お二人さまの老後

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本格的に老々介護が始まりました

2010-05-28 10:49:19 | 日記・エッセイ・コラム

 同居している96歳になる夫の母が、3月末に転んで左側の大腿骨を骨折。5年前の右側に続いての骨折です。

 救急車で前回と同じ藤沢市民病院に運んでもらいましたが、血液をさらさらにする薬を飲んでいたためすぐには手術が出来ず、1週間後の4月5日に手術。チタンを十文字に入れて骨をつなぐ手術です。

 手術は成功したのですが、急速に食欲が衰え、病院食をたべなくなってしまいました。

 それまでは分量は半分くらいでしたが、私達と同じ物を食べていた母でした。

 それで主治医の勧めもあり、家から母の好きだった手作り料理を運び、食事の介助に通う日々となりました。昼食は私たち夫婦が、夕食は弟や甥達が通う毎日でした。

 しかしそれも食べてくれなくなり、かろうじてメイバランスという栄養剤を飲んで、眠った状態でいることが多くなってしまいました。

 このままでは生命を維持することが難しいという主治医の勧めで、鼻から管を入れて栄養剤を注入することにしました。

 最初は自ら管を抜いてしまい、そのたびに入れ直し、手を拘束され疲れ切った母の姿をみるつらい時期がありましたが、栄養剤の効果か体重の減少も止まり、鼻のチューブにも慣れ、落ち着いた状態になりました。

 これ以上医者としてすることはないという主治医の言葉もあり、兄弟とも相談し家で介護することにしました。

 96歳という母を最後は家で過ごさせたいという思いと、家に帰れば気分が変わって、口から物を食べてくれるようになるのではと言う期待もあったのです。

 自宅介護に当たっては、病院で何回か経管栄養の注入の仕方やおむつの交換・床ずれの手当の仕方を実習させて頂きました。

 また、ケアマネージャーに訪問看護や介護ヘルパー・訪問診療などの手配をお願いしました。

 いよいよ5月25日(火)の午後、介護タクシーで母が戻ってきました。2ヶ月ぶりの我が家です。自分から言葉を発しない母も自宅に戻ったことが分かったようで涙ぐみ、ベッドで眠っている顔も本当に穏やかでした。

 退院祝いに取ったお寿司は食べられませんでしたが、メイバランスやお茶は自ら口に運ぶ姿が見られました。

 今日で退院4日目になりますが、皆さんの助けを借りながら、なんとか介護しています。

兄弟や甥なども毎日顔を出して手伝ってくれますので、頑張っていきます。