同じで携帯充電器を貸してくださった。このようなものがあるとは!おかげで充電しながら写真を撮ることができました。

  尾根道を歩き,さらに白山室堂(2,450m)を目指す。黒百合がそこかしこに姿を現した。 F1000416   F1000421  F1000423

可愛らしいクルマユリも灌木 の茂みに咲いている。紫色の花はイワキキョウか。朝露に濡れて瑞々しい可憐な花たちだ。

  6時ごろ白山室堂に到着。建物の中のテーブルで朝食のお弁当をいただく。6時20分頃ラジオ体操の放送が流され、登山客が一斉に体操を始めた。

  6時40分、目の前の御前峰(2,702m)を目指して出発。

  60代最後の記念登山と頑張ってこられたF氏は不整脈のため大事を取って室堂で待つことになったようで、途中からY氏も戻って行かれた。F氏を気遣ってのことに違いない。頭が下がります。

  途中、雲が山越えをする珍しい光景を右手後方に見ることができた。

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  7時35分、御前峰(2,702m)に到着。白山の最高峰だ!それぞれが記念撮影をし いつもようにH氏が山酔会の集合写真を撮ってくださった。

  F1000427    混雑する山頂を後にして「お池めぐりコース」をいく。   F1000437 F1000444

雪渓と翠ヶ池。名前の通り深い翠色の池だ。いくつかの池を巡り、雪に閉ざされた千蛇ヶ池を経て、遠回りのコースで室堂に帰る途中、クロユリの群生が続いていた。クロユリは石川県の花だそうで、大事に守られていることが分かる。

  9時半頃、室堂に帰着。食堂で早めの昼食という計画だったが、昼食は11時から開店とのこと。仕方なくカレーライスを人数分予約し、飲み物はすぐに対応できるということなので、持参した食べ物をつまみ、生ビールなどをいただいて待っていた。

  しばらくしてスケッチをすることを思いつく。普通はなかなかそのような余裕はないのだが、石段に座り御前峰を描くことにした。室堂は改築中のため半分覆いがかかっていて詳細は描けなかったが、御前峰だけはと筆を走らせた。Y氏が「みなさんカレーライスをそろそろ食べ終わります」と呼びに来てくださるまで何とか描くことができました。

   Epson002             F1000460  

  帰路は弥陀ヶ原を通るエコーラインを下山し、分岐で福井に戻られるU氏にお礼の挨拶をしてケビンに戻った。 キャンプ場近くでテガタチドリが可愛らしい姿を見せていた。

  夕飯までの間にケビンでOさんが肩の凝りや足の筋肉の具合などを診てくださった。昨年の御嶽山では肩こりが激しく、脚も痙攣してOさんに手厚くマッサージをしていただいたのだが、今回は「硬くなっていないし、よい具合ですよ」と言ってくださった。江の島へのトレーニングが効いたのかもしれない。日頃の体の手当てについてもいろいろ教えていただき、ありがたかった。

  夕飯の後、 ほかの人が先ほどオコジョに出会ったという湿原を散歩する。オコジョは姿を見せなかったが、西日に照らされた湿原は美しく、癒しの空間だった。F1000462

  昨日も登ってくる途中、中飯場からしばらく上ったあたりで、可愛らしいオコジョが何度も姿を表して喜ばせてくれたのだ。

  男性陣のケビンから昨日美しい日没がみられたというので、外で日没を待っことにする。18時56分日没。あっという間に沈んでいってしまった。

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  日没後の夕日に照らされた雲がまた美しいはずと広場に見に行くと、Kさんも一人広場で移り行く空を眺めておられた。

  明日はすべて荷物を持って山荘での朝食に集合なので、荷物を整理し詰め込む。おべんとうなどのゴミが嵩張って大変だった。

  夜が長いので午後10時頃起きて、ビジターセンターの水洗トイレまで行こうと4人で約束し、8時頃就寝。Iさんに起こされてビジターセンターまで歩いて行く。帰りに外のベンチに座ってしばらく星空を楽しみ、ケビンに帰ったのは11時頃でした。

  翌朝は6時の朝食の後、往きと同じ道を下山しました。お茶道具はYaさんがサブバックに入れ、大きなザックにロープで括りつけて運びおろしてくれました。

  白山温泉に駐車しているバスに乗り、白山スーパー林道経由で白川郷温泉へ。白山スーパー林道は飛騨山脈の急峻な山間を縫って建設された道路で、6月上旬から11月上旬まで開通するようです。通行料金は高く大型バスは2万円以上払っていました。幾筋も滝が流れていて、「ふくべの大滝」は駐車場があるので、下車して見学できました。

  12時過ぎに白川郷温泉に到着。温泉で汗を流し、豪華な昼食をいただきました。重いザックやストックは宅急便で送ったので一気に身軽になりました。

  この後、バスは後ろがサロンになり、最初は女性タイムということで女性全員とユーモアあふれるY氏・K氏・S氏などが加わり笑いの絶えない楽しいひと時を過ごしました。

  バスは東海北陸道から第2東名高速を経由し順調に横浜に向かいました。海老名でのトイレ休憩の後、いつもように全員が感想を一言ずつ述べることになったのですが、最初のK氏が歌い次の人にも促したので、好きな歌を歌ってから感想を述べる人が多く、最後は時間が足りないくらいでした。

  20時頃横浜に到着。副会長や幹事さんにお礼を述べてAさんと帰路につきました。

「 憧れの白山山行」はS会長が参加できなかったことはとても残念で申し訳ないのですが、会長の的確な計画・ゆるやかな日程・素晴らしい宿泊場所の確保など、いろいろと御尽力くださったおかげで 、とても素晴らしいものになりました。

  私にとっては山酔会に入会して10周年の夏の山行「加賀白山」でいたが、本当に思い出深い山行になり、幹事や仲間の皆さんにも感謝の気持ちでいっぱいです。

 


憧れの白山山行 その2 お花畑を楽しみながら南竜山荘まで登る

2014-08-10 21:06:43 | 旅行記

   温泉に入ろうと4時半ころ二人を誘って廊下に出ると、見覚えのある山酔会貸し切りのバスが道路を挟んだ向こう側の道の駅にすでに留まっている。

  間もなく副会長のY氏からメールが入り、急いで身支度をして、支払いは昨晩のうちに済ませておいたので、鍵を返し宿を出るとY氏が迎えに来てくださっていた。バスのそばではにこやかに皆さんが迎えてくださる。道の駅で洗面などを済まされたようでよかった。

  とても残念で申し訳ないことだが、今回の白山山行をすべて手配してくださったS会長がひざを痛めてドクターストップとなり参加できなくなってしまったのだ。山小屋バスの手配をしていただき、詳細案内からバスの座席表・皆で歌うたくさんの歌の歌詞まですべて印刷して、横浜出発時に見送りに来てくださったとのこと。K副会長やY副会長、幹事のS氏、他にも学生時代山岳部だった山男がいてくださるので私たちは心配はしていなかったが、やはり会長がいないということは副会長や幹事にはとても苦労の多い山行だったと思う。

  幸いなことに会員のSさんの知人で福井在住のU氏が白山はたびたび登っているということで白山温泉から合流し、クロユリなどの群生地などを道案内してくださることになっていた。

  今日の行程はバスで白山温泉(830m)まで上り、U氏と合流。白山温泉の旅館に頼んでおいた昼食のおにぎりを受け取り、さらに別当出会い登山口(1,230m)までバスで移動。29日30日と連泊する南竜山荘(2,080m)まで登る計画だ。参加者は男子15名、女子13名の合計28名。

  バスは堰止湖の手取り湖を左に見ながら上っていき、百万貫岩を通り過ぎて白山温泉に到着。貸し切りバスのドライバー2人はこの温泉で我々の下山を待つことになるわけだ。 やがて別当出会い登山口に到着。

トイレを済ませM氏の音頭で体をストレッチしたあと 7時35分頃砂防新道を登山開始。Dscn4822

最初に長い吊り橋を渡ったがゆらゆらゆれてちょっと怖かった。Dscn4827

はじめは急登が続いたが 登山道は整備され登りやすい。さすが霊山でありまた花の山で多くの人々に愛されてきた山なのだ。Dscn4834 写真はいつもしんがりを引き受け、山で調理する用具や食材など を背負って 登ってくださる副会長のY氏。

  9時35分見晴らしの良い別当覗(1,750m)に到着 。60代最後の記念山行という F氏と今回の白山山行の幹事として会計などに奮闘されていたS氏と記念撮影。今回はS会長が不参加なので詳細な報告ブログを作るため、時刻が記録される写真を多く撮るように努めた。

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  10時35分、甚之助避難小屋(1,960m)に到着。眺望が素晴らしい。Aさんが担いでくださっていたお茶道具を中飯場(1,500m)からはMさんが担いで登ってくださっていたのだが、ザックの上で左右にゆれて運びにくそうで申し訳なく思っていたところ、Dscn4851 Ya氏がロープで上手に固定してくださった。さすが学生時代山岳部だったY氏。右側が茶道具を背負ったたくましいMさん。左は 体のケアの名人Oさん。足が痙攣すると即対応してくださるお母さんだ。

  黒い作務衣姿の若者の集団が登っていく。永平寺の修行僧だそうでさわやかな感じの若者たちだった。

  もう一息と登っていくとMさんの足が痙攣してしまい、早速漢方薬の68番を差し上げる。それを飲んでOさんがふくらはぎをマッサージするとみるみる回復したようで68番の威力を実感した。皆さんには先に行っていただき、我々A班はゆっくり登ることにした。

南竜分岐で一休みするA班の面々。ちょうど12時だった。

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  ここからは高山植物のお花畑が広がっている。ハクサンフウロ・イブキトラノオ・シモツケソウ・キンポウゲなどなど。上を見ると青空をバックにお花畑が広がる清々しい風景に疲れも癒される。

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  角を曲がると少し下りとなり、南竜山荘が見えてきてほっとする。 遅い我々を心配して案内役のU氏と若手のK氏らが迎えに来てくださった。

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  K氏は最近入会して以来いつも手作りのパンを焼いてきてくださる若い男性。今回は異なる3種類のパンを一人分ずつパッケージして、バスに乗り込んだ時に手渡ししてくださり感激! 素晴らしい仲間に支えられている山酔会なのだ。

  やがて南竜山荘に到着。山酔会に割り当てられたのはさらに下って雪渓脇を登った南竜ヶ馬場のキャンプ地のその奥にあるケビンだ。いわゆる山小屋ではなく一つの建物の中に壁を隔てて二つの入り口と部屋があり、それぞれ5人ずつ泊まれる洒落たケビンだ。板敷だが四角い畳を敷くと畳の部屋に早変わり。ここに4人ずつ泊まれることになった。プライバシーが保たれとても有難い。難点は水洗トイレが10分ほど歩いて山荘までいかないといけないことだったが、水道と流しを備えた炊事場はあり、山酔会のいつもの宴会には格好の場所だった。

  炊事場近くの屋外の木のテーブルで2時から昼食、4時から南竜山荘のビジターセンターで野点の準備をして4時半から皆さんにふるまうことに決まった。

  いつものようにキムチうどんやラーメンを作っていただいて楽しい昼食が始まった。K氏が担いできた3Lの赤ワインやU氏が差し入れしてくださった福井のワインや地酒もふるまわれて昼間から楽しい宴になった。

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  少し休憩した後、4時に野点の道具やお菓子・抹茶などを持ってビジターセンターに向かうと、外の木のテーブルと椅子ですでに仲間がお湯を沸かしてくださっていた。ここは西日が当たって暑い!思い切ってビジターセンターのスタッフに、中のテーブルで野点をできないかお願いしてみると快く了解してくださり、お湯を沸かすのも中でしてよいとのこと。奥の壁際に水洗い場もある 。白山は水が豊富で心置きなく水を使えたのもとても有難かった。

早速、Aさんと一緒に野点を開始。後ろのテーブルではj.Iさんがオカリナを演奏してくださっていた。

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小屋のスタッフ二人と仲間全員に野点を楽しんでいただけたと思う。

20140729_163718 高山植物などの解説のボランティアをしておられる自然解説員お二人にもK氏がお客にお誘いすると「こんな山の中でお抹茶がいただけるなんて」ととても喜んでくださった。

  終わるとちょうど5時半で夕食の時間。夕食後6時半から先ほどの自然解説員による解説があるというのでビジターセンターの2階の小ホールに集まる。DVDの映像を見ながら白山の成り立ちや高山植物の説明などをうかがった。女性の自然解説員による篠笛の演奏もあり楽しかった。最後に一緒に記念撮影。

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  ケビンに帰りしばらく休憩した後、夜空を見上げると空いっぱいに星が広がっていた。山際にさそり座、後ろの天空に北斗七星が瞬いている。

  明日はアルプス展望台でご来光を迎えるため小屋を3時半に出発するので、20時前に就寝した。

 

 

 

 


憧れの白山山行 その1 登山に備え白山山麓に前泊

2014-08-10 14:04:06 | 旅行記

  この夏の山酔会の山行は白山でした。日程は7月28日(月)~31日(木)の比較的ゆったりした日程です。

  昨年の夏、木曽の御嶽山に登った時、はるかかなたの雲の上に浮かんでいた白山。NHKの「日本百名山」でもよく取り上げられ、多くの種類の 高山植物の花がみられる人気の山です。ぜひとも登りたいと願い、江の島へのトレーニングを続けて登山に備えてきました。

  今回の楽しみの一つが山小屋で初めて野点をすること。26日にお茶の稽古に見えたAさんが携帯用のお茶道具やお菓子・抹茶・懐紙・ふきんなどすべて「持ちます」と言って持っていってくれました。大学時代ワンゲルだったAさん、頼りになります!

幸い白山は水が豊富なので水を持って登る必要はないとのことで安堵しました。

  白山は 登山口までが遠く、金沢駅から2時間ほどバスに揺られなければなりません。山酔会では貸し切りの夜行バスで行くことになりましたが、夜行バスでは翌日の登山は厳しいというわけで、Aさん・Iさんの3人で白山山麓に前泊することにしました。S会長が前泊希望者のために「かんぽの宿白山尾口」を予約して下さり、宿の迎えのバスが午後2時に金沢駅前のホテルに迎えに来るとのこと。28日はプチ旅行を楽しみ、 28日夜横浜を発った山酔会のバスが翌朝5時45分にかんぽの宿に迎えに来てくれる手はずです。

   東京9時28分発のMaxときで越後湯沢10時38分着。同48分発の特急白鷹に乗り換え、金沢着は13時23分。1か月前に指定席特急券と乗車券を求めておいたので、3人で旅行気分を楽しみながらに出かけました。おしゃべりしている間に越後湯沢に到着。下車した乗客はほとんどが白鷹への乗り換え客のようで、白鷹の指定席は満席でした。11時半ころ東京駅や越後湯沢で求めた駅弁で早めの昼食。Iさんに頂いたハウスみかんが美味しかった!

  明日の出発が早いので宿で朝食は用意できないということなので、朝食用に菓子パンを購入し、日航ホテルのロビーで待つと迎えのマイクロバスが来ました。登山客は我々3人だけで、ほかは「かんぽの宿」で温泉に入り、美味しいご馳走を食べようという金沢在住のお年寄りのようでした。

  1時間ほどで到着。広い敷地に施設の充実した立派な宿でした。フロントで希望の夕食時間を聞かれたので6時と答えるとすでに6時はいっぱいで、5時半からなら飲み物は20㌫割引というので喜んで5時半にお願いしました。

  温泉で汗を流してから夕食会場に行くと窓際の特等席に案内されました。

「白山の宴」というコースを予約しておきましたが、お造りも新鮮で美味しく、アワビの蒸し物・アユの塩焼きなど地元の食材や山海の幸が盛りだくさん。優雅なひと時を過ごすことができました。Dscn4817 Dscn4818

  3年前 山酔会で立山・雄山に登った時はK.Iさんも一緒に4人で立山のふもとのホテルに前泊し楽しいひと時を過ごしましたが、今回は脊柱管狭窄症の手術をして1年ほどで無理ができないことと28日は昼間用事があって前泊できないということで、3年前の再現はかないませんでした。

  J.Iさんは3年ぶりの夏の山行に参加。野点の時にBGMでオカリナを演奏してくださるということで、かさばるのに立派なオカリナを厚い布にくるんで持ってきて下さっていて、今回も二人に手作りの巾着袋(中に香りのよいハーブも入れて)を下さり、心遣いに感謝・感激!

  明日の登山に備え、早めに就寝しました。