お二人さまの老後

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花菜ガーデンで季節の花を楽しむ

2016-06-09 17:51:47 | 日記

 6月1日に平塚在住の友人が計画してくれた「平塚で薔薇を見る会」に出かけました。場所は平塚駅から秦野行きのバスで20分ほのところにある県立「花菜ガーデン」です。

夏の訪れが早く薔薇はやや盛りを過ぎていましたが、開放感あふれる園内で珍しい植物や花を存分に楽しむことができました。

最初に目についたのは「スモークツリー」名前の通りの植物です。スモークツリーの若木がこちら。

クレマチスが満開でした。こちらは木柱に這わせたクレマチス。広い庭園ならではの作りです。

蔓性の薔薇がアーチを作っていましたが、このような大輪のバラが好きですね。

山菜の「こごみ」がこのような美しい若緑の葉になるようです。きれいな黄色の花は麒麟草です。

紅葉したような葉がありました。雪の下科の植物だそうです。

池には青い色の植物。菖蒲・睡蓮。水辺やなぜか癒されます。紫陽花はこれからのようです。「みはらしデッキ」から見える山は大山です。

 

 お昼をだいぶ過ぎて空いてきたころを見計らって園内のレストランに行きました。カレーとビールを注文。外のテーブルに陣取り、そよ風に吹かれながら談笑し、楽しいひと時を過ごしました。

 隣接する農産物直売所「あさつゆ広場」では新鮮な野菜や果物を販売しています。蕪やレタス・毎朝食の野菜ジュースに入れるリンゴなどを買って帰路につきました。

 神奈川県立「花菜ガーデン」は広々とした敷地に2010年3月にオープンした花と緑のふれあいセンターで、今回は園の半分ほどしか巡りませんでしたが、異なる季節にまた訪れたいと思いました。

 

 


誕生日に湯河原へ

2015-12-27 14:02:20 | 日記
12月19日は私の誕生日でした。夫が湯河原温泉に宿を予約してくれたので出かけました。
デイズルークスで西湘バイパスを走るのは初めてです。夫が運転するというので任せることにしました。天気は快晴で箱根外輪山もすっきりと姿を見せていました。
西湘パーキングで休憩してから次は運転を替わり真鶴半島にある真鶴町立中川一政美術館に立ち寄ることにしました。アップダウンとカーブの連続で運転しにくかったです。美術館は真鶴半島の先端に向かう途中右手にありました。
中川一政は真鶴の福浦の風景に魅せられて居を構え、多く福浦突堤の絵を描いたようです。途中から箱根駒ケ岳を描くようになり、美術館の第二展示室はほとんど駒ヶ岳の絵でした。芦ノ湖スカイラインの途中の原っぱにキャンバスを据えて描く様子がNHKの日曜美術館で放映されたようでそのビデオが流されていました。
また、第三展示室はマジョリカ壺に生けた薔薇を描いた絵ばかりでした。
飽くなき美を追求する画家の執念のようなものを感じました。
中川一政は白樺派の武者小路実篤と親交があり、白樺が紹介したゴッホやセザンヌから影響を受けたとの説明書きがありました。お土産に絵葉書(写真の絵)を求めました。
半島の先の海の近くに下り、周回して戻る途中で昼食場所を探したところ、30年以上前に甥のR君を連れて母と5人でカニを食べに来た覚えのある「うに清」があり、入ることにしました。海側にあった店は道路の山側に店を移していました。
最も手ごろなランチを頼んだのですがお刺身・鯵の叩き・サザエのつぼ焼き・エビやエボダイの塩焼きなど新鮮な海の幸がいろいろ出されてとても美味しかったです。
海の向こうに見える山について尋ねると大山と丹沢だということでした。
「湯河原温泉ちとせ」は千歳川のほとりにあるモダンなホテルでした。チェックインまで少し時間があるのでホテルの駐車場に車を留めて近くを散策しました。福泉寺の首大仏を見学した後、戻る途中紅葉の大木があるので坂を登っていきましたが人家の裏山にあり近づくことはできませんでした。
湯の街の川きらきらと実南天

2時にはホテルに戻りチェックイン。今月に入ってから夫が問い合わせ、次の間付きの特別室が一部屋だけ空いていて取ることができたのでした。
夕食は6時から。クリスマスシーズンの土曜日なので子供連れも多かったのですが私たちが案内されたのは大人だけの静かな椅子席でした。
誕生日コースを頼んでおいてくれたので、豊かな前菜等の料理の他アワビの踊り食いや金目鯛の煮つけが加わり、釜飯を頂いた後、最後に誕生日のケーキが運ばれてきて、カメラマンが写真を撮りに来ました。
周りのお客さんも「おめでとうございます」と言ってくれてちょっと恥ずかしかったです。


コースにデザートバイキングが付いていたので誕生日ケーキまでは食べられませんでしたが、仲居さんが箱に入れますので部屋の冷蔵庫で保管し上手にお持ち帰りくださいと言って帰りに渡してくれました。行き届いた心づかいがありがたかったです。
翌日は5時半からの温泉に一番乗りで入り、7時半に予約した和定食でゆっくり朝食。
湯河原町立美術館に行きました。老舗の旅館を改装して「湯河原ゆかりの美術館」として平成10年に開館。平成18年に現代日本画家の「平松礼二」館を新設。精密な日本画が多数展示されていました。私と同じ1941年生まれで「文芸春秋」の表紙絵を長く描き続けている人のようでした。庭園を散策した後帰路につきました。
今回は期せずして中川一政の油絵と平松礼二氏の日本画を鑑賞する旅にもなり、来年は大学のクラス会で神奈川県在住の人が幹事で湯河原で開催することが決まっているのでその下見にもなりました。
夫の心遣いのお蔭でとても幸せな誕生日を過ごすことができました。

平成27年の桜巡りの旅 その4 根本中堂で老僧のありがたいお話を聞く

2015-04-23 20:50:04 | 日記
 根本中堂で早朝6時半から御勤行があるので参列するため5時半には起きました。琵琶湖の向こうの山から朝日が昇ってきました。
 
 根本中堂は延暦寺会館から坂を上がって下った徒歩5分ほどのところにありました。根本中堂には伝教大師が延暦7年(788)年に創建して以来大師自らが刻んだという秘仏薬師如来がまつられ、宝前には開創以来の「不滅の法灯」が1200年の時を超えて輝き続けています。数年前お正月に参った時に油を注ぐ当番は決まっていない。だれもが油が絶えないように気を付けている。「油断大敵」という言葉はここから生まれたとききました。
 若い僧に迎えられ、板の間に敷かれたホットカーペットに座ることができました。御勤行の僧侶たちは一段下に集まって法華経と般若心経が唱えられました。そのあと近くに来られた老僧のお説教を伺いました。薬師如来は私たちと同じ高さにいらっしゃる。これは人は誰も仏性を持っているからだ。数十年前根本中堂で聞いたお説教で「一隅を照らす」という言葉を言われ、それは片隅でもささやかに徳を積みなさいということだと解釈していましたが、老僧は「一隅を照らす」とは「自分が輝くことによって周りを明るくすることだ」と言われました。自分が輝かなければ周囲も明るくできないのだとすとんと納得できました。
 堂内で先ほどの老僧と若い僧がお札やお守り・お線香などを扱ってくださっていたので、茶道のY先生に家内安全・健康安全のお札を、お茶を習いに来ているSちゃんに、来年大学受験なので学業成就のお札を、妹に白檀のお線香を求めました。夫は護摩木に「健康長寿」との願いを書いて納めたようでした。
 
 朝食の後、バスに荷物を積み込み、歩いて再び根本中堂に行き、他の団体の人も一緒に同じ老僧のお説教をききました。延暦寺は信長の焼き討ちに会い焼失しましたが、徳川家光が諸国の大名に寄進させて再建したそうで、大きな柱は全国から集められた欅の大木だそうです。
 珍しいお守りがあるので若い僧に伺うと「黒檀にお薬師さんの梵字が刻まれていてこれを身に付けるとお薬師さんが身を守ってくださる」とのことなので、もう少し登山に参加したいし自分のためにお薬師さんの梵字守りをいただきました。厄を払う色と言われる5色の房が付いている可愛らしいものです。
 ここからは2人のボランテァガイドの案内で東塔地区・横川地区・西塔地区を見学します。
 最初に根本中堂と同じ東塔地区にある大講堂を見学。大講堂の軒先には5色の幕が下がっていました。これも厄を払う意味なのだと思いました。
 
 次にバスで横川地区に移動。ここは若い僧たちの学びの場で、「行」とは外界と縁を切って修行することで、千日回峰行が最も過酷な行とのこと。
 法然・親鸞・道元・栄西・日蓮・一遍などの宗祖は皆若い頃比叡山で修業したということを初めて知りました。堂内にはこれらの宗祖たちの像が安置され、道のわきには日蓮などの一生を物語る絵が掲示されていました。
 
 高浜虚子は比叡山が大好きだったようで句碑があるというのでわき道に入り見学しました。
 
 元三大師堂はおみくじ発祥の寺だそうです。
 最後にバスで西塔地区に移動しました。駐車場から石段を下りて弁慶が担ったという「にない堂」を見学。この道の真ん中が滋賀県と京都府の県境だとのこと。さらに石段を下り釈迦堂へ。
 
 
 車中でのガイドさんの話では「京都を都にできたのは琵琶湖があったから。琵琶湖から水を引いて必要な水を賄った。現在の京都の人口は147万人。今もその人たちが必要とする水の97㌫は琵琶湖の水で、滋賀県はその水代として京都府から2億4千万円をもらっている。滋賀県民は琵琶湖の水質を守るために生活排水に気を使うなどの努力している」とのことでした。
 東塔の駐車場でボランティアガイドと別れ、バスは奥比叡ドライブウエイを通って三千院に向かいました。駐車場に着くと2時半まで自由行動になり、見覚えのある小さな川沿いを上がっていき、オプションで希望した人たちは三千院前の旅館で京料理の昼食。久しぶりにお刺身などもいただきました。そのあと三千院を拝観しました。初夏・秋・冬に訪ねたことはありますが桜の時期は初めてです。
 後は船形天井の往生極楽院です。
 
 金色不動堂の前は枝垂桜が満開でした。 
 
 駐車場から見た菜の花畑と桜
 
 2時半頃バスに乗り、帰路につきました。経費節約のためでしょう。帰りも名古屋まではバス。名神高速が事故渋滞なので東名阪自動車道に迂回して18時半頃名古屋に到着。19時28分の[こだま]で帰路につき、帰宅は22時30分を回っていました。
3日目の歩数も15,500歩あまり。盛りだくさんな桜巡りの旅でした。
    動かせぬ旅程の先の桜花咲き急ぐなよ散り急ぐなよ
  夫の歌ですが、幸い行く先々で桜は待っていてくれました。