3日目の行程は、「正午までレンタカーを借りてあるので、再び佐渡を横断して南西に向かい、真野湾の南にある西三川ゴールドパークで砂金取り体験。そして両津港に戻る途中、国仲平野の一角にある「トキの森公園」でトキを見学。両津港でレンタカーを返してから、昼食。13時20分発のジェットフォイルで帰路につく。」です。
あいにく小雨になりましたが、早めに宿を出発したので、西三川ゴールドパークには8時半前に到着。
ここは小・中学生や観光客が砂金採り体験ができる施設で、砂の中に本物の砂金ではなく、ケータイ電話などから回収した金が入っていて、砂金取りの用具を使って砂を掬い、水の中で揺すると砂は上から出て行き、重量の重い金は底に残るので、残った金を小さなガラス瓶に入れて持ち帰れるようになっています。
要領の悪い人に対しては、従業員が助けてくれて、全員5~6粒は持ち帰れるようになっているようです。
Kさんは上手で10粒以上掬いあげていました。Hさんは金の粒の入った小さなガラス瓶をペンダントに加工してもらっていました。
再び、65号線を走って佐渡を東に向かって戻り、途中から81号線を北上すると、緑豊かな「トキの森公園」に到着。
この中に佐渡トキ保護センターがあります。
もちろん間近ではトキを見ることは出来ませんが、観察回廊があってガラス越しに繁殖ゲージの木の枝に止まっているトキを遠くから眺めることが出来ました。
トキ資料展示館では、トキの美しい羽根や卵などの実物が見られる他、日本最後のトキ「きん」のことや中国から受け入れたつがいのトキの卵から人工飼育に成功するまでのことなどを映像で見ることができます。
シーボルトが日本からトキの剥製をヨーロッパに持ち帰り、大英帝国博物館が「ニッポニア・ニッポン」と学名をつけたということも今回初めて知りました。
今年の3月には野生復帰ステーションで「テン」の進入により9羽のトキが死亡して話題になりましたが、今日本にはトキが200羽ほどいるそうです。
トキ色の羽根を広げて大空に舞う姿と様々なトキの姿が描かれた切手シートを記念に買い求めました。
外に出て休んでいると、新潟から来たという小学6年生の修学旅行の一団が通りかかりました。話しかけると2クラスとのこと。その割りに人数が多いので、複数の学校が一緒に来ているようでした。先生らしき人が通りかかったので「頑張って下さい。元、同業者です」などと声をかけてしまいました。
この後、両津港でレンタカーを返し、お土産物店で笹饅頭・イカめしなどのお土産を買い、上の食堂で、また海鮮定食などを注文し、ゆっくり船を待ちました。
帰りの船は13時20分のジェットフォイルで、指定席でした。
Kさんは船の中で短歌を作っていました。
今回の佐渡紀行の様子を的確に歌っていますので、ご了解を得て紹介します。
「佐渡へ来て 砂の間に 金見つけ 砂を浮かすも 手際むつかし」
「たま石を 求めて遠く 佐渡に来て 川口の石を あちこち探す」
「佐渡の旅 幹事の二人 奮闘し 後の四人の こころなごやか」
幹事のNさん・Mさんの周到な計画とご尽力のお陰で、本当に楽しい佐渡旅行でした。