お二人さまの老後

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初秋の佐渡紀行 その4 トキの森公園へ

2010-10-26 20:35:22 | 日記・エッセイ・コラム

 3日目の行程は、「正午までレンタカーを借りてあるので、再び佐渡を横断して南西に向かい、真野湾の南にある西三川ゴールドパークで砂金取り体験。そして両津港に戻る途中、国仲平野の一角にある「トキの森公園」でトキを見学。両津港でレンタカーを返してから、昼食。13時20分発のジェットフォイルで帰路につく。」です。

 あいにく小雨になりましたが、早めに宿を出発したので、西三川ゴールドパークには8時半前に到着。

 ここは小・中学生や観光客が砂金採り体験ができる施設で、砂の中に本物の砂金ではなく、ケータイ電話などから回収した金が入っていて、砂金取りの用具を使って砂を掬い、水の中で揺すると砂は上から出て行き、重量の重い金は底に残るので、残った金を小さなガラス瓶に入れて持ち帰れるようになっています。

 要領の悪い人に対しては、従業員が助けてくれて、全員5~6粒は持ち帰れるようになっているようです。

 Kさんは上手で10粒以上掬いあげていました。Hさんは金の粒の入った小さなガラス瓶をペンダントに加工してもらっていました。

 再び、65号線を走って佐渡を東に向かって戻り、途中から81号線を北上すると、緑豊かな「トキの森公園」に到着。

 この中に佐渡トキ保護センターがあります。

 もちろん間近ではトキを見ることは出来ませんが、観察回廊があってガラス越しに繁殖ゲージの木の枝に止まっているトキを遠くから眺めることが出来ました。

 トキ資料展示館では、トキの美しい羽根や卵などの実物が見られる他、日本最後のトキ「きん」のことや中国から受け入れたつがいのトキの卵から人工飼育に成功するまでのことなどを映像で見ることができます。

 シーボルトが日本からトキの剥製をヨーロッパに持ち帰り、大英帝国博物館が「ニッポニア・ニッポン」と学名をつけたということも今回初めて知りました。

 今年の3月には野生復帰ステーションで「テン」の進入により9羽のトキが死亡して話題になりましたが、今日本にはトキが200羽ほどいるそうです。

 トキ色の羽根を広げて大空に舞う姿と様々なトキの姿が描かれた切手シートを記念に買い求めました。               Photo

 外に出て休んでいると、新潟から来たという小学6年生の修学旅行の一団が通りかかりました。話しかけると2クラスとのこと。その割りに人数が多いので、複数の学校が一緒に来ているようでした。先生らしき人が通りかかったので「頑張って下さい。元、同業者です」などと声をかけてしまいました。

 この後、両津港でレンタカーを返し、お土産物店で笹饅頭・イカめしなどのお土産を買い、上の食堂で、また海鮮定食などを注文し、ゆっくり船を待ちました。

 帰りの船は13時20分のジェットフォイルで、指定席でした。

 Kさんは船の中で短歌を作っていました。

 今回の佐渡紀行の様子を的確に歌っていますので、ご了解を得て紹介します。

 「佐渡へ来て 砂の間に 金見つけ 砂を浮かすも 手際むつかし」

 「たま石を 求めて遠く 佐渡に来て 川口の石を あちこち探す」

 「佐渡の旅 幹事の二人 奮闘し 後の四人の こころなごやか」

 幹事のNさん・Mさんの周到な計画とご尽力のお陰で、本当に楽しい佐渡旅行でした。

 

 

 


佐渡紀行 その3 無名異焼きの人間国宝の作品を見学

2010-10-25 21:36:11 | 日記・エッセイ・コラム

 この後、佐渡の金山から流れてくる小さな川の川原近くに車を留め、Mさん・Nさんたちは夢中になって、宝探しをしていました。赤石(赤玉・ジャスパー)を探しているとのこと。また、大きな石を他の石にぶつけて、その他の玉石も探していました。

 私は余り関心がないので車で待っていましたが、Nさんから小さな赤石をいただきました。

 宿にあったパンフレットで、無名異焼きの人間国宝「伊藤赤水作品館」があることを知ったので、この後、寄って頂きました。作品館は相川海岸・海の景勝地・鬼ヶ城の国道45号線の山側にありました。

 伊藤赤水5代目(当代)が人間国宝に指定されていて、その作品は窯変大壺・練り上げ花紋角皿など本当に素晴らしいものでした。

 歴代の赤水の作品の他に、窯の作品として、コーヒーカップ・モダンな湯飲みなどの作品も手頃な値段で展示されていて、ベージュ色の釉薬がかかり、中に雪椿が描かれた小さな猪口を夫へのお土産に買いました。Hさんも湯飲み茶碗を求められたようでした。

 展示スペースの南側に眺望の良い部屋が隣接していて、休憩できるようにテーブルや椅子が置いてあるのをみて、Hさんがお茶でも飲めないかと尋ねると、女性のスタッフが美味しいお茶を入れてくれました。他にお客は居なかったので、ゆっくり美しい景色を眺めながらお茶をご馳走になりました。

 この後、金山に向かいました。やがて「道遊の割り戸」という、山頂を真二つに断ち割った壮大な採掘跡(佐渡金山の象徴)が見えてきました。

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 駐車場に車を止め、江戸時代初期から開発された「宗太夫坑」を見学。

 入場券は「通行手形 佐渡金山奉行」と印刷されていて、面白く、坑内では採掘や保坑・測量などの労働を、電気仕掛けで動く人形が再現していて、わかりやすかったです。

 金山は佐渡の西海岸の近くにあるので、帰りは佐渡を横断する形で帰路につきました。

 道中、黄金色の稲穂が実る広い田園地帯(国仲平野)を通りました。佐渡は大きな島だと実感。

 佐渡ではトキが自然の中で生きられるように、無農薬の米作りをしていて、そのお米もお土産として売られています。

 山酔会のKさんは定年退職後、ふるさとの佐渡に帰り、米作りをしていると言われたけれど、どの辺りで稲作をしておられるのかしら?佐渡は自然も歴史も食べ物も本当に豊かな島なので、帰りたくなる気持ちがよく分かりました。

 加茂湖の近くに本間家の能舞台跡があり、その近くに道の駅がありました。寄ってみましたが午後4時半を回り、残念ながら既に閉店していましたので、「羽衣」の彫刻の側で記念撮影だけして帰路につきました。

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初秋の佐渡紀行 その2 大野亀で素晴らしい景色をスケッチ 

2010-10-21 21:14:35 | インポート

 2日目は絶好の行楽日和になりました。

 Tさんの奥様から昨晩電話があり、息子さんが体調を崩し、点滴を受けているとのことで、急遽帰ることになりました。奥様の実家も娘さんの嫁ぎ先も新潟ですが、佐渡は来たことがないからと、念願の旅だったのですが、息子さんを心配しながらでは旅行気分にはなれませんから、仕方がありません。

 宿のご主人に両津港まで送ってもらい、Tさんを見送り、我々は予約してあるレンタカーの店へ。6人乗りの車にゆったり乗り、幹事のNさんの運転で、内海府沿いの海岸線を北に向かって走りました。

 この辺りは、ハマちゃんやスーさんが喜びそうな鰤の大漁場のようで、釣り人のマークが地図に点々とついています。

 一昨日までの大雨で海岸沿いの道路は崖崩れで通行止めとのことでしたが、レンタカーの会社で回り道を教わり、予定通り二つ亀・大野亀に向かいました。

 回り道といっても立派な舗装道路で、道端のマタタビなどの植物についてKさんが面白い説明をするので、笑いが絶えないドライブでした。

 山側には所々棚田がありました。丈の短い稲でしたが、昨日までの大雨で倒れています。

 やがて海岸線に出て、フィシャーズ・レストランで休憩。さらに大野亀に向かいました。

 大野亀は駐車場もあり、散策コースがあって、二つ亀の眺めが素晴らしい。

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 幹事のMさんに「どこか景色の良いところでスケッチする時間を下さい」とお願いしておいたので、ここで15分だけ(実際は17分)時間を頂き、念願のスケッチができました。

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 その後、外海府の海岸線を南に向かって走る。 岩谷口というところに滝があったので、記念撮影し、さらに尖閣湾を目指しました。 

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 尖閣湾に着くと、丁度水中透視船が出るところでした。昼食は後回しにし、急いで乗船。

 船は水中が見られるように底が強化ガラスになっていて、初めは外の景色を楽しみ、沖に出て、船がエンジンを止めると、黒鯛の群れを眺めることができました。

 港に戻ってやや遅い昼食。ここでも佐渡の新鮮な海の幸の刺身定食を注文。

 食事が終わったのは2時頃でした。

 


初秋の佐渡紀行 その1 フェリー上で鴎と遊ぶ

2010-10-21 18:02:07 | 日記・エッセイ・コラム

 9月14(火)~16日(木)に初秋の佐渡を旅しました。

 2002~3年に第2の職場で出会った仲間が、1年に1度旅行をしているのです。

 今年は鉱物に詳しいMさんと植物に堪能なNさんが幹事でした。

 参加者は6名で、私も母をショートステイに預けて参加することが出来ました。

 14日は東京駅8時24分発の上越新幹線MAXとき309号で新潟へ。

 東京駅の上越新幹線はその日によって発車ホームが異なるようで、ケータイを使いこなせていない年代の我々はかなり苦労しましたが、何とか発車直前に出会えて、2階の自由席に6人が向かい合って席を取ることが出来ました。

 新潟駅着は10時37分。ここからバスで新潟港に向かいます。

 新潟港行きのバスは北口からでるとのことですが、2~3人が南口に出てしまったので、駅員に証明書を書いてもらい、長い通路を歩いて、北口に向かいました。

 新潟港からのフェリーは12時35分発なので、新潟港で昼食を摂りました。

 もちろん海鮮丼(1,500円也)です。美味しかった!

 フェリーの値段は3,000円で、所要時間は2時間半。時間はたっぷりある年金生活者向けの計画です。

 フェリーを待っている間、地元の人が「お盆の頃、2台あるフェリーのうち1台が故障してしまい、車で佐渡に渡った人たちは足止めを食って苦労した。今も未だ故障しているので、ジェットフォイル(所要時間1時間)が、普段なら6,000円のところ、3,800円だ」と話していました。

 それなら、帰りはジェットフォイルの方が良い。佐渡での時間もゆっくり出来るし、早く帰ることも出来る。というわけでMさんが時刻表をもらいに行ってくれました。

 フェリーの2等船室はお客も少なく、窓の外を眺めていると、鴎が沢山飛んでいるのに気付きました。

 甲板に出てみると、餌を与えている人がいて、その餌を目当てに鴎が追っているのでした。Tさんが持ってきたお煎餅を分けて下さったので、小さくして上にかざしたところ、初めは嘴でつつかれるのが怖かったのですが、上手につまんでいってくれました。

 水かきがついた楓のような足を2本後ろにのばし、ふっくらしたお腹や可愛らしい顔で必死に船を追いかけ、餌を求めてくる可愛らしい姿を見られて、とても楽しいひとときでした。

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 船から見る佐渡はかなり大きかったです。15時5分に両津港に到着。

 連泊するSホテルに電話し、迎えを頼むと、宿の主人が車で迎えに来てくれました。

 15時半頃宿に到着。丁度民主党の党首選挙の結果が発表されている所でした。

 この後、大相撲を見てから、温泉に入ってゆっくりしました。

 男性陣は海岸に散歩に行き、海の生物にも詳しいKさんや、幼い頃、鹿児島の海の近くで育ったTさんが、岩場で傘貝を取ってきてくれて、宿に調理を頼んだようで、夕食にオイル焼きが出されました。小さい貝でしたが美味しかったです。

 宿の食事も新鮮な魚介が中心で、美味しく、楽しい夕食になりました。